S&P500 はアメリカの株式指数です。有名な指数なので、耳にしたことがある人は多いでしょう。
ちなみに、S&P はスタンダード・アンド・プアーズの略です。有名な格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズですね。この会社が500社を選び指数を算出しているので、S&P500 というわけです。
S&P500 の構成銘柄は、ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場された株式のうち、代表的なものを選んでいます。1
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ダウ平均株価とS&P500 の違い
アメリカの株式指数で一番有名なのがダウ平均株価でしょう。しかしこの指数は、30社の平均を出しているに過ぎません。かなりの偏った指数といえるでしょう。
ですから、アメリカ全体を現す株式指数としては、主要な500を選んでいるS&P500 の方が意味がある指数といえそうです。
また、投資するという意味では、S&P500 に連動する投資信託の方が意味がありそうです。なぜなら、広く分散されているので、リスクが小さいと考えられるのです。分散することでリスクが小さくなるのは、ポートフォリオ理論の基本ですね。
ちなみに日本で言うと、ダウ平均株価に当たるのが日経平均で、S&P500 に当たるのがTOPIX だと考えると分かりやすいでしょう。実際、日経平均は、「日経ダウ」などと呼ばれることがあります。それに、日経平均の計算方法はダウ平均株価と同じ方法です。
もっとも、日経平均は225社の平均で出来ています。ですから、ダウ平均と比べると分散されている指数ではあります。
S&P500 以外にも株式指数が
スタンダード・アンド・プアーズは、S&P500 以外にも様々な株式指数を作っています。S&P100、S&P400、S&P600、S&P1500などの指数があります。
すべての指数で数字は算出に使う銘柄数です。しかし、指数ごとの銘柄の採用基準はすべて異なります。
S&P100 なら超大型の100銘柄ですし、S&P400 なら中型株400銘柄といった具合です。
ですから、企業の規模ごとの株価を知りたい場合には、スタンダード・アンド・プアーズの指数をチェックすることになるわけです。
S&P500に連動する投資信託
S&P500 というアメリカの主要な株価指数に連動する投資信託というのも売られています。連動するというのは、S&P500 と同じ割合で価格が動くということですね。
手数料が非常に安いので、投資の選択肢としては悪くは無いのでは無いでしょうか。
S&P500に連動するETF
S&P500 に連動するETF で、国内の市場に上場しているものもあります。次の4本です。
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)/日興アセットマネジメント
- SPDR S&P500 ETF/ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・トラスト・カンパニー
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり/日興アセットマネジメント
- iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF/ブラックロック・ジャパン
このうち、後ろの2つは為替ヘッジがあるタイプです。
一般には、外国株に連藤するETF に投資する場合は、為替ヘッジは必要ないでしょう。必要であれば、選択肢もあるということですね。
また、2つ目の「SPDR S&P500 ETF」は外国籍のETF だそうです。外国証券取引口座の開設が必要になるので、ちょっと面倒ですね。
そうなると、「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」を選ぶのが無難かもしれません。ちなみに、信託報酬は「0.16%程度」です。
S&P500連動のインデックスファンドは
次に、S&P500に連動するインデックスファンドは次の2本があるようです。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) /三菱UFJ国際
- iFree S&P500インデックス /大和
信託報酬はeMAXIS が0.1728%以内で、iFree が0.243%です。eMAXIS の方は、「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」と大差が無いほど手数料が安いわけです。
インデックスファンドは一般には売買手数料がかかりませんから、eMAXIS のSlim米国株式(S&P500) を選ぶという選択も有り得そうですね。
ちなみに、この2本の投資信託に関しては、SBI証券で買うことが出来ます。
- NYSE MKT は以前はアメリカン証券取引所と呼ばれていました。そちらの名前のほうが馴染みがある方もいらっしゃるかもしれません。 [↩]
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