最近、ネット証券でも対面販売をするところが出てきているようです。また、IFA と呼ばれる電話などによる仲介業者などを使った投資サポートのサービスを行っているところもあります。
こうしたサービスは利用する価値があるのでしょうか?ちょっと考えてみましょう。
株式投資をするなら不要
まず、株式投資をするのなら、こうしたサービスは不要ではないかと考えられます。なぜなら、これから値上がりする株なんて、誰もわからないからです。同じく、株式の売り時も誰にもわかりません。テレビなどで偉そうなことを言っている人たちだって、同じことです。そんな未来のことが予想できるのなら、自分でさっさと金持ちになりますよね。
ということで、サポートを使う必然性はまったくありません。手数料が高くなる分有害なサービスだと考えて良いでしょう。
ただ、分散投資の相談にのってもらうためにこれらのサービスを利用するとしたら、まだ利用価値はあるかもしれません。でも分散投資を考えているのなら、はじめから株式なんて使わないはずです。手数料が安いインデックスファンドなりETF なりを使うはずですからね。結局、株式投資にこうした相談サービスの出る幕はなさそうです。
投資信託を買うのなら一定の意味はあるか
それなら、投資信託を使って投資をする場合は、これらのサービスは役に立つのでしょうか。
投資信託を利用する場合に役に立つかどうかは、率直に言って微妙なところです。サービスの実態を見てみないと、なんともコメントをしにくい感じですね。
本当に顧客のことを考えてアドバイスをしてくれるのなら、それなりの投資教育を経た人の意見は参考になる部分もあるでしょう。これが個別の株式を買う場合との大きな違いです。個別株の売買においては専門家の助言なんて何の役にも立ちませんが、ファンドを使った分散には専門家の意見は役に立つのです。
しかし、大きな疑問点があるのも事実です。それは、相談に乗る会社が、本当に顧客のことを思ってアドバイスしてくれるか不透明と言う点です。証券会社の手先になっていないという疑念が完全には払拭できないのです。
IFA の場合は、SBI証券と提携する会社がアドバイスを行うのだそうです。この会社とSBI証券の間にどんな金銭的なやり取りがるのかがわからないと、相談の中立性もよくわかりません。手数料が高い商品を契約させたほうが相談になった会社にたくさんお金が行くのなら、この会社は顧客のためには行動しないでしょう。売り上げを優先させるのが企業としては当然の行為ですからね。しかも、不要な売買を何度もさせるような悪質な取引を持ちかけてくるかもしれません。こうした事例は、実際に店舗型の証券会社や銀行で見られる行為です。
色々なケースが想定できるので、SBI証券とIFA の会社との関係性がわからないと、良いとも悪いとも言いかねるわけです。
自分で勉強して投資をするのが基本だと思います
結局のところ、自分で勉強して投資をするのが基本だと思います。その意味では、相談サービスなんて特に必要ないのかもしれません。
相談サービスを利用するにしても、ある程度の知識が無いとだまされる可能性だってありますからね。相談サービスにだまされないだけの最低限の理論武装は必要なのです。
ある程度勉強してそれでも判断に迷うときに、こうしたサービスを使うくらいのスタンスでいくのが良いのでは無いでしょうか。それなら、相談する会社が証券会社の利益を優先させた場合、見破れる確率が高くなるはずです。
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