日本とロシアの輸入額と輸出額を調べてみました。ここ数年では、次のグラフのようになっています。ジェトロのサイトからデータは引用しました。
ここ数年は、輸入も輸出も減少傾向であることが分かります。とくに、2015年の輸入額は、かなり大きく減少しています。
一応、米ドル/円のレートのグラフも載せておきましたが、これに関してはあまり影響を考えないで良いでしょう。というのも、ロシアからの輸入はエネルギー中心です。となると米ドルでの取引が多いと考えられるからです。
ロシアからの輸入は、額が大きい物から、次のようになっています。
- 原油および粗油(29.2%)
- 液化天然ガス(22.0%)
- 石炭(12.3%)
- 非鉄金属(11.9%)
- 魚介類(9.1%)
上位3つがエネルギー関連で、上位4つがエネルギーを含めた資源関連という事ですね。もう少し具体的に書くと、エネルギー関連で63.5%、エネルギーを含めた資源関係で75.4%を占める事が分かります。
日本のエネルギーの使用量が、急激に減ったという話は聞きません。また、日本とロシアの関係が、極端に悪くなったという事も無いでしょう。そう考えると、原油を含めたエネルギー価格の低下が原因で、ロシアからの輸入額が減ったという事なのでしょうね。
ロシアの主要輸出国はオランダ?
ロシアの貿易相手国を調べていて、とても興味深い発見がありました。ロシアの輸出相手国の中で最大なのは、オランダなのです。
もう少し詳しく書くと、ロシアの輸出相手国は上位からオランダ,中国,ドイツ,ベラルーシ,トルコ,イタリアという順番です。日本の外務省のサイトに書かれているので、間違いは無いでしょう。
ロシアの輸出品はエネルギー関連が多いので、おそらくオランダへの輸出も原油や天然ガスが中心なのでしょう。オランダが資源国と言うイメージはありませんから、これは理解できます。
でも、オランダってかなり小さい国ですよね。人口で見ると、約1,700万人しかいません。ランキングでは63位です。
これだけ人口が少ない国にもかかわらず、貿易額が多いとなると、オランダのエネルギーのかなりの部分はロシアに依存しているのかもしれません。
ちなみに、オランダの主要貿易相手国の中には、ロシアははいっていません。輸入相手国としてはドイツ、ベルギー、中国、米国、英国という順番です。
ロシアの輸出相手に関して、もう一つ面白いのが、トルコが入ってきているという点でしょう。歴史的に見て、トルコとロシアって、すごく仲が悪い印象があったのですけどね。何回も露土戦争をしていますし。最近では、シリア関係で緊張状態にあったはずです。
予想外の結果で、興味深かったです。
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