ネットを見ていると分かるように、韓国はみんなが大好きな国の一つです。少なくとも、かなり高い関心が払われているのは間違いありません。
文字通りの意味で韓国が好きな人もいれば、すごく嫌いなのに気になって仕方がないというタイプの人もいます。ただ、どちらのタイプにしても、韓国の動向から目が離せないわけです。これって、広い意味では好きなんですよね。
もっとも最近は、韓国の事をそれほど意識しない人も増えてきたようですけどね。まともに相手をするのが面倒になったのでしょう。
なんにしても、韓国は多くの日本人が関心を持っている国です。では、その経済はどんな感じなのでしょうか。
一人当たりのGDP は日本に近づいている
まず、韓国のGDP ですが、1兆3,779億ドルなのだそうです。2015年のデータですね。日本が5兆ドル程度なので、日本と比べるとGDP はまだまだ小さいことが分かります。
ただ、一人当たりのGDP で見ると、その差はかなり縮まります。「IMF – World Economic Outlook Databases (2017年4月版)」によると、韓国がの一人当たりGDP が27,538.81ドルで、日本が38,917.29ドルです。実は1万ドル程度の差しかないのです。
こうなると、近い将来に韓国の一人当たりGDP が日本を抜くのではないかと心配になる人もいるでしょう。しかし、当面はその心配は必要ないようです。
過去10年を見ると韓国の経済成長率は、実質で見ると2%台の後半程度です。1万ドルの差が簡単に埋まるという状況にはないわけです。
韓国は成長が止まって、以前ほどの経済の伸びは無い状態になっているわけです。韓国も先進国になったという事でしょう。
もっとも、日本の方が経済成長は緩やかですから、両国の経済状況が変わらない限り、徐々に差はつまっていくでしょうけどね。
失業率は低いのだが
次に韓国の失業率です。日本の外務省のサイトによると、韓国の失業率 は3%台で推移しているようです。具体的には以下のような感じです。
05年:3.7%
06年:3.5%
07年:3.2%
08年:3.2%
09年:3.6%
10年:3.7%
11年:3.4%
12年:3.2%
13年:3.1%
14年:3.5%
15年:3.6%
16年:3.7%
しかし、この数字には懐疑的な人もいるようです。実際には韓国の特に若年層には失業者がかなり多いという話もあります。
つまり、何らかのごまかしがあるのではないかと、疑っている人もいるようですね。最近では、景気が回復しつつある日本で就職しましょうというような呼びかけをする人も、韓国内にはいるようですし。
実際問題として、これだけ数字に変化が無いのは、ちょっと不自然な感じもしますね。特に気になるのはリーマンショックの影響が大きいはずの2009年に、それほど大きく失業率が上がっていない点です。貿易依存度の高い韓国ですから、この時期に失業率が上がらないのは、ちょっと考え辛いですよね。
例えば日本の場合だと、2008年の3.98%から2009年の5.08%へと、完全失業率が1ポイント以上上がっています。あるいは英国だと2008年の5.73%から、2009年の7.63%といった感じですね。
経済成長率で見ると、この時期の韓国経済は、実際にかなり落ち込んでいるんですよね。経済成長率は2007年に5.46%だったのが、2008年には2.83%、2009年には0.71%となっています。その割には、失業率があまり増えていない感じがするわけです。
雇用に関する統計は、国によって基準の違いが大きいようです。ですから、そもそも扱いがちょっと難しいのですけどね。韓国の場合は、さらに注意が必要と言う感じでしょうか。
韓国は貿易依存度が高い国
韓国というと、貿易に力を入れいている国というイメージがあります。そのあたりも確認してみましょう。
日本の外務省のサイトによると、韓国の輸出と輸入は次のようになっているのだそうです。
輸出:4,955億ドル(2016年)
輸入:4,061億ドル(2016年)
参考のために日本の輸出額と輸入額も紹介しておきましょう。ジェトロによると、2016年の日本の輸出と輸入は次のようになっているのだそうです。
輸出:644,933(100万ドル)
輸出:606,871(100万ドル)
単位が違うのであわせると、輸出が6,449億ドル、輸入が6,069億ドルという事ですね。
この数字にはかなり驚く人が多いのではないでしょうか。日本と韓国の輸出額や輸入額は、それほど大きな差が無いのです。輸出も輸入も、日本の方がほんの少し多いという程度です。
上にも書きましたが、GDP で見ると、日本と韓国には大きな差があります。3倍くらい違いますよね。それと比べると、この差がいかに小さいかがわかるはずです。
ここから分かるように、日本と比べると、韓国はかなり貿易に熱心な国という事になります。
経済規模に対しての貿易の大きさを比較するのに便利な、貿易依存度という指標があります。具体的には次のようなものです。
貿易依存度=(輸入額+輸出額)/GDP
これで見ると、韓国の貿易依存度は64.83%、日本の貿易依存度は24.76%となります。日本と比べると韓国が外需依存な国であることが、ここからもわかります。ちなみに、グローバルノートというサイトから引用しています。
順位でいうと、韓国の貿易依存度は世界で68位なのだそうです。日本は191位です。全部で207か国と地域からの集計ですので、韓国の貿易依存度が高いというよりは、日本の貿易依存度が低いという方が正確なのかもしれません。
ちなみに、貿易依存度は、香港やシンガポールと言った小国の方が高くなる傾向があります。自国だけでは経済が完結できないので、貿易が必要になるわけですね。
その意味では、韓国の貿易依存度は高いという言い方もできるでしょう。それなりの経済規模の大きい先進国で見ると、韓国より貿易依存度が高いのはドイツだけですから。
逆に、日本よりも貿易依存度が低い経済規模の大きい先進国と言うと、アメリカしかありません。つまり日本と言うのは、あまり貿易に頼っていない国であるという言い方ができるわけです。
国内に資源も無く、山がちで農業に向かない国なんですけどね。日本では自給自足が進んでいるわけです。
世界情勢などを考える時に意識しておきたい、重要な事実だと思います。
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