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長期間の運用がしたければ株価の短期的な変動なんて気にしては駄目| 放置できるシステムを持つことが最重要です

資産運用の入門書を読むと、次のようなことが書かれている事が多いです。

  • 毎日経済ニュースをチェックしましょう
  • 経済的に大きな動きがあったら、すばやく対応できるようにしましょう
  • 経済の状態などに応じて、定期的にポートフォリオの見直しをしましょう

でも、こんなこと、普通の個人に可能なのでしょうか。はっきり言って、時間がかかりすぎます。

よっぽどのお金持ちでも無ければ、資産運用に時間を掛けたとろこで、得られるものはおおくありません。だったら、放置するだけでそれなりの成果が出るシステムを作るほうが大事だと思うのです。

長期の資産運用のコツは「放置」

個人が長期的に資産を運用するのなら、一つだけ忘れてはいけないコツがあります。それは、放置できるシステムを持つことです。

これはとても大事なことだと思うのですけどね。資産運用の入門書などで語られることはおおくありません。

むしろ、「時間を掛けてニュースをチェックシましょう」などと書かれていることの方が多いようです。

本業ではない資産運用に時間を掛けすぎてはいけない

もちろん、自分の資産を完全に放置することは無理でしょう。ある程度は放置できるようにすることが大事なのです。

普通の社会人の場合、ちょっと大きな経済のニュースがあるたびに、対応に追われるわけにはいかないからです。資産運用は本業ではありません。

資産運用のために毎日30分取るだけでも、かなり大変ですよね。

ヾノ・∀・`)ムリムリ

かなりのお金持ちで、運用だけで暮らしているような人なら、話は別なのでしょう。経済的に少し大きいニュースが有るたびに、運用方針の調整を考えてもいいのかもしれません。

というのも、運用額が大きいので、それだけの時間をかけるに値する投資による収入が有るからです。

年数十万円の運用益のために、掛けられる時間はそれほど多くないはず

でも、個人の資産運用の場合は、そんなに時間を掛けるほど儲かりません。

かなりリスクが大きい運用をしても、1年後のリターンなんて、平均すれば年5%程度のものでしょう。投資額が1,000万円でも、年50万円程度の利益しか生みません。

その程度のものに振り回されるのは、得策とはいえないのです。毎年の50万円の収入のために、本業を疎かにすることはできませんよね。

金額的には、会社からもらってくる給与の方が余程大事です。資産運用のために仕事がおろそかになるとすれば、本末転倒も良いところでしょう。

もちろん、50万円はそれなりに大きな額です。ですから、あまり時間を掛けない範囲で、満足の行く運用益は期待したいのも事実です。

そこで、放置しても回るような仕組みを作るべきなのです。

経済にユースに振り回される人は多そうだ

ただ、実際には、経済ニュースを頻繁にチェックシて、それに振り回されている人は多いようです。

これを書いているタイミングは、安倍政権発足後約半年の時期です。ですから、安倍政権誕生で株式相場が良いと思い、突然株式投資を始めた人も読んでいらっしゃることでしょう。

また、一時的な調整があり、ビビった人もいるはずです。せっかく始めた株式投資から手を引いた人も少なくないと思います。

こんなふうに、経済ニュースがあるたびに反応していては、気持ちが安らぎません。仕事に直接的な影響が出る人だっているでしょう。

ヾ(;´▽`A 困った・・・

個人的にも、業務期間中に為替やら株からの取引をしている人を知っています。

でも、稼ぐ金額からすると、こんなことに時間や神経を使うのは、本末転倒なのです。個人が長期の資産運用をするということなら、可能な限り放置できるようにするのが肝心です。

業務中の株取引で仕事の効率が落ちて、会社の評価が下がったとしたら、むしろマイナスの可能性だって大きいですよね。

投資信託を使って分散投資をして放置が基本

さて、資産運用で放置できるようにするには、どうしたらいいのでしょうか。

株式の投資信託を組み合わせて放置が基本

相場のことを気にかけずに個人が長期投資をするのなら、手数料の安い投資信託やETF を使って分散投資をすることです。これが、まず、一番最初のコツです。

基本的には、日本株に投資する投資信託、外国株に投資する投資信託を組み合わせればいいでしょう。

リスクを下げたければ個人向け国債(変動10年)を入れる

あとは、安定的な運用するために、国内債券として、個人向け国債でも買っておけば良いと思います。個人向け国債の中でも、変動10年は長期金利と連動するので、ある程度インフレにも強いですしね。

これらをバランスよく買って、放置しておくだけで、個別の株を買って運用する人と比べて上手に運用できるはずです。

また、株式の部分だけをみても、投資信託なら分散投資ができています。リターンを下げずに、リスクを抑えた運用ができるはずです。

そこに個人向け国債を加えることで、リスクのコントロールはかなりしやすくなります。

また、資産運用にかける手間という意味では、投資信託などを使った方が圧倒的に楽ですしね。個別株は変動が大きいので、精神的にタフな人でないと放置は難しいでしょう。

例えばこんな感じ

以上をまとめてみましょう。運用する資産が1000万円あるとして、具体的な運用を考えてみます。

まず、大きなリスクを取れる人は、株式の投資信託に全額を投資します。日本株の投資信託500万円、外国株の投資信託500万円でいいでしょう。

逆にリスクが取れない人は、個人向け国債(変動10年)に全額を投資します。今回のケースだと、1000万円全てを個人向け国債にするわけですね。

実際は、この両者を組み合わせたものになるでしょう。例えば、日本株の投資信託を300万円、外国株の投資信託を300万円、個人向け国債を400万円といった感じです。

大きなリターンを望むなら、投資信託の割合を増やして個人向け国債を減らします。逆にリスクを小さくしたければ、投資信託を減らすわけですね。

このプランなら、シンプルですから、実行可能でしょう。基本的に放置することができますし。

個人が経済ニュースに反応して取引をするのは無理がある

長期での運用を考えたとき、個人が経済ニュースにいちいち反応して頻繁に反応するのは無理があります。また、その対応が正しくない可能性も大きいです。

また、売買するたびに手数料がかかります。さらには、利益が出ている場合は、所得税などの税金もかかります。

こうして考えると、趣味として売買する人は別として、個別株の運用は長期の資産運用には向かない気がします。長期的に細かい売買を繰り返すのは、効率的ではありません。

一度買ったら上がろうが下がろうが放置できるような人なら、金融資産に株式を組み込むことは可能でしょう。でも、上がった下がったが気になって仕方がない人なら、投資信託などを使うことをおすすめします。

投資信託も上げ下げはありますが、個別の株式に比べれば長期でどっしりと構えられるでしょう。


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