国債が暴落したら、私たちが持っている金融商品はどうなってしまうのでしょうか。なにか大きな問題は起こるのでしょうか。
一つ前のページ(国債が暴落したら現実的に何が困るのだろうか?)では、全体的な考え方をご紹介しました。このページでは、特に、銀行の定期預金に注目して考えてみることにしましょう。
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一般的には、国債の暴落は、固定金利の金融商品には不利な要素
国債の暴落というのは、一般的には、固定金利の金融商品には不利な要素です。というのも、国債が暴落するということは、世の中の金利が全体的に上がる事と同義だからです。
しかし、固定金利の金融商品は、契約した時点での金利が継続します。ですから、契約時点の不利な金利のままの金利が使うのです。
ですから、国債の暴落が有利か不利かで言うと、定期預金には不利な要素と言えるわけです。
日本の定期預金は解約しやすいから安心
ただ日本の場合は、国債の金利が下がっても、定期預金には対処方法があります。解約して、別の金融商品を買うなり、定期預金を作り直すなりすればいいのです。
日本の定期預金の大きな特徴は、ほとんどの場合、いつでも解約できます。そして途中で解約しても、元本割れすることがありません。
契約した時点での金利と比べると、多少のペナルティはあるのですけどね。それでも、元本割れするような大きなペナルティはありません。
ですから、国債が暴落して長期金利が上がったら、解約してやり直す事ができるわけです。
金利が低い今の時期に定期預金を作る?
ここ十年近く、長期金利はかなり低い状態が続いています。その時期に定期預金を作るのが正解かと言われると、かなり疑問はありますけどね。
というか、ふつうは、今の時期には定期預金なんて作らないですよね。普通預金と比べて、大差がありませんから。
それでも、国債の暴落に対して有効かという点だけで見ると、かなり有効な金融商品と言えるわけです。
ネット銀行などだと解約しにくい事も
ちなみに、ネット銀行などの場合、規約上、多少解約しづらくなっている事もあるようです。解約できない場合、市場金利が上昇しても、対応できません。
金利などの条件の良い預金ほど、制限が厳しく成っている可能性があります。心配な人は、規約を確認してみましょう。
海外だとこうはいかない
余談ですが、海外の銀行だと上のような対処はできません。なぜなら、海外の銀行の場合、定期預金の途中解約を認めていない事も多いのです。
途中解約が出来る場合でも、重いペナルティが課されるようです。例えば、大きく元本割れをするようなケースもあるようです。
もっとも、ペナルティが厳しい分、海外の定期預金は金利が高いですけどね。例えば、同じ米ドル建ての定期預金でも、日本の銀行と海外の銀行とでは、定期預金の金利が違います。
ということは、可能であれば、米ドル建ての定期預金(いわゆる外貨預金)はアメリカの銀行を使ったほうが良いわけですね。ちょっと面倒ですけど。
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まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう
個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。
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