以前ご紹介した事がありますが、株式に投資する投資信託の中にはブル型と呼ばれるものがあります。どんなものか一言で言うと、株式指数が上昇するときには、指数の2倍上昇するというものです。つまり、儲かるときには非常に儲かるわけです。
今後の相場観に自信がある人は、ブル型の投資信託を買うと大きく儲けられるかもしれません。もっとも、予想が外れると、大損をすることもありますけどね。
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楽天証券ではブル型投信が売れているらしい
楽天証券から投資信託の買付ランキングがメールで送られてきました。それによると、2013年3月8日から3月14日の買付額2位の投資信託は、楽天日本株トリプル・ブルという投資信託なのだそうです。
「ブル」ということから分かるように、日本株の株価が上がった時に通常の株式投資以上の収益を上げられる投信ですね。逆に、株価が下がった時には、大損をするリスクもあります。
通常のブル型と呼ばれる投資信託は、例えば株式指数が10%上昇すると基準価額が20%動きます。つまり2倍の動きをします。
しかし、トリプル・ブルの場合は、株式指数が10%上昇すると基準価額が30%上昇するのです。基準価額が指数の3倍の動きをするので、トリプル・ブルというわけですね。
楽天日本株トリプル・ブルに関しては、詳しくは次のページを御覧ください。
楽天証券の投資家の一部は、短期的な株価の上昇を予想している
こういった投資信託は、これから株価が上がると思ったタイミングで買うものです。そして、長期保有するというよりは、相場を見てある程度基準価額が上がった所で売却してしまうのが普通でしょう。
なぜかと言うと、ブル型の投資信託は、損する時は指数の2倍下落するからです。トリプルブルなら3倍です。
株式指数が上がるときだけ持っているというイメージですね。
ということは、楽天証券での購入者は、今後も日本株は値上がりすると思っていたということですね。ここ数ヶ月の株価の値動きを見て、今後も上昇相場が続くと判断したのでしょう。
ちなみに、下げ相場だと思った時には、「ベア型」と呼ばれる投資信託を利用できます。株式市場などが下げた時に儲かる投資信託です。
ブル型とベア型をあわせて、プル・ベア投信などと呼ばれます。
市場全体の動きを予想するのは難しい
相場に関しては、個人的には予想が難しいものだと思っています。ですから私には、日本株のブル型の投資信託の購入が正しいのか判断できません。
ただ、この集計期間の終了後に、キプロス危機が伝えられています。ここ数日で、為替相場も日本株も、大きく影響を受けています。
集計期間内に上の投信を買った人は、このキプロスの事態は予想していなかったはずです。だって、キプロスの事なんて知らない人の方が多いでしょうから。
キプロスの問題が日本の株価にどこまで影響を及ぼすかは分かりません。でも、悪い方に転がれば、長期的に大きなマイナスの影響があるかもしれません。
株式相場を予想するには、こういう事態まで考慮しないといけないということですね。
そして、個人ではここまでの予想は不可能だと思っています。だって、キプロスなんて名前は、オリンピックの入場行進の時くらいしか名前を聞きませんよね。
そんなところの情報を、1個人が把握できるとは思いにくいのです。
相場観を持たないで投資する方が良いと思うんだよね
ですから、私個人としては、日本株やら世界経済やらの相場観をもって投資をすることは極力控えています。
個別株だったら、まだ予想がしやすいのですけどね。全体となると、影響を与える事象の数が多すぎて無理です。
ではどうするかというと、日本株と外国株の投信を買って、売らないで持っているのです。株式は世界的かつ長期的に見れば、株価は上昇するという事実と理論を信じるわけです。
もちろん、相場を読んでリスクを取った場合と比べて、一時的に儲かる額は小さいですけどね。トータルでは得なはずです。
まあ、他の人が相場観を持つことは、別に否定はしません。ですから、上昇相場と予想して、ブル型の投信を買うのも一つの選択だとは思います。
ただブル・ベア型というのは、難しいものだという視点は持っておいてもいいのかも。
まあ、ゲームとしては、変動が大きくて面白いのですけどね。長期の資産運用向けの商品だとは思えません。
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