先ず最初に、資産運用を始めるにあたって意識しておきたいポイントをご紹介しましょう。
これらのポイントを理解しておく事で、資産運用がずっと簡単なものになるはずです。
逆に言うと、こういった原則を理解しないで資産運用を始めるのは大きなマイナスです。
例えば、悪いニュースがあったときに、大きな不安を抱きながら運用する事になるかもしれません。
株価が暴落したときに、投売り同然で株を売る人をニュースなどで見た事があるでしょう。
あるいは、予想外の出来事が起こったときに、上手く対処できないかもしれません。
急にお金が必要になったときに、運用資産を取り崩していいものか、消費者金融から借金をしたらいいのか迷う人もいるはずです。
そして、そんなときに間違った選択をする事になるかもしれませんよね。
こんな事を避ける為にも、次に挙げる原則を踏まえた上で資産運用を行う事をおすすめします。
資産運用9つのポイント
お金を借りた場合の金利は、一般的に運用利回りを上回ります。貯金と借金の両方があるのなら、借金返済を優先しましょう。
個人的には、積極的にリスクを取って資産運用する事は悪い事だと思いません。ただ、ある程度のお金は安全資産として持っておくべきです。具体的に言うと、銀行預金や個人向け国債で持つことをおすすめします。
5年以内に使うのが確実なお金は、比較的安全な資産で運用した方が良いかもしれません。理論上はこのお金を特別なものと考えるのは、合理性を欠く行為です。でも、使うのが確実なお金は、分けて管理した方が心穏やかに暮らせるでしょう。
親から資産を引き継ぐような場合は別にして、個人が資産運用を行う場合はまずお金を貯めるのが原則です。確実にお金を貯める為に、積立と言う方法を積極的に利用しましょう。
資産運用においては、具体的な行動計画を持つことが重要です。そして、行動計画はシンプルなものにしましょう。思いつきで行動しても、決してうまく行きません。
資産運用を始めると、その資産を取り崩すのが嫌になる人がいます。そういう人は金融資産を取り崩すのではなく、借金をする事を選ぶ事があるようです。これは合理的な行動とは言えません。借金をするくらいなら、金融資産を取り崩して現金化しましょう。
世の中には、元本割れをする事を考えると不安で不安で仕方が無くなる人もいるようです。そういう人がリスク商品中心の運用をするのは、精神衛生上よろしくありません。自分の心がどの程度のリスクにまで耐えられるのか、事前に想定してみましょう。
金融商品においては、手数料のちょっとした差がかなりの額になります。例えば、投資額に対して1%の手数料を取る商品と2%の手数料を取る商品があったとしましょう。投資額が100万円なら、手数料が1万円も違うことになります。1%差と聞くと大した差だとは感じないかもしれません。しかし金額になおしてみるとかなりの差になるのが分かると思います。
小さいニュースに影響されてすぐに売買したくなる人も少なくないでしょう。もちろん、経済ニュースに敏感なのは悪い事ではありません。しかし、ちょっとしたニュースを見聞きするたびに投資方針を変えていては、良い成果は期待できません。
補足: 借金返済と3か月分の生活費の貯蓄はどちらを優先するか
借金がある人で、3か月分の生活費相当の貯蓄が無い人もいるでしょう。そういう人は、貯蓄と借金返済のどちらを優先すれば良いのでしょうか。なかなか悩ましい問題です。
■ 補足: 借金返済と3か月分の生活費の貯蓄はどちらを優先するか
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まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう
個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。
普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。
iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

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