別のページで紹介したように、投資の初心者が国内の債券に投資すると言うのは難しそうです。
それに、あまりメリットも無さそうですね。
結論としては、個人向け国債なら買ってもいいと言う感じでした。
それでは、外国の債券に関してはどうなのでしょうか?
外国の債券は日本の債券より利回りが高いものが多いです。
一見すると魅力的な商品にうつりますよね。
もちろん、為替のリスクなどは少し気になります。
債券の利率以上に為替が動けば、元本割れをする事にもなりかねません。
プラス面が大きいのか、マイナス面が大きいのか、慎重に比較してみる必要がありそうです。
結論から言うと避けておいたほうが良さそうです
結論から書いてしまうと、外国債券への投資は選択肢からはずしてもよさそうです。
直接債券を買う事も、投資信託などを通して買う事も避けたほうがいいでしょう。
なぜそんな結論になるかというと、外国債券はハイリスク・ローリターンの商品だからです。
ハイリスクと言う点に関しては、理解するのが簡単でしょう。
外国債券を買うには、一般的には、為替リスクが付きまといます。
債券の利息以上の為替変動があり、元本割れする確率も小さくありません。
特に、新興国の債券を買う場合、かなり大きな元本割れを起こす可能性もあります。
一方、外国債券がローリターンであることは納得がいかない人も多いと思います。
実際、新興国の債券は、日本の国債に比べ何倍もの利息が付きます。
どうみても、ハイリターンの金融商品に思えますよね。
実は、これにも為替が影響し、ハイリターンではなくなるのです。
外国為替というのは、金利差を埋める方向に変動するという性質があるのです。
ですから、外国債券の利回りが見た目上良くても、為替の影響を考えるとそれほどでもない事が多いのです。
実際、厚生年金などの基金でも、国内債券と外国債券の期待収益率をほとんど同じとしているところが多いようです。
例えば、公認会計士企業年金基金というところでは、期待収益率を次のように想定しています。
国内債券:0.8%
外国債券:1.0%
(平成22年度)
http://www.cpa-kikin.or.jp/finance_fund/asset_management_result21.html
わずか0.2%の差しかないと考えているわけです。
さらには、投資信託を通して買った場合、コストがかかりすぎると言う問題もあります。
リターンに見合わない手数料がかかるのです。
以上のように考えると、外国債券は避けておいたほうが良いという結論に達します。
参考:http://diamond.jp/articles/-/10252
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