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郵便局で定額貯金を解約して郵政3社の株の購入を勧めている| この噂は本当なのか?

元財務官僚の高橋洋一氏が、次のようなことを書いていました。

郵便局の現場では「大きな声では言えないが、ほぼゼロ金利の定額貯金をおろして、高配当の郵政株にしたほうがお得ですよ」とお客に奨めているという。本当だろうか。1

金利と比較して配当利回りが大きいと、株の購入を勧めているというのです。ちなみに、定額貯金と言うのは、普通の銀行で言うところの定期預金のことです。字面で分かると思いますが、一応補足しておきます。

一応噂話として紹介してはいますでも、火の無いところに噂は立たずと言いますよね。本当なのかもしれません。でも、だとしたら、酷い話です。

株式には変動リスクがある上に郵政株は割高

そもそも定額貯金をしている人に、株を買わせるなって話ですよね。

定額貯金をしている人は、ほぼ金利ゼロなのを知った上で、それでも安全な資産で持ちたいと考えている人たちです。そんな人に価格変動の大きい株式を買わせて、どうしようと言うのでしょうか。

また、私見ですが、そもそも郵政3社の株は高すぎるという印象を持っています。利益に対する株価が、高すぎるのです。

一般的に、利益に対して株価が大きい会社は、成長力が期待されている会社です。しかし郵政3社の場合は、それほど成長性を感じることが出来ません。

もちろん、株価の上げ下げを予想するのが難しいことは重々承知していますが。でも、成長できる仕組を作らないと、今の株価を維持するのはちょっと厳しいかなあと思うのです。

配当利回りは利益があってこそ

株は価格変動リスクがある云々の議論は別にしても、この勧誘はちょっと酷いなあと思います。配当利回りと金利を同一視するのは、大変危険だからです。

そもそも配当利回りは変動する可能性も大きいです。そんな不確かなものと、利息が決まっている預金金利を一緒にするのは、かなりおかしな話ですよね。

それに配当金と言うのは、利益が出てこそ支払う事ができません。となると、コンスタントにある程度の利益を上げないと、配当金というのは維持することができません。

でも、上場企業になった以上、それが保証されているわけでもないんですよね。実際、業績が悪くなって配当をやめた企業だって珍しくありませんし。

2015年9月に発表された中間決算では、日本郵政は減収減益でした。上場直後に発表された決算がこれだと、先が思いやられますよね。

それに、配当利回りが預金金利より高いのは、ある意味当然の事なのです。リスクを取っているのですから、リターンが大きいのは投資のいろはの「い」です。

ということはゆうちょ銀行の職員は、おかしなことを言っていると認識しながら株式を勧めているわけです。もちろん、うわさが本当ならですけどね。


  1. https://facta.co.jp/article/201512005.html []

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