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家を買う事にはどんなリスクがあるのでしょうか?| 大きなリスクがあることを認識しましょう

持ち家を買うリスクはいくつかあると思うのですが、経済的な点で特に大きいと思うのが「価格変動リスク」「借金をするリスク」「流動性のリスク」あたりでしょうか。このページでは、この3つについてざっくり考えてみましょう。

どんなリスクがあるかを簡単にでも知っているだけで、持ち家購入の検討の役に立つはずです。

価格変動リスク| 長期的には下落、短期的にも無視できない

まず、長期的にみると、不動産の価格というのは下落していきます。

これはYahoo!不動産などでチェックしてみれば、一目瞭然ですよね。同じ地域にある同じような間取りの物件だったら、築年数が長くなればなるほど価格は安くなる傾向があることが読み取れます。

そしてこの傾向は、今後強くなっていくことでしょう。住宅は供給過剰と言われていますから。供給が増えれば価格が下がるのは当然の事ですよね。

このリスクは無視できないでしょう。

長期的に徐々に価値が下がっていくというだけではなく、突然資産価値が変動するケースもあります。所有する不動産の近隣で大きな変化があったりすると、不動産価格が大きく動くのです。

例えば葬儀場などの施設ができると、近隣の不動産価格は下がると言われています。家から数十メートルのところに葬儀場があったら、その物件の購入をためらう人もいますよね。ためらう人がいるという事は、需要と供給の関係から不動産の価値が下がるのは自然なことです。

また、近隣でトラブルがあり、不動産の価値が下がるなんて事もあるようですね。例えば、次のような例があります。

突発的な出来事で、資産価値が一気に下がることもあるわけです。まあ、逆に、価値が上がることもあるのですけど。

多額の借金をするリスク

不動産を買うときには、多額のローンを組む人も多いでしょう。これも大きなリスクです。

持ち家か賃貸かを比較するときに、支払う金額の多い少ないかだけで考える人が多いようです。でもそれは、完全に間違いです。

なぜかというと、住宅ローンを組む場合は、大きなリスクを負うことになるからです。単純な金額の比較ではダメなのです。

持ち家の方が金額的に相当有利になって、はじめて検討に値するわけですね。

さて、住宅ローンを組むと、具体的にどんな問題が起こりうるのでしょうか。

特に困るのが、失業をするケースですね。収入がなくなってしまうと、住宅ローンの返済が滞ってしまう可能性が大きいでしょう。住宅ローンの返済は、夫の給与を前提にしているケースがほとんどでしょうから。

仮に再就職が出来ても、収入が減ってしまう事は避けられないでしょう。そうなると、せっかく買った家を手放さないといけなくなるかもしれません。

さらに状況が悪いと、持ち家を手放した上にローンが一部残るなんて事もあり得ます。

あるいは、病気になった場合も、困ることが多いでしょう。正社員の場合、すぐに首になることはありませんが、収入が減るのは避けられないでしょう。

補足:夫が働けなくなるのが一番あり得る話かな

上にも少し書きましたが、住宅ローンで一番困るのは、何らかの事情で夫が働けなくなるケースでしょうね。

一家の中で一番稼ぐのは、夫であるというケースが多いでしょう。ということは、夫の収入が途絶える、または激減すれば、ローン返済にも影響は出ます。

そして、こういうことは十分にあり得る話なんですよね。病気になったり、会社をクビになったり、会社の業績が悪くなって給料が減ったりと。

不謹慎な言い方ですが、夫が亡くなってしまえば、住宅ローンの問題はありません。個人が住宅ローンを組んだ場合は、同時に生命保険に入らされます。ですから、亡くなってしまえば保険でローンの返済も出来てしまうのです。

しかし、給料が減るとか、会社をクビになるというようなケースだと、収入は減るのに返済は丸々残ってしまいます。家計としては、相当困ったことになるでしょう。

会社員が解雇されるようなときには、日本全体が不景気である確率も高いでしょう。となると、条件の良い転職は望みにくいでしょうしね。

このあたりの最悪の事態も考えて、住宅ローンは十分に余裕をもって組むことが重要です。

売りたくてもすぐに売れない資産

経済的に考えた時に、もう一つ問題になるのが、売りたいときにすぐに売れるとは限らないという点です。

株やら投資信託というのは、基本的にはいつでも売れますよね。でも、不動産の場合は、必ずしもそうはいかないのです。相手が見つからないと売れませんからね。

資産の現金化のしやすさは、流動性と呼ばれています。いつでも現金化できる資産は流動性が高いと言われ、逆に現金化しづらい時には流動性が低いと言われます。当然ですが、不動産は流動性が低い資産です。

仮に売り急ぐ場合は、当然ですが、売れたとしても買いたたかれることになります。

売りたいときに売れるかどうかというのは、資産を買うときによく考えないといけません。不動産の場合は、この点に大きな問題がありそうです。

流動性が低いという一点だけでも、株や投資信託と比べて、不動産は不利なのです。

持ち家を売ることなんて、ほとんど無いと思って家を買う人も多いでしょう。でも、万が一のことが起こらないとも限りませんからね。よく考えないといけません。

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