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資産運用における常識の嘘・自称専門家の嘘

投資の世界で常識とされている事でも、実は事実と異なる事がよくあります。事実と異なる事が常識としてまことしやかに語られるのです。多くの人は常識と言う言葉にごまかされ、信じてしまっているようです。

また、専門家を名乗る人の意見の中にも、勘違いや思い込みはすくなくありません。あるいは、事実と違っているのを知りながら、公の場で間違った事を言う人までもいます。金融商品を売る立場の人だと、意図的に間違った言い方をしたり、微妙な表現でごまかしたりする事も多いようです。

さらにタチが悪いのが、専門知識が無いのに専門家のふりをする人の存在です。例えば、保険の専門家が投資商品としての保険を語っているようなケースです。保険の専門家は保険商品の専門家であって、経済や投資の専門家でないことが多いのです。ただもっともらしい肩書きがあるので、内容はいい加減なのに信じてしまう人も多いでしょう。

嘘

このように資産運用においては、常識も専門家の意見も、うかつに信じてはいけないのです。

私たちが資産運用で成功するには、こういう人たちの意見に惑わされない事が重要です。このページでは、こうした嘘で気づいたものを紹介していきたいと思います。

FPのアドバイスは非現実的

All About の中で、100万円の資産運用をFPが指南すると言う記事が載っていました。もともとはあるじゃんに載っている記事だったのかな。

でも、この内容がちょっといただけないものでした。どう考えても理屈に合わない箇所があるのです。しかも、一つや二つではなく、いくつも見つかるんですよね。

どんな点が問題なのか、一緒に考えてみましょう。

一つ付け加えると、この手の非合理な提案をするのはこのFPだけではありません。結構無茶なことを言う人も多いです。

日本は成長力が無いから投資に向かない?

借金まみれで成長力の無い日本に投資しても無駄である。成長力がある新興国に投資すべきだ。投資の専門家を名乗る人から、こんな事を聞いた人も多いでしょう。

でもこれって、実は嘘に近いんですよね。市場というのは、今後の成長力も見越した上で価格を形成していますから。例えば、新興国が思ったほど成長しなかったら、損をすることも十分にありうるわけです。

専門家だからと言って将来の予想が当たるわけではない

専門家が積極的に嘘をついていなくても、結果的に間違ったことを言うというケースも多いです。例えば、株価や為替の予想などを見るとわかりやすいでしょう。

予想の方向性が正しくないどころか、全くかすりもしない事だって珍しくもありません。彼らに将来の予想をするなんて、はなから無理なのではないかとすら思ってしまいます。

ETF は初心者に向かない商品なの?何で?

プレジデント誌の記事の中に、ETF は投資の初心者に向かないかのような記述がありました。

でも、ETF って、投資の初心者に難しい点があるのでしょうか。基本的に、ETF なんて、一度買ったら放置しておくような金融商品のはずですよね。

何で初心者に難しいと思ったのか、本当に不思議です。

投資信託で大損をしました今すぐに売却したほうがいいのでしょうか?それとも今後回復する可能性はありますか?

投資で損を出した人は、「その金融商品が今後値上がりするかどうか」が気になるようです。でもその着眼点は、間違っています。その金融商品が上がるかどうかではなく、その金融商品が一番有利かどうかで投資する商品を選びましょう。仮に今持っている金融商品で儲けられる可能性があるとしても、もっと有利な商品があれば乗り換えるべきなのです。

「貯蓄から投資へ」って本当?│ 庶民には貯蓄の方が優先順位が高いはず

投資をしてお金を増やすには、種銭が必要です。「貯蓄から投資」と言うキャッチフレーズに惑わされず、種銭がたまるまでは貯蓄に励みましょう。投資に力を入れるのは、その後で良いはずです。

低解約返戻金型終身保険で運用…本気なの?

