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アパート・マンション投資の場合、一瞬で資産価値がゼロになってしまうことも

神奈川県の座間市の9人殺害事件が、世間から注目を集めているようですね。まあ、これだけ猟奇的な事件な上に、被害者の数の多さを考えると、注目されるのは不思議な事ではありません。

世の中の関心は、加害者の心の動きだとか、被害者が被害にあった時の状況だとか、死体の処理の方法だとかに向かっているようです。でも個人的には、それ以上に殺人及び死体を解体した現場になったアパートの事が気になります。

大家は大損でしょうね

なんでも、事件があったアパートは、プロボクサーの井上尚弥の父の所有物件なのだそうです。1 意外なところから、著名人の名前が出てきました。

こんな状況になってしまうと、当然、別の部屋の住民も引っ越していく可能性も大きいです。すぐに出てはいかなくても、長期で借りるという事にはなりづらいでしょう。

となると、大家は経済的にはかなりのダメージを負うことになるかもしれません。

もちろん、事件の犯人に対して、損害賠償請求を行うことは可能でしょうけどね。でも、裁判に買ったところで、犯人が弁済できるとも思えません。無い袖は降りようがありませんから。

不動産投資の意外なリスク

最近は、年金の代わりとして、アパートやマンション経営を考える人もいるようです。でも、個人的には、マンションやアパート経営はあまりお勧めできません。

一番大きな理由は、入居者の確保が今後難しくなるからです。マンションは未だにすごいペースで作られていますが、日本人の数は減っていますからね。よほど立地が良いなどの条件に恵まれない限り、空室のリスクは小さくありません。

ただ、それ以外にも、今回の事件のような事が起こり得るのもアパート・マンション経営の怖いところです。

マンションやアパートでの死亡は珍しくない

殺人事件なんてめったに起こるものではないと思う人もいるかもしれません。でも、もし起こってしまったら、価値がゼロになってしまう事も考え得るんですよね。そうなると、固定資産税を毎年取られるだけの、ただのゴミになってしまうのです。

また、殺人事件でなくても、事故物件2 になる可能性はあります。というか、数の上では殺人事件以外の物の方が多いですよね。

まず、室内で自殺する人だっているでしょう。日本は比較的自殺が多い国ですから、可能性としては十分に起こり得ます。あるいは、高齢者が孤独死するかもしれませんね。病死も考えられます。

さらに、火災で人が死ぬようなケースもあります。こういう場合も、事故物件になってしまいます。火災の損害自体は火災保険で対処できるのですが、その後の入居者を探すのに苦労するのです。

実際、私の自宅近くで、アパート一棟が丸々焼けるという火事がありました。何人か死人も出ています。その跡地は、現在、コインパーキングとして使われています。おそらく、新しくアパートやマンションを建てても、入居者を探すのが難しいという判断をしているのでしょう。

どこまで価値が下がるかはケースバイケースでしょうが、大きく資産価値を下げる事故が起こり得るというのは間違いがありません。

資産だと思っていたものが負債に

こうなると、今まで資産だと思っていたものが、突然負債になってしまいます。不動産自体の価値は大きく下落しますし、固定資産税もかかってきます。

固定資産税は減額されるケースもあるようですけどね。無料になるわけではありませんし。

こうなると、処分はできないし、税金はかかるしという事で、ただの金食い虫です。まさに、負債と言って良いでしょう。二束三文で売ってしまうか、固定資産税を払い続けてほとぼりが冷めるのを待つしかありません。

こういう状況が想定できるので、不動産投資は避けた方が良いと思うのです。株式投資だと、こんな事はありませんからね。仮に投資している会社が倒産して株価がゼロになっても、他にも分散投資をしているでしょうから影響は限定的です。

どうしても不動産投資が良いのであれば、REIT などを使って分散投資をする方が賢いでしょう。


  1. 座間遺棄事件の家主・井上尚弥の父「困惑している」
    日刊スポーツ 11/10(金) 9:58配信 []
  2. 事故物件というのは、マンションやアパートの専有部分や共有部分で、死亡自己が起こった物件の事です。 []

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