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不動産投資はギャンブルなのか?| そして、ギャンブルだと悪なのか?

投資と聞くとすぐにギャンブルに結びつける人がいます。そして確かに、投資と呼ばれるものの多くには、ギャンブル的な要素があるのは事実です。

一般的に投資では、いくらかのお金を出すと、増えたり減ったりしてお金が戻ってきます。これって、まさにギャンブルですよね。

不動産投資も同じで、不動産を買うことによってお金を増やそうという投資です。そして、運悪く失敗すると、お金が減ってしまいます。その意味では、やっぱりギャンブル的な要素はあります。

ギャンブル的な要素を否定したら世の中は回らない

しかし、ギャンブルだから悪いのかというと、必ずしもそうとは言えません。というのも、今の社会には、ギャンブル的な要素が溢れているからです。

ギャンブルだからダメといわれたら、何もかも否定しないといけなくなってしまいます。

生命保険はルーレットや競馬と同じ

例えば生命保険は、らかにギャンブル的な要素があります。しかも、構造に注目すると、一般的な投資以上にギャンブル的な要素が強いものと考えられます。

こういう言い方をすると反発を覚える人もいるでしょう。でも、厳然とした事実です。

一定の期間に誰かが死ねば、お金をかけた人が掛け金の何倍ものお金をもらえる。逆にその期間に死ななければ、胴元である生保会社が掛け金をすべて受け取る。

これが掛け捨て型の生命保険のお金の動きですよね。まさにギャンブルです。競馬やルーレットと何が違うのでしょうか。

でも、生命保険はギャンブルだからけしからんという人は、あまり多くありません。個人的には、ギャンブル的な要素が強すぎるので、生命保険の利用は程々にした方がいいと思っているのですけどね。こういうことを言うと、逆に怒られてしまうことも珍しくありません。

ギャンブルがダメなわけではない

あるいは、株式投資も明らかにギャンブル的な要素がありますよね。でも、年金基金などの運用でも使われている、立派な運用手段でもあります。

まあ、年金の運用で株式を使うことには、批判的な意見もあるんですけどね。国際的に見ても、株式投資で運用するのは、必ずしもおかしなことは言えません。日本以外の国では、より積極的に利用されています。

つまり、ギャンブルであるということは、必ずしも悪ではないということなのです。要するに、不動産投資はギャンブルだけど必ずしも悪いものではない、というのが私のスタンスです。

有利なギャンブルなのかどうか

繰り返しますが、投資について考えるときに大事なのは、ギャンブルだから悪いと切り捨ててはいけないということです。そうではなく、有利なギャンブルかどうかという視点で見るべきではないでしょうか。

その視点で見ると、不動産投資というのはどうなのでしょうか。

まあ、一般的に言うと、不動産投資というのは競馬などの純粋なギャンブルよりは有利だと考えていいでしょうね。少なくとも、投資した額と将来受け取る額の比較では、将来受け取る額の方が大きそうですから。もちろん、あくまで平均するとという話で、失敗すると大赤字の可能性もありますけどね。

また、掛け捨て型の生命保険と比べても、不動産投資というのは有利なギャンブルでしょう。というか、掛け捨て型の生命保険というのは、ギャンブルとしては大変不利なギャンブルなのです。詳しいことは割愛しますが、競馬よりも不利なギャンブルです。パチンコよりは多少マシでしょうけど。

ただ、株式や債券などの他の投資と比べると、どちらが有利なのでしょうか。実は、これは、かなり難しい問題です。

投資の基本に立ち返って、リスクとリターンで評価する必要がありそうです。また、個別の不動産を買うのか、REIT などのパッケージ化されたものを買うのかでも、話は大分違ってきそうです。

何にしても、金融商品などと比べて有利かどうかを比較しつつ、検討する必要がありそうです。

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