アゴラというネットメディアに、「なぜマネー誌は株式の銘柄選択特集をやめないのか?」という記事が載っていました。内藤忍という方の文章です。
タイトルから想像がつくと思いますが、マネー誌の株式投資記事に対する批判が書かれています。
資産運用関係の書籍はたくさん出版されています。実際、大きい書店に行くと、数百冊なのか数千冊なのかは分かりませんが、資産運用関係の書籍が並んでいるのを確認できるでしょう。
その種類も多岐にわたります。資産運用全般の本もあれば、株式投資や債券投資など、投資対象ごとの本も存在します。また、それが、投資手法や読者の前提知識別に細分化されていくという感じです。
ただ、これだけたくさんの資産運用の本があるにも関わらず、お勧めできる本は意外と多くありません。特に、マトモな本よりも初心者向けの本だとトンデモ系の本の方が多いという惨状です。
犬も歩けばトンデモ本に当たるという感じでしょうか。本当に、トンデモ本の宝石箱なのです。
分かりやすい例で行くと、「私は株で、こんなふうにして3億円稼ぎました」というようなタイトルの本はトンデモ本である事が多いですね。というか、トンデモ本だと断定して良いでしょう。ちなみに、株の部分はFXでも信用取引でも先物でも何でも良いです。
こういう本は、たまたま時期が良くて儲かっただけという事がほとんどだからです。あとは、著者にギャンブラー気質があり、個人としては比較的大きい金額で勝負に出たら勝ってしまっただけの話です。
著者本人がリスクを取って勝負をするのは、もちろん本人の自由です。でも、それを読んで信じてしまう人がいるとしたら、大問題ですよね。著者が必勝法だと思って本に書いていることは、実はただの偶然だったわけですから。
資産運用の本で怖いのが、一見マトモそうなトンデモ本が存在することです。○○で資産運用を教えていますとか、○○証券の社員でしたとか、雑誌〇〇でコラムを書いていますという人の本が、実はトンデモだという事も珍しくないのです。
しかも、こういう肩書がある人が書いているトンデモ本では、さらに恐ろしい事が企まれている場合もあります。高額な自分のセミナーへの集客のために、本が書かれている事があるのです。
分かりやすい例だと、本にセミナー案内のはがきがついていたりします。つまり読者は、お金を出してセミナーのパンフレットを買わされているようなものなのです。
ある程度の金融リテラシーがあれば、著者の主張が荒唐無稽だと分かるでしょう。というか、そもそも、そんな本を読んでみようとは思わない可能性の方が大きいのでは無いかと思います。
しかし、初心者向けの本となるとねえ。読み手に基礎知識が無いから、著者の素人考えを鵜呑みにしてしまうリスクが大きいんですよね。
でも、本が売られている時期には、著者が儲けた時期とは相場環境がだいぶ違ってしまっているでしょう。そうなると、著者が提唱する投資手法は上手くいかないわけです。結果、儲けるために本を買って、損をすることになるわけですね。
初心者に必要なのは、たまたま成功したギャンブラーが書いた本ではありません。セミナーの運営者が集客用に書いた本でもありません。どんな時期にも応用が利く、基礎がみにつく本であるはずです。
そんな本をご紹介出来たら良いなあと思っています。まあ、最近はあまりチェックしていないので、それほどたくさんは紹介できないと思いますが。
アゴラというネットメディアに、「なぜマネー誌は株式の銘柄選択特集をやめないのか?」という記事が載っていました。内藤忍という方の文章です。
タイトルから想像がつくと思いますが、マネー誌の株式投資記事に対する批判が書かれています。
自分の都合のいいデータだけを取り出して、それをもとに自説を強化しようと言う人がいます。ちょっときつい言い方をすると、自分に都合の良いデータだけを見せることで、相手を騙そうというわけです。
その分野に関するある程度のリテラシーがあれば、この手のごまかしには騙されないでしょう。でも、その分野の素人だと、対抗するのは難しいかもしれません。
国際経済と流通を専門分野とする経済学者が書く、現在の経済状況を解説した一冊です。
現在の日本、特に日本企業のおかれた状況を理解したい人には役に立つ本ではないでしょうか。
比較的おすすめ出来る一冊です。
タイトルに経済学とついていますが、経済学の専門的な知識は前提としていません。
読み物として、誰でも読めるような内容です。
著者はテレビなどでも同じみの、伊藤元重さんです。
マスコミへの露出が多いためでしょうか、読者のレベルをよく理解している感じがしました。
「マネー雑誌の信頼し過ぎはダメ」の続きです。
前のページでは、ZAi の記事の記述のおかしさを指摘しました。マネー雑誌って、実は、かなり酷い記事も含まれているということが分かるのでは無いでしょうか。
このページでは、マネー雑誌で解説するFPもいい加減だというお話をしたいと思います。
「マネー雑誌の信頼し過ぎはダメ」の続きです。
前のページでは、マネー雑誌の中にこんな酷い記事があるという概略をご紹介しました。このページでは、記事中で投資行動の問題点として批判されている部分が、なぜ嘘なのかを検証してみましょう。
具体的には、投資で放置するのが行けないという批判と、ポートフォリオに関する批判です。
資産運用を始めた人の中には、いわゆるマネー雑誌を読んで勉強をすると言う人もいるでしょう。これは一見、オーソドックな方法に思えます。
しかし、マネー雑誌を読んで資産運用の勉強をするのは、危険な事が多いのです。というのも、記事としてのインパクトを重視して、理にかなわない運用方法を勧めている事があるのです。本当に酷いものがあります。
このページでは、そんな例を一つ紹介しましょう。
「お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方」という本を読みました。
といっても、最初の数十ページで挫折しましたが。
この本はどんな本かというと、お金を積極的かつ有効に使おうという本です。
著者は、マネーがらみの自己啓発本を良く書いている人のようですね。
この本を読みはじめて先ず思ったのが、「チーズはどこへ消えた?」を読んだときの感覚に似ているということです。
具体的に言うと、自分に都合のいいことだけを書いている印象がしたのです。
都合のいい事例だけを上げ、「ほらこんなに上手く行く」と見せている感じがするのです。
上のタイトルの本を読みました。
どんな内容かというと、投資家からのアンケート調査を分析し、投資に成功している人はどんな人なのか明らかにしようと言う本です。
企画の方向性としては、面白いと思います。
でも、この本を読んで参考になるかというと、かなり微妙かな。
最大の問題は、1年間の投資結果を元に、勝ち組と負け組みを分けているという点でしょう。
1年程度の投資だと、運の要素がかなり大きいはずです。
これから資産運用を始めようという人の中には、まず本や雑誌を読んで勉強しようという人も少なくないはずです。そして、一般的には、書籍を使って勉強するのは良いことだとされています。
しかし、資産運用に関しては、書籍での勉強には思わぬ罠が潜んでいるかもしれません。というのも、読んだら害になるような本が、かなり売られているのです。
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