世の中の女性の多くは、夫との死別を大きなリスクだと思っているようです。
確かに、夫との死別は大きなリスクです。子供が大学を卒業する前に夫が亡くなれば、経済的に困る過程がほとんどでしょう。
もちろん、遺族基礎年金や遺族厚生年金といった公的な遺族年金から給付があります。でも、それだけで残された家族が生活できるというわけでもありませんしね。
ですから、子供が大学卒業するまでは、夫には死亡保険をかけておくべきです。経済的なリスクに対して、保険を使って対処するわけですね。
子供の教育が終わってしまった後に生命保険が必要かどうかに関しては、意見が分かれるところですけどね。ただ、少なくとも子供が独り立ちするまでは、生命保険があった方が良いでしょう。これはかなり共通認識になっていると思われます。
Contents
離婚の方が大きなリスクでは
このように、夫との死別に関しては、かなり考えている女性が多いようです。それに対して、夫との離婚について十分に備えているという女性は、あまりいないようですね。まあ、備えていても言わないだけかもしれませんが。
個人的には、これはかなり不思議な事です。というのも、夫の死別よりも夫との離婚の方が、よっぽど大きなリスクだと思うからです。本来だった、生命保険以上に準備をしないといけないはずなのです。
将来の離婚の可能性について考えるなんて、不謹慎だと思う人もいるでしょう。でも、人間関係ですから、何かのきっかけで壊れてしまう可能性が無いとは言えません。
ですから、円満な関係を保つ努力をすることを前提に、万が一の備えもしておくべきだと思います。
夫にかける死亡保険だって、そういう事ですよね。夫が生存することを基本として考えつつ、万が一の事態に備えるのが死亡保険ですから。
具体的なリスクを考えてみよう
それでは、離婚のリスクについて、もう少し具体的に考えてみましょう。
まず、離婚の経済的なリスクは明らかですよね。今まで家計の軸だった夫の給料が、離婚後は期待できなくなるわけですから。
しかも、死別以上に経済的なダメージは大きいのです。というのも、死別ならもらえる遺族年金が、離婚だともらえません。
さらに言うと、財産は夫と分け合わないといけません。死別の場合はすべて妻と子の物になるわけですから、その意味でも離婚は死別以上のリスクなのです。
また、発生確率の大きさという意味でも、リスクは大きいと言って良いでしょう。30代とか40代の夫が死ぬ確率は、それほど高くありません。それと比べれば、離婚の方がよっぽど確率が大きいのです。
これは、身近な人で考えてみると分かるはずです。夫が若いうちに亡くなったという人よりは、夫と離婚したという人の方が簡単に見つかるはずです。
経済的な理由などで離婚できないことも
ただ、これだけ経済的な問題点があっても、離婚できる人はまだ幸せかもしれません。
経済的に余裕がないことなどを理由に、離婚をしたくても離婚が出来ない人だって少なからずいるはずなのです。特に子供がいる場合はそうでしょうね。
離婚について備えないのは全く理解できない
ここまでの話をいったん整理してみましょう。
夫との死別と夫との離婚で、一般的にどちらの確率の方が大きいかというと、離婚の方が圧倒的に大きいわけです。しかも、ここまで書いたように、経済的なリスクも離婚の方が大きいのは明らかでしょう。
こんな状態でありながら、夫との死別を心配して生命保険にばかり興味を持つ人が全く理解できません。死別について心配するのが悪いとは言いません。でも、もっとリスクの高いことがあるだろうと思うわけです。
離婚は保険が無いので備えにくい
しかも、離婚の方が、死別より、はるかに備えるのが難しいんですよね。
離婚のリスクに備えるために離婚保険のようなものがあれば、もちろん便利なのかもしれません。しかし、残念なことに、そんな便利な保険は存在しないのです。結局、別の方法を自分で考えないといけません。
リスクに備えるのが保険の目的のはずですよね。それならば、離婚保険が存在しないのはおかしいように思えるかもしれません。でも、現実問題として、離婚保険というのはないんです。
もっとも、離婚保険が存在しない理由は明らかです。夫婦で共謀して偽装離婚をしたら、保険金詐欺なんて簡単にできてしまうからです。
お金のためなら離婚届なんて何でもないという人なら、全く難しくない犯罪です。いや、本当に手続き上離婚しているとしたら、犯罪にすら問われないかもしれません。
自力で離婚に備えるって、どうするんだ?
保険が無いとなると、自力で準備をする必要があります。でも、万が一の離婚に備えるなんて、どうしたらいいのでしょうか。
まず、一番重要な準備としては、可能な限り仕事は続けることでしょう。フルタイムの仕事はどうしても無理という事なら、パートタイムの仕事だけでもするべきです。
月10万円でも収入があるのと無いのでは、行動のしやすさが全然違いますからね。それに、パートタイムとしてでも働いていたら、正社員の道も見つけやすいでしょう。全く仕事をしていないと、突然働くというのは、なかなか大変です。
もう一つは、財産分与がしやすいように、金融資産で資産運用するのが良いでしょう。例えば、資産といえば持ち家だけで、ローンも残っているという状態だったとします。こんな状態だと、財産分与をしようにも、分けようがないですよね。住宅を半分に切るわけにもいきませんし。
そうであれば、財産は、分割がしやすい金融資産で持つべきです。へそくりとして自分で管理していると、なおいいかもしれません。
円満な夫婦関係を保つのが基本ですけどね
こんなふうに離婚について考えてきましたが、何も離婚を勧めているわけではありません。でも、人間と人間の関係ですから、修復が出来ないような亀裂が生まれる可能性もあります。
あ、もちろん、離婚なんて事態が起こらないように、夫婦関係を円満に保つ努力も必要ですよ。でも、人間同士ですからね。何が原因で関係が壊れるかもわかりません。それについて、多少なりとも意識しておくのは重要です。ある日突然夫の浮気が発覚したなんて、珍しい話でも何でもありませんから。
スポンサードリンク
まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう
個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。
普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。
iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

スポンサードリンク
タグ: リスク





関連した記事を読む
- 金利変動リスクは投資をする上で大きなリスクと考えましょう| 単に受け取り利息だけの問題ではありません
- 債券に投資すると言う手もあるけど、気をつける点も多いです
- 明治生命の一時払い終身保険を販売制限へ …っていうか、これって何で人気なの?
- 【リスク許容度】どの程度の損失なら許容できるかを決めておこう
- 1000万円の預貯金がある場合の資産運用