結果的に、この方法を取るほうが低コストですむ場合も少なくなさそうです。
資産運用を考えている人の多くは、自分自身で運用し成果を出そうと考えます。
よほどの金持ちなら全ての資産を一括で運用してもらうと言う選択もあります。
どの程度の金持ちかというと、数十億円とか数百億円単位の資産を持つ人たちです。
手数料の事を考えると、この程度の資産がないと、一括管理を任せるわけにはいかないでしょう。
それ以下の資産しか持たない私達は、基本的に自分自身で運用するしかありません。
具体的には、株を買うなり、投資信託を買うなり、個人年金に入るなりするわけです。
ただ、自分自身で運用すると言っても、何の予備知識もなしに資産運用なんてすることは出来ませんよね。
そこで何をするかというと、投資に関する情報収集をします。
投資や資産運用の書籍を買う。金融機関に行って相談する。
個人が手をつけるのは、このあたりが一般的でしょう。
今回このページで提案したいのは、これらの選択肢に専門家に相談するのを加えてみてはというものです。
何万円も払って資産運用の相談するなんて馬鹿馬鹿しいと思う人もいるかもしれません。
感覚的には何となくもったいない感じがしますよね。
しかし、冷静に考えると、必ずしも割高とは言えません。
なぜかと言うと、金融機関での相談や独学での勉強が、結果的に高くつく事も多いからです。
金融機関で相談すると割高な商品を買わされる
まず、金融機関に行って相談に乗ってもらうという方法をとる場合、割高な商品を買わされる可能性が大きくなります。
これは、銀行などで積極的に販売されている投資信託を見れば明らかでしょう。
銀行などに投資信託の相談に行くと、必ずと言っていいほど手数料が高いファンドをすすめられます。
どの程度高いかというと、おおよそ次のような手数料がかかると思ってください。
100万円の投資に対し、購入時に3万円程度、毎年1.5万円程度の手数料が必要な商品です。
つまり、10年投資すると、手数料だけで18万円もかかるのです。
一方、中立な立場の人に相談して投資対象を選べば、この額を3分の1以下に出来るでしょう。
仮に相談に3万円のコストが掛かったとしても、投資コストを3分の1に出来れば、トータルでは10万円プラスです。
初心者向けの資産運用関連書籍には酷いものも多い
さらにコストにこだわる場合は、自分で勉強してから投資するというケースもあります。
しかしこの場合も、結果的に割高になる事も多いです。
というのも、投資関連の書籍には、嘘が多いからです。
例えば、ずぶの素人がたまたまうまく行った自分の例を持ち出し、自分の黄金律であるかのように書いてある本があります。
こういった本の場合、投資環境と運のよさで、著者の投資がたまたま上手く行ったというケースが多いようです。
自分の成功体験から、万能感を持って書いてしまうのでしょう。
また、一見権威がありそうな資産運用の入門書に、大きな嘘が書かれていることもあります。
たまたま最近投資の入門書を読んだのですが、その内容にはいくつかの初歩的な誤りが混じっていました。
この本は毎年一回改訂されている人気シリーズです。
そういった類の本でも、初歩的な間違いがあるのです。
しかも、その間違いはかなり深刻なものでした。
つまり、自分で投資を勉強する人は、はずれの本を選ぶと言うリスクを持っているわけです。
何も知らない人が、間違った知識を鵜呑みにするのはちょっと怖いですね。
また、勉強には時間がかかりますから、その分の機会費用なども考慮しないといけません。
以上のように考えると、資産運用をするときは中立な立場の専門家の意見を聞く事もそれなりの意味があることが分かります。
必要なコストと割り切って、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
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まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう
個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。
普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。
iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

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タグ: ファイナンシャル・プランナー, 手数料, 投資信託





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