このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

資産として考えるなら新築マンションは買ってはいけない| 個人の満足のために新築を選ぶのなら止めませんけどね

ZUU online というところの記事の中に、新築マンションを買ってすぐ売ることについての是非を検討している記述がありました。まずは、引用していましょう。

新築マンションはすぐに売らない方が良いという主張

新築のマンションを買ってすぐに売るというのは、避けたほうがいいタイミングと言われています。高い確率で損をしてしまうことになるからです。

新築のマンションは、中古のマンションに比べてかなり高い価格設定になっています。人気で買い手がつきやすいという理由もありますが、新築マンションには売却活動にかかった営業費用やモデルルーム代、広告宣伝費などが上乗せされていることが多いからです。

しかも建物の価値は、買って数年で急激に下落してしまいます。見た目はさほど変わらなくても、新築でなくなるというのはそれだけ価値が下がってしまうのです。

これらのことから、新築のマンションを買ってすぐに売ると、購入したときよりもかなり安値になってしまいます。少なくとも数年はマンション経営をして家賃収入を得てから、あらためて売り時を見計らうのがよいのではないでしょうか。1

ようするに、新築マンションを買ってすぐに売ると値下がりが大きいので、すぐには売らない方が良いという主張をしているわけです。賃貸に出すなど数年は起きなさいというアドバイスですね。

ちょっと変じゃない?

でも、この記述って、ちょっと変じゃないですか?

余計なコストが乗っているかどうかは別にして、新築マンションは買った瞬間に価値が下がります。これは、引用した記事にある通りです。

買った値段に近い価格で売ろうと思っても、売れるものではありません。ある程度の損失は覚悟しないといけないでしょう。損失の額が買値の2割なのか3割なのかは分かりませんが。

でも、だからと言って、その後保有する方が良いというのは短絡的過ぎるのではないでしょうか。まったく理屈に合いませんよね。

条件をそろえて比較しないとダメです

保有するのが有利かどうかは、マンションを賃貸に出した場合と、すぐに売却して別の資産で運用した場合の比較をして考えるべきです。すぐに売却した場合は別の資産で運用できるわけですから、そこを考慮に入れないのはアンフェアですよね。

そもそも、築年数が浅いマンションはすごい勢いで売却価格が下がっていきます。ということは、賃貸物件にするよりも、できるだけ早く売ってしまった方が良いケースも多いのです。

持っていれば、家賃収入がある代わりに、資産としての価値はどんどん下がっていきます。逆に売ってしまえば、それ以上の損失がない上に、売ったお金を元に収入を得ることも出来るわけです。

こういう比較をしないと、どう考えてもおかしいでしょう。

新築マンションをすぐ売る人はお金が入り用な可能性も大きい

もっとも、新築で買ったマンションをすぐに売らないといけない時点で、購入自体が失敗だったんですけどね。

それに、すぐに売らないといけないという時点で、現金が必要である可能性も大きいわけです。ですから、賃貸に出して家賃収入を得るという方針自体が、荒唐無稽という可能性も大きいのです。

そもそも新築マンションを選ぶのが失敗

余計なコストが乗っているというだけで、新築マンションは損だということになりますよ。もちろん、この記事の言っていることが正しければという条件は付きますが。

まあ、実際問題として、マンションの新築価格が築年の浅い中古物件と比べて、かなり高いのは間違いありません。余計なコストが乗っているのからかどうかは別として、新築マンションは割高だということです。

ということは、資産として考えた場合、新築マンションは買うべきではないということですよね。つまり、このケースでの何よりの失敗は、新築マンションを買ったことにあるわけです。

もちろん、資産価値を重要視しないのなら、新築を買ってもいいのかもしれませんけ。絶対に新築でないとイヤって人もいますからね。

でも、そうでない場合は、新築は避けておいた方が良いのではないでしょうか。少なくとも5年とか10年程度は経った中古物件の方がお勧めですよ。


  1. 買い時より難しい「売り時」の見極め方
    ZUU online 2016年8月11日 []

スポンサードリンク

まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう

個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。

普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。

iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

スポンサードリンク


このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。