ダイヤモンドのウェブ版に、「401kの運用成績ガタ落ち元本割れ6割の深刻」という記事が載っていました。
近年のリーマンショックやヨーロッパの金融危機が、運用に大きく影響したのでしょう。
元本割れしている人がかなり増えているようです。
でも、記事を読んでいて、「あれ?」と思い始めました。
気になったのは次の箇所です。
理由は株式相場の低迷を受けた運用利回り(年率換算)の悪化だ。9月末現在の運用利回り(年率換算)はマイナス1.89%。当初の確定拠出年金の想定利回りは2~3%で、40年ほどで投じた資金が倍になるはずだが、現在の利回りでは投じた資金が半分以下になってしまう水準なのだ。
この部分を読んで、企業年金の利回りの何年かの平均がマイナス1.89%なのかと思いました。
しかし、付随しているグラフを見ると、直近の四半期の利回りであることがわかります。
株式を含む投資をしていたら、マイナス2%程度はよく有る話です。
別段珍しい事ではありません。
ことさらそれを大きく取り上げるのには、ちょっと違和感を感じます。
さらに言うと、直近の四半期の利回りだけを取り出して、「現在の利回りでは投じた資金が半分以下になってしまう」という書き方はいくら何でも酷すぎる気がします。
瞬間的な悪い数字を持ち出して長期的な展望を語るのは、どう考えてもおかしい話でしょう。
こういう議論は、過去何年かの利回りの平均を元に議論しないと意味がありません。
また、関連するグラフを見ていて気づく事があります。
貯金のデータでは約6割が元本割れですが、1四半期前のデータだと元本割れは4割程度に過ぎません。
つまり、現在の投資環境の悪さで、一時的に数字が悪くなっているとも言えるのです。
もちろん、全体の4割の人が元本割れというのも大問題です。
この状況は何とか改善しないといけないでしょう。
しかし、直近の悪いデータだけを取り上げ、ことさらに問題を大きく見せるのは感心できる姿勢ではありません。
悲観的な記事を書く事で注目を集めたいのでしょうか?
ちょっと意図をはかりかねます。
ダイヤモンドの編集者に、この程度の知識がないとは思えないのですが。
まあ、ダイヤモンドの記事だからと言って、信頼しすぎてはいけないと言う事でしょう。
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