株価が高いかどうかを判断する指標の中で一番代表的なのは、株価収益率(PER)でしょう。簡単に計算でき、理解もしやすいので、頻繁に用いられます。
しかしこのPER、使い勝手という意味では今一つという部分もあります。特に問題になるのが、予想利益がマイナスになるようなケースです。つまり、赤字になる場合ですね。
PER は「株価」を「今期の予想一株利益」で割って求められます。企業の業績が悪く赤字が予想されると、当然ですが、予想一株利益もマイナスになってしまいます。すると、株価がマイナスになることは無いので、PER はマイナスになってしまうのです。
株式投資の入門書によると、PER が小さければ割安という書き方がされています。という事は、PER がマイナスになると、その株が割安という事になってしまいますね。
しかも、株価が上がれば上がるほど、PER は下がっていくことになります。
もちろん、そんなはずはありませんよね。要するに、赤字予想の企業には、PER は使えないのです。
そして、赤字企業の数は決して少なくはありません。有名な大企業だって赤字に転落することはあります。
でも、単純に、赤字だから投資する価値がないとも言えません。結局、こういうケースでは、PER は使い物にならないのです。
ですから、PER は決して万能とは言えないわけです。
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