以前は、多くの人が、素人は株式投資で損をすると思っていました。「あんな危ない物に手を出してはいけない」なんて言う人も多かったです。
バブル崩壊の時の記憶がよほど強く残っているのでしょうか。「株式投資=お金をドブに捨てること」みたいなイメージの人すら珍しくありませんでした。
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世界的・長期的に見れば儲かるものでした
投資などに関しては、否定的な事を言う人の方が、なぜか評価される傾向があるようです。慎重に行動し、危ない事には手を出さないという選択の方が、なんとなく賢く見えるのでしょうか。
もちろん、本当に株式投資が危なくて手を出してはいけないものなら、慎重論が評価されるのは当然です。でも、長期的かつ世界的に見てみると、株式投資は儲かる確率の方が大きいのです。
これは世界の株式指数のチャートを見てみると一目瞭然です。次のチャートはYahoo!ファイナンスのチャートです。2017年10月から過去10年分の先進国各国の株式指数を一覧で見られるようにしています。
青の線がアメリカのダウですね。赤の線がドイツのダックス指数です。緑の線がイギリスのFTSE100 です。そして、黄色の線がTOPIX です。
2008年の終わりに落ち込んだリーマンショックの影響で、はっきり言って、過去10年の株式投資のパフォーマンスはそれ程良いわけではありませんでした。それでも、ここに挙げたような主要な指数ではきっちりプラスになっています。ドイツのDAX やアメリカのダウなどは、過去10年で60%も増えているのです。
世界の株式指数に分散投資しておくだけで儲かる
ここから分かることは、外国の株式指数に連動するETF なりインデックスファンドなりを買えば、儲かる確率は高いという事です。少なくとも長期的に見ると、かなり儲かる可能性があります。
とは言え、パフォーマンスの差は国によってかなりあります。リスクを小さくするためには、複数の国の指数に投資できる方が望ましいでしょう。
「MSCI コクサイ」に連動する投信を買うだけ
さて、問題は、これを実現するためにどんな金融商品を買うかです。実は、先進国の株式指数にまとめて投資できるETF やインデックスファンドが存在します。それを買うだけで、複数の国の株式指数に投資することが可能です。
もう少し具体敵に書くと、「MSCI コクサイ」という日本株以外の先進国全体の株式指数があり、これに連動する投資信託がたくさんあるわけです。外国株に関しては、これに投資すれば良いわけですね。
投資信託を一本買うだけで、世界中の外国株に分散投資が出来てしまいます。
ETF を探すなら、「MSCI コクサイ ETF」で検索すれば該当するETF が見つかります。インデックスファンドを探すなら、口座を持っている証券会社の投資信託検索で、「MSCI コクサイ」で検索すれば見つけられます。
MSCI コクサイですが、厳密に書くと次のような指数です。
まず、MSCI ワールドという指数があります。これは先進国23か国の大型株&中型株の指数です。ここから日本の株式を除いたのがMSCI コクサイです。
つまり、日本を除く先進国の大型株と中型株全体を使って株式指数を作ったものという事ですね。
「MSCI コクサイ」に投資したらこうなる
「MSCI コクサイ」に連動する投資信託を買ったらどうなるか、具体的に確認してみましょう。MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信というETF があるのですが、このETF のパフォーマンスをチェックしてみます。
2010年以降のチャートは次のような感じになっています。
なかなかいいパフォーマンスなのが見て取れますね。
日本株に関しては、日経平均やTOPIX に連動するETF やインデックスファンドはたくさん存在します。ですから、投資信託を2本買うだけで、分散投資が出来てしまうのです。しかも、長期的に見れば、儲かる可能性が高い投資です。
このことを知っていれば、株式投資で儲けるなんて簡単です。
株式投資というと、個別株を売買して儲けるものだと思っている人も多いでしょう。でも、実は、そんなことしなくても良いのです。
株式投資をするなら、どの証券会社を選ぶ?
株式投資を考えている人には、SBI証券かGMOクリック証券がおすすめです。
個別株の売買や、ETF での運用を考えているのなら、手数料が安いGMOクリック証券を選ぶと良いでしょう。
投資信託を使って株式投資をするのであれば、SBI証券をおすすめします。取り扱っている投資信託の本数が多く、積立ての機能も充実しているのです。また、顧客満足度が高いことでも知られています。

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タグ: ETF, TOPIX, インデックスファンド





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