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月5万円積立で1億円| うますぎる話は常識を駆使して判断しよう

マネー雑誌やネットの広告で、時々、すごく良さそうな儲け話を見かけることがあります。まあ、だいたい、何かの裏がるんですけどね。

うますぎる儲け話に騙されないためにも、最低限のマネーの知識は必要でしょう。もちろん、単なる知識だけではダメで、それを使いこなす力も要りますけど。

月々5万円の積立てで1億円を目指すらしい

最近ネットを見てると、月々5万円積立てて1億円を目指すという広告が出ています。なんとも景気がいい話ですね。

この数字を見て、あなたはどう思いますか?

胡散臭いと思うでしょうか。それとも、いい話かもしれないと、興味を持つでしょうか。

私の最初の感想は、「バカバカしい」でした。常識的に考えて、こんなふうに増やせるはずが無いからです。

実際、どの程度荒唐無稽なのかを簡単に検証してみましょう。

生きている間には貯まらない

まず、話を簡単にするために、利息を無視して考えましょう。全く増やすことはせず、ただ単に貯めていくわけです。

月5万貯めるということは、1年で60万円になりますよね。ということは、100年貯蓄しても6,000万円にしかならないのです。

人間の寿命を考えたら、どう考えても無理ですよね。無利息で貯めたとしたら、半分も貯まらずに寿命が尽きてしまうわけです。

生きている間に1億円にしようと思えば、元本を2倍以上に増やさないとダメ

ということは、生きているうちに1億円貯めるためには、かなりの利回りで運用する必要があります。どのくらいの運用期間を想定するかにもよりますが、少なくとも元本を2倍以上に増やす必要がありそうです。

でも、そんな運用なんて、リアリティが無いんですよね。可能だとしても、かなりのリスクを取る必要があるはずです。

年10%で運用?

実際、広告を出している会社のサイトを見てみると、「利回り10%で運用すると」なんてお花畑のようなことが書いてありました。

ちなみに、月々5万円を積立て、年利10%で運用した場合、28年11ヶ月で1億円を超えます。楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」というページで確認できるので、興味があったら試してみてください。

ようするに、最低10%以上くらいで運用できれば、月々5万円で1億円が目指せるわけです。30年以内に達成可能なので、多くの人に可能性があるでしょう。

あ、そうそう。一つ付け加えると、仮に上の条件で運用できたとしても、所得税がかかるので1億円にはなりません。将来の税制がどうなっているかは分かりませんけどね。減ることだけは確実です。

ですから、実際に1億円にしようと思ったら、もう少し時間がかかるかもしれません。

とりあえず、「10%で運用」というのが、この広告のプランの肝のようです。

海外には日本の常識では考えられない素晴らしい投資商品がある?

でも、安定的に10%以上で運用できるような商品は、存在するのでしょうか。少なくとも私は、そんなすごい金融商品を知りません。

この広告を出していた会社によると、海外の投資商品を使うことで、年10%の運用が出来るという理屈のようです。日本の金融機関はぜんぜん駄目で、海外は素晴らしい商品がゴロゴロあるというわけですね。

こういうのは、海外商品を売るときには、よく出てくる手法です。

率直に言って、この理屈は滅茶苦茶ですよね。日本が金融に関して鎖国をしている時代なら、こういう主張も多少は説得力があったのですけどね。

自由化してロシア株やらベトナム株やらが誰でも買える時代に、こんな荒唐無稽なことを言われてもねえ。

客観的に見て、日本は相当大きなマーケットですからね。優良ファンドが意図的にこうした商品を提供しない理由もあるはずがありません。

高金利の債券もあることはあるが

ちなみに、高金利の通貨だと、年10%を超えるような金利の商品がないわけではありません。トルコリラとか10%を超えていることがありますね。

でも、これは、その通過ベースで10%以上の金利があるに過ぎません。トルコリラでみたら、10%以上の金利があるということですね。

これだけ金利が高い国ということは、先ず間違いなくインフレでしょう。インフレ率を考慮すると実質的には金利はずっと低くなるはずです。

ということは、日本円で見たら、10%を超える金利ということはありえないのです。

逆に、日本円で見て10%を超えるようなすごい金融商品なら、日本の機関投資家も黙っていないでしょう。もっと積極的に買っているはずですよね。

でも、どうやら、そういうことは起こっていないようです。

常識的に考えておかしいことを見破ろう

このような、うますぎる投資商品を勧められた時には、常識と照らし合わせて考えるのが重要です。

まず上に書いたように、「そんなに優れた商品なら既に日本市場に入っているはずだ」と考えられますよね。入っていないまでも、ニュースなどで取り上げられて既に知っているはずです。それが無い時点で、かなり胡散臭いわけです。

次に、そんなに優れた商品なら、機関投資家が利用しているはずですよね。

例えば生保会社なら、自社で運用するのがばかばかしくなるはずです。銀行も、年金基金なども同じです。日本国債なんてとっとと売り払って、夢の商品に乗り換えるはずなんですよね。

さらにいうと、日本の公的年金をそうした金融商品で運用することで、年金の問題なんて一瞬で方がついてしまいます。なんて幸せな世の中でしょう。

こうやって常識と照らし合わせて考えてみることで、かなりおかしな話だという事はわかるはずです。

金融の常識を知っておくとさらに良い

このような話は、金融の常識を知っているとさらに見破りやすくなります。例えば、日本の長期債の利率は、1%を切っています。ということは、この金融商品は十数倍のリターンがあるということですね。

また、株式の期待リターンが5%とか6%と考えられています。これを知っていれば、安定して10%のリターンをあげるなんてありえないことが分かりますよね。

何せ株の2倍のリターンですから、相当なリスクを取らないといけません。元本割れリスクどころか、全くお金が戻ってこない可能性すらありそうですね。

そんな金融商品で、この会社が言うような、コンスタントに10%なんて考え難いことがわかります。

1年で区切れば10%ということはありうるかもしれませんけどね。長期的に10%前後をキープするのは無理です。

自己防衛のためにも、こうした常識を持つことは大事です。

やっぱり、最低限の勉強は怠らないようにしたいものですね。知らないと、バカを見るのは自分ですから。

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