このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

新聞・雑誌・テレビのグラフに騙されるな| 印象操作の可能性が大きい

テレビのニュースや新聞・雑誌の記事で、グラフを使って説明されているのを見かけることが有ります。視覚的に訴える方法なので、非常に印象に残りやすい方法です。

でも、この手のグラフは、かなり意図的な印象操作があることが多いです。例えば、株価の変動をグラフで見せるときに、本当は大した下落でなくても、暴落したかのように見せることも可能です。

わかっている人が見れば印象操作だと気づくのですけどね。グラフに慣れていない人だと、コロッと騙される可能性も大きそうです。

そんな例を、一つご紹介しましょう。

アベノミクスは失敗に終わったのでしょうか

アベノミクスの影響と言われる株価上昇から、半年目にして、株価が突然下がりました。しかも、1日の下げ幅としては、かなり大幅だと言っていいでしょう。

ただ市場関係者の意見としては、一時的な調整というものが多いようです。

ここまで株価上昇の材料が無い時期でも株価は上げてきました。一時的な調整は必要だというのがその主張です。

実際に一時的な調整なのかどうかは、もう少し時間が経てば分かるでしょう。私たちとしては、どういうことがおきても対応出来るようにしておくことが肝心です。

一部メディアはアベノミクスの失敗だと伝えている

ところが、一部のメディアは、違った見解を持っているようです。この下落をアベノミクスの失敗だと印象付けたがっているように感じます。

本当に失敗だと思っているのか、単に安倍政権が嫌いなだけなのかは分かりませんけどね。政治的に安倍政権にあわない報道機関が、アベノミクスの失敗だといっているような印象を受けますから。具体的にどこのテレビ、新聞とは書きませんけど。

まあ、何にしても、情報としては有害です。社説などはともかくとして、普通の記事はイデオロギー抜きで書いてほしいものです。

┐(´д`)┌ ヤレヤレ

上手に加工されたグラフを見ると、深刻な下落だと感じる人もいるでしょう

何れにしても、そんな反安倍的なメディアの皆さんは、今回の株価下落がとても深刻なものであるという印象を与えたがっているようです。例えば、次のようなグラフをつかって、下落の深刻さを伝えています。

これを見ると、株価が底なしで落ちているような印象を受けるでしょう。

ちなみに、Yahoo!ニュースに掲載されていた、朝日新聞の記事のグラフのハードコピーです。確かに、大暴落が起きているように見えますよね。

安倍政権発足を起点にしないのはずるいよね

繰り返しますが、このグラフを見ると、株価が大幅に下がっているという印象を受けますよね。アベノミクスによりここまで積み上げてきた株価ですが、上昇分の、半分程度が吹き飛んだ感じがします。

でも実際には、そんなことはありません。実はこのグラフにはちょっとしたトリックがあるのです。

意図的なものかどうかはわかりませんが、グラフにした期間が短すぎるのです。範囲が直近の2か月分しか取られていません。

日経平均の推移を安倍政権の発足前から見ていくと、次のようなグラフになります。ちなみに、政権発足は2012年12月26日です。

このグラフを見ると、全く違った印象を持つでしょう。

(・ω・`)どういうこと?

政権発足前から経済政策の期待がありましたから、株価が大きく上昇しています。基本的には右肩上がりでしたね。

現在はその上昇がとまり、少し下げただけという印象を持ちませんか?少なくとも、朝日新聞の記事とはだいぶ印象が違うはずです。

意図的に短くしたと疑われるのは避けられないでしょう

朝日新聞の記事では、グラフに表示する期間を短くすることで、下落が大幅であるという印象を与えたがっているように見えるのです。でも、「アベノミクス」という単語を持ち出して批判的な記事を書くのなら、政権発足時からのグラフを使うべきでしょう。

少なくとも、記事に掲載されているグラフの起点である4月初めに、大きな政策の変更があったという事実もありません。

本当に印象操作をしようとしているのか、単に朝日新聞がグラフを作るのが苦手なのかは、私たちには分からない部分です。でも、なにか意図的なものがあると疑われても仕方がない掲載の仕方だとは思います。

メディアってこういうものだと思って付き合うしかない

好意的なものか批判的なものかは別にして、メディアというのは、何か大きなことが起きたかのように伝えたがる習性があります。その方が、新聞だったら売れるでしょうし、テレビだったら視聴率も良いですからね。

また、自社の論調に都合の良いように、都合の良い部分だけを切り取るというテクニックもあります。これは、テレビがすごいようですね。発言の一部だけを切り取って流すのです。

新聞だと今回の手口は代表的なもでしょう。グラフに表示する期間を調整することで、実態以上に大きな影響があるように見せることが出来るわけですね。テレビだと、映像の切り貼りで印象を変えるなんてテクニックもあるようですね。

私たち投資家としては、メディアがこういう事をしたがるという事実は覚えておた方が良いのではないでしょうか。報道に何らかのバイアスがかかっていないかを意識する態度は大事なことです。

あ、もちろん、好意的な意見を示すために都合の良いように編集する場合も考えられますよ。どちらもありえます。

政治が絡むと経済ニュースが歪む

特に政治が絡むと、メディア各社のスタンスを反映したがる傾向が強いようですから。今回のように、経済ニュースが歪んだ印象で伝えられることも多いのです。

経済記事に政治の好き嫌いを持ち込まれるのは迷惑な話ですけどね。政治と経済は切り離せない部分なので、こういうことは起こると思っておいたほうがいいでしょう。

最後に一応付け加えておきますけど、朝日新聞が本当に意図的にグラフにする期間を短くしたかどうかは分かりませんよ。常識的には政権発足からのグラフにするべきだとは思いますけどね。

私の持っている常識と彼らの常識が、違うだけなのかもしれません。あるいは、純粋に、グラフを作る能力が無いだけかもしれませんし。


スポンサードリンク

まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう

個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。

普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。

iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

スポンサードリンク


このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。