保険の専門家の中には、保険商品での資産運用をすすめる人もいます。もちろん、保険商品で運用するのが有利なら、必ずしも否定はしません。でも、運用の手段としてはふさわしくない事が多いんですよね。

保険の専門家の方が低解約返戻金型終身保険の運用をすすめていましたが、これもそういうケースの一つようのうに思います。

ステップアップ保証付きの変額個人年金保険は本当に契約者に有利なのか?

個人年金保険の変額年金保険では、ステップアップ保証が付いたものが人気のようです。ステップアップ保証というのは、簡単に言うと、元本保証を進化させたような商品です。一見投資家に有利なように見えますが、冷静に考えると、そんなことも無さそうです。意図的に有利なように見せたいのでしょうね。

持ち家(マンション)の取得は得なのか?損なのか?

世の中には、持ち家を持つことは資産運用として有利な手段だと言う人もいます。逆に、持ち家は不利だと言う人もいます。どちらの意見ももっともらしく感じますが、実際のところはどうなんでしょうか。

インデックスファンドは初心者におすすめ?│ 本当に初心者向けの投信なのか?

インデックスファンドは初心者にオススメの投資信託と言われる事が多いようです。でも、この言い方にはちょっと疑問を感じています。初心者向けの投信なんて本当にあるのでしょうか。

初心者にとって有利な商品なら、投資の経験者にとっても有利な商品ですよね。わざわざ初心者向けと区別する言い方に疑問を感じるのです。

株式投資はギャンブルなのか?

株式投資はギャンブルだと思っている人も多いようです。テレビのワイドショーのコメンテータをするような人の中にも、ギャンブルと決め付けて毛嫌いしている人も多いようです。株式投資の話題が出るだけで、不愉快そうな態度を取る人も少なくないですよね。

もちろん株式投資にはギャンブル的な要素はあります。でも、一般的なギャンブルと大きく違う点も存在します。少なくとも、株式投資は投資家に有利なのです。

マネー雑誌だからと言って、信頼し過ぎはダメ

資産運用を考える人の中には、マネー雑誌を購入して運用について学ぶ人もいるでしょう。投資経験の浅い一般向けのマネー雑誌には、「ZAi」や「あるじゃん」などの雑誌がありますね。これらの雑誌は創刊以来10年以上続いています。それなりの信任を得ていると言って良いでしょう。

ただ、その記事の内容は、100%信頼できるものとは言いがたいようです。中には良い記事もありますが、思わずクビをかしげてしまうような記事も少なくありません。さらに、マネー雑誌にとっては、金融機関は広告を出稿してくれるスポンサーです。悪い事は書きにくいという事情もあるようです。

高金利の外国債券(あるいは投資信託)は有利な金融商品?

日本国債よりも高金利の外国債券への投資を魅力的に感じる人も多いでしょう。証券会社や銀行などでも、こういった商品への投資をすすめられる事が多いようです。しかし実際は、外国債券への投資は必ずしも有利とは言えません。

リスク資産の割合は年齢とともに下げるべきって本当?(「100-年齢」は明らかに矛盾)

マネー雑誌や資産運用の入門書を読んでいると、次のようなアドバイスを見かけることがあります。

リスク資産の割合は若いうちは大きめにしましょう。そして、年齢を重ねるにしたがって、リスク資産は徐々に減らしていきましょう。

一見もっとらしいことを言っているようですが、冷静に考えるとどうもおかしな気がします。あまり合理性があるとは思えないんですよね。

経済記事の中に政権批判を混ぜてくる

新聞や通信社の記事で困るのが、経済記事の中に政権批判を混ぜてくるケースです。記事にバイアスがかかるので、当然ですが、投資判断がおかしくなる可能性があります。特に、マスコミを信じてしまうタイプの人だと、影響は甚大でしょう。

社説やコラムなどの、明らかに記者やデスクの意志が入っている記事なら、多少のバイアスがかかるのは理解できます。しかし、100文字前後の事実関係を伝えるだけの記事で、無理やり政権批判をねじ込んでくるケースもみられるようです。

現政権が嫌いなのは新聞社や通信社の自由ですが、そうすることが投資家の不利益になっているとは考えないのでしょうか。

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まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう

個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。

普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。

iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

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