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ETF積立・株式積立の手数料について考えてみよう

前のページに書いたように、カブドットコム証券の「プレミアム積立(プチ株)」を使ってETF の積立をするのは、かなり賢い選択だと考えています。また別のページで、どのETF を積立てればいいかも、ご紹介しています。

ところで、「プレミアム積立(プチ株)」でのETF の積立をお勧めしている理由は、何といっても、手数料が安いからです。仮に手数料の安さが無ければ、大手証券会社の「株式るいとう」を使っても構いませんからね。あるいは、インデックスファンドの積立をするという手もあるでしょう。

ところで、実際のところ、「プレミアム積立(プチ株)」の手数料はどの程度他と比べて安いのでしょうか。簡単に比較しみましょう。

1銘柄について1万円積立てた場合

1銘柄につき月々1万円積立てるとして考えてみましょう。

「プレミアム積立(プチ株)」や「株式るいとう」は基本的には株式やETF の積立ができる商品です。毎月1回、株式やETF を買い付けるのです。株やETF を買うわけですから、買い付けには手数料がかかります。

プレミアム積立でETF を積み立てた場合

「プレミアム積立(プチ株)」の場合は、買い付け額が2万円までの場合は、100円プラス消費税がかかります。ただ、積立回数が増えるにしたがってこの額は減少し、6回目以降の積立の場合は2万円までの積立に対して50円の手数料で済むことになります。

「プレミアム積立(プチ株)」でETF を積立てる場合は、基本的には長期的に積立てることになるでしょう。という事は、手数料は限りなく1回50円に近づいていく事になるわけです。

月々の積立額が1万円で買い付けの手数料が50円とすると、売買手数料は積立額の0.5%という事になります。消費税8%を入れると0.54%ですね。

株式るいとうでETF を積み立てた場合

次に「株式るいとう」の場合ですが、まず野村證券の例を見てみましょう。野村證券の場合「株式るいとう」の売買手数料は、税込みで1.188%と決まっています。つまり、「プレミアム積立(プチ株)」の2倍以上の手数料がかかることになるわけです。

もう一つ、大和証券の「株式るいとう」の例も見ておきます。月々の積立が1万円の場合、大和証券では税込みで1.24200%の手数料がかかります。野村証券よりも若干高い数字です。

しかし大和証券の手数料はこれだけではありません。この他に「株式累積投資口座管理料」という手数料がかかるのです。これがなんと、年3,240円もかかります。

この「株式累積投資口座管理料」があるために、大和証券の手数料は非常に割高であることが分かります。

毎月1万円積立てる場合は、手数料が2倍程度違う

このように「プレミアム積立(プチ株)」と「株式るいとう」を比べると、手数料にはかなりの差があることが分かります。具体的には、毎月1万円積立てる場合は、野村證券や大和証券よりも有利という事ですね。

そしてこの差は、月々の投資額が大きくなるとさらに開きます。ですから、カブドットコム証券を利用することをお勧めしているわけです。

ポイント:手数料を考えたらプレミアム積立て(プチ株)が有利。

インデックスファンドの積立てと比較してみよう

次に、インデックスファンドの積立と比較し見ましょう。

買付手数料だとインデックスファンドが有利

インデックスファンドの場合は、ETF のように買い付け手数料がかかりません。ですから、買い付け手数料だけで見ると、インデックスファンドの積立の方が「プレミアム積立(プチ株)」を使ったETF の積立よりも有利という事になります。

ETF とインデックスファンドの比較をするときには信託報酬を比べる必要がある

しかし、投資信託を保有している場合は、このほかに信託報酬という手数料がかかります。インデックスファンドでもETF でも同様です。

信託報酬は普段の運用などに対する手数料で、年〇%という形で設定され、運用資産から日割りで毎日抜かれていくものです。ですから、どんな投資信託でも信託報酬はかかるわけですね。

ここで大事なのが、ETF と比べると、インデックスファンドの信託報酬は高く設定されていることが多いです。この差がパフォーマンスにどういう影響を与えるかを考えないといけません。

具体的な投信で比べてみましょう

例えばMSCIコクサイという指数と連動する「eMAXIS 先進国株式インデックス 」というインデックスファンドがあります。この投資信託には、年率0.60%の信託報酬が掛かります。これに対して、同じMSCIコクサイと連動する「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」というETF の場合は年0.25%しか信託報酬が掛かりません。つまり、年率で0.35%インデックスファンドの方が手数料が高いのです。

上で見たように、月々の買い付け手数料を見ると、「プレミアム積立(プチ株)」では0.54%の手数料がかかります。ということは、おおざっぱに言うと、2年以上運用するなら「プレミアム積立(プチ株)」の方が有利という事になります。まあ、最初に一括で引かれる売買手数料と、毎日少しずつ引かれる信託報酬では単純に比較はできませんけどね。あと、ETF は売却の際にも手数料がかかることを忘れてはいけませんが。

まあ、なんにしても、積立を行う場合は長期で考えているケースが多いでしょう。長期で考えるとなると、「プレミアム積立(プチ株)」を選ぶのが順当という事になるわけです。

ポイント:長期で持つ場合はETF の方が有利になる。

手数料から考えてもプレミアム積立(プチ株)でETF の積立をするのが良い

以上のように考えると、手数料の点からもカブドットコム証券の「プレミアム積立(プチ株)」が優れていることがお分かりいただけるでしょう。

インデックスファンドやETF というのは、特定の指数に連動させるだけの投資信託です。同じ指数と連動している以上、基本的にはたいした違いはありません。

そうであれば、手数料の差というのは選択する際の重要な要素になるのがお分かりいただけるはずです。

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