アメリカの株式指数に、ラッセル3000という指数があります。より正確に書くと、ラッセル3000種指数ですね。
この指数は、米国の上場株式のうちの時価総額の上位3,000銘柄からなる指数です。
3,000銘柄というのは、かなり多い数字ですね。しかも時価総額の大きい順に選んだということで、この3,000銘柄で米国株式市場の時価総額の98%を占めるのだそうです。ほとんど、米国株式市場全体だと言ってしまって良いでしょう。
中小型株の指数であるラッセル2000種指数
ラッセル3,000から派生した指数に、ラッセル2,000種指数という指数があります。これはどういう指数かというと、ラッセル3000の下位2,000銘柄からなる指数です。つまり、アメリカの中で、1,001番目から3,000番目の時価総額の株式で作った指数ということですね。
上位の1,000社を外してある指数ということですから、ラッセル2000種指数は中小型株の指数ということになります。2000社も入っていますが、ラッセル3000の時価総額の8%ほどしかないそうです。
ということは、逆に言うと、ラッセル3000の上位1,000社で時価総額の92%を占めるということです。日本でも同じですが、いくつかの飛びぬけて大きい企業があり、それ以外は団子状態で中堅企業が存在するという状況になっているわけです。
投資信託のベンチマークでも利用される
このような網羅的な指数ですので、ラッセル3000およびその派生指数は投資信託のベンチマークとして利用されることも多いようです。ですから、アメリカの株式投資に興味がある人は、ぜひチェックしておいた方が良い指数と言えそうです。
日本での知名度はかなり低いようです
日本の新聞などではこの指数は使われているのでしょうか。Yahoo!ニュースで検索してみましょう。
まず、ラッセル2000で検索すると、Bloomberg の記事や個人ブログなど数件の記事があるようです。それほど多くないものの、一応は使われているようですね。ただ、日本のメディアでは使われていないようです。
Googleニュースでも検索してみましたが、Bloomberg の記事とウォール・ストリート・ジャーナル の記事ばかりでした。やっぱり、日本の新聞は記事にしていないようですね。
ラッセル2000はアメリカの中小型株に関するしすうです。日本のメディアだと、そんなところまではチェックしていないようですね。
次にラッセル3000 ですが、Yahoo!ニュースでは一件もありませんでした。アメリカ株の指数としてはダウ平均株価を使っているところが多いようです。
アメリカの株式指数としては、本来はラッセル3000 とかS&P500 を使うのがいいと思うんですけどね。日本ではダウ平均株価の知名度が圧倒的なようです。
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