ファンドラップは、プロに運用を任せるという意味で、投資経験がない人には嬉しい商品です。その一方で、手数料が高すぎるという批判があります。
ただ、手数料が高いと言われてもちょっとイメージが湧きづらいですよね。そこで、具体的な金額で示してみることにしましょう。
金融機関にかなりぼったくられているのが分かると思います。
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小口の契約でも月額数万円の手数料
ファンドラップの手数料はとても高いことを前のページで指摘しました。具体的に書くと、年3%程度の手数料がかかると考えられます。
でも、年3%といわれても、いま一つしっくりこないですよね。〇〇円と言ってもらわないと、具体的なイメージが湧いてきません。
具体的な金額で計算してみましょう
そこで、金額的にどの程度かかるか考えてみましょう。パーセンテージで書かれた手数料は、具体的な金額に置き換えて考えるのが大事です。
といっても、考え方としてはとても簡単です。単純に掛け算をすれば良いわけですよね。
もちろん、正確な金額を出そうと思うと、ちょっと難しい部分はありますけどね。情報が開示されていない点もありますし。
でも、概算ならすぐできます。
1000万円をファンドラップで運用したと仮定
まずは、具体的な運用額を決めておく必要があります。ここでは仮に、1000万円をファンドラップで運用したとしましょう。
ファンドラップは500万円とか1000万円からというところが多いので、これでもかなり小口の契約です。まあ、庶民でも、何とか用意できる金額でもありますしね。
また、上記の通り手数料を年3%としましょう。このときの年間の手数料は、30万円(1000万円の3%)になります。
イメージは湧きましたか?
元本500万円なら15万円、元本2,000万円なら60万円、元本3,000万円なら90万円です。こうやって書くとイメージしやすいですよね。ですから、パーセントで書かれた手数料は、金額になおしてみることが大事なのです。
ちなみに、3%と言う手数料は、ちょっと少なめに見積もっています。ですから、実際には、さらにたくさんの手数料を取られています。
年間30万円ってどう思います
1000万円の資産運用で年間30万円の手数料ってどう感じますか。かなり高いという印象を持ちませんか。
率直に言って、私には、ボッタクリにしか見えないんですよね。ですから、こんな商品を買う人がいるのが、不思議で仕方がないのです。
年30万円を月額になおすと、2万5,000円ですよね。元本1,000万円を運用して、月額で2.5万円の収益をコンスタントにあげるのは簡単ではありません。
そう考えると、やっぱり高いといわざるを得ません。
さらに、ファンドラップで10年運用すると仮定しましょうか。そうすると手数料の総額は、300万円にもなります。つまり、サラリーマンの年収分くらいの手数料を払うことになるわけです。
ここまで書くと、手数料の高さが体感的に分かって頂けるでしょうか。
ファンドラップで運用しても儲かる確率が上がるわけではない
もちろん、手数料に見合うようなメリットがあれば、月に2万5,000円でも喜んで払いますけどね。所詮な投資信託を使った運用ですから、前のページで書いたように、そこまでのメリットがあるとは思えません。
そもそも、プロと言われている人が運用しても、それほどうまく運用できるものではありません。これも前のページで書きましたが、日本株の投資信託は、日経平均株価指数のパフォーマンスに負けるケースが多いのですから。
そんなものに、毎年30万円も出しますか?私には、正気の沙汰とは思えないのです。
まとめ
繰り返しますが、手数料がパーセント表示されている時には、具体的な金額になおしてみましょう。そうすると、その金融商品のコストが見えてきます。
ファンドラップの場合は、1000万円の投資で年額30万円の手数料です。それがわかった上で投資するかどうかをご判断ください。
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