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「先物取引」と「先渡取引」は何が違うの?| そして「現物取引」とは

資産運用や投資に関する文章を読んでいると、「先物取引」や「先渡取引」といった言葉を見かけることがあります。これらの用語は、それぞれどんな意味なのでしょうか。そして、どう違うのでしょうか。

「先渡取引」とは

野村証券の証券用語解説集によると、次のように説明されています。

将来のある時点に、あらかじめ定めた価格で、ある特定の商品を売買する予約取引のこと。先物取引とは異なり、取引所取引ではなく、相対取引(店頭取引)となり、現物決済が原則である。

こんなふうに書かれるとちょっと分かりづらいかもしれません。しかし、次のように考えれば、それほど難しくは無いのではないでしょうか。

例えば、人気のゲームが1か月後に発売されると予定されています。そのゲームを予約で買うのが先渡取引だと考えると分かりやすいでしょう。今の時点で金額も決まって売買が成立し、決済は商品が届いてからというふうになります。

「先物取引」というのは、予約販売のこと。支払いは商品を受け取る時点で行う。

「先物取引」とは

先渡取引と似ている取引に、「先物取引」と言うのがあります。とりあえず、大辞林第三版の定義を見てみましょう。

将来の一定期日(限月)に現品の受け渡しまたは決済を行うことを約束した売買取引。 → 実物取引

率直に言って、これだと先渡取引との違いが分かりませんね。先物取引と先渡取引は似ていますが、実は大きな違いがいあります。先物取引は取引所取引であることと、期日前の反対売買が可能であることです。

反対売買というのは何かと言うと、決済前に売った人が買い戻したり、買った人が売ることを言います。先物取引の場合は、一般的に、決済前に反対売買をすることが多いです。つまり、現物の受け渡しは原則として行われません。

ちなみに、先物取引では証拠金というお金を払う必要があります。証拠金と言うのは、担保だと考えると分かりやすいでしょう。証拠金という担保があることで、あなたが損をしても確実に決済ができるわけです。

相手と1対1だとこのような取引はできませんが、取引所取引だとこういう取引が可能になるわけですね。

予約販売という意味では、先物取引は先渡取引と同じ。最初に証拠金(担保の事)というお金を払う必要がある。

一般的には決済前に反対売買(買う予定だった商品を売る事)をするのが普通です。つまり、購入の予約はしても、最終的には買いません。

先物取引で儲けられる理由

この先物取引の仕組みを使うと、儲けることが出来る事があります。

例えば大豆を1か月後に100万円で買う約束をしたとします。ところが1か月後に、大豆の価格が120万円になりました。

このときに反対売買をすると、あなたが買う約束をした大豆が120万円で売れますから、100万円との差額の20万円が利益となるわけです。

売買のタイミングで儲けるので、投資と言うよりは投機ですね。

先物取引では投機的な取引をすることが出来る。

「現物取引」とは

最後に、現物取引ですが、本大百科全書(ニッポニカ)には次のように書かれています。

売買取引の際すでに実在している商品を現物といい、現物の売買を現物取引という。

多くの場合、現物取引では、売買契約とほぼ同時に決済をして商品が渡されます。ただ、品ぞろえや配送の都合などで、数日程度商品を渡すのが遅れる場合も現物取引と言います。

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