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FXは少額で楽しむ人が多い、一方で外国債券にはかなりの額をつぎ込む人も

前のページで紹介したように、「PGF生命、外貨建て金融資産に関する調査」は、非常に興味深い点が多いです。このページでは、外貨建て資産ごとの保有額に関する記述に関してチェックしてみましょう。

FXは少額で投資している人が多いとか、外貨建ての生保は大きい契約をしている人が多いなどについて言及している部分です。

保有金額は「外国債券」「外国株式」「外貨建て生命保険」で高い

各金融資産の保有金額は、「外貨預金」「FX(外国為替証拠金取引)」「外貨MMF(投資信託)」では「100万円未満」が5割を超え、中でもFXは「100万円未満」が6割を占めます。「外国債券」「外国株式」「生命保険の外貨建て商品」においては、「100万円以上」保有する割合が5割を超え、他の金融資産より保有金額が高いことが分かりました。「外国債券」は「1,000万円以上」保有する割合が8.1%と、他の資産と比べて最も高く、次に「外貨建て生命保険」(7.1%)と続いています。

前のページに書いたように、外貨預金やFX、外貨建てMMF は、保有している人の割合が高い商品です。その商品に関しては、保有額が小さいという事ですね。

まあ、これはある意味妥当な結果と言えるでしょう。少額で持つ人が多いので、保有する人の割合が高くなっているとも考えられますから。

FXはゲームだと割り切っている人が多いのかな

個人的にちょっと安心したのが、「中でもFXは『100万円未満』が6割を占めます」と言う部分です。FXなんてものは運用ではなく、ただのゲームですからね。それをわきまえてやっている人が多いのでしょう。

ただ、FXで運用している人の3割以上は、100万円以上の額で運用をしているともいえます。結構大きな勝負をしている人もいるのですね。この方々が身を滅ぼさないことを祈りましょう。

もっとも、額が大きい場合は、長期保有というスタンスの人も多いのかもしれませんが。

レバレッジを小さくして長期保有するというのが正しいかどうかは分かりませんが、ドル円であれば大やけどをする可能性は小さいでしょう。もっとも、高金利の通貨だと、大損をする可能性も否定できませんけどね。

100万円以下の外貨預金というのはどういう意図なのかよく分からない

その一方で不思議なのが、外貨預金が100万円未満の人が5割以上いるという点です。非常に気になります。

外貨建てMMFなら、外貨建ての株式などを買うための財布代わりに使っている人もいるでしょう。そういうケースを想定すると、100万円以下と言う状況があっても驚きません。外国株式を買った残りをMMF で持っていると言う感じの人が多いでしょうから。実は、私自身もこのケースにあてはまります。

でも、外貨預金で100万円以下って、ほとんど意味が無いような気がするのです。金利がつくとは言え、100万円に対する金利なんて大したことありませんからね。

高金利通貨なら額が小さくても意味はあるのかもしれませんけど。

個人的には外貨預金はよくない商品だと思っています。ですから、その商品に投資している額が小さいこと自体は悪いことでは無いと思います。

ただ、不思議な事は不思議です。どういう意図で100万円以下の外貨預金を持っているのかがよく分からないのです。

1,000万円以上も外債を持っている人は、ポートフォリオが大丈夫なのか?

外貨預金とは逆の意味で心配なのが、1,000万円以上の外債を持っている人が外債保有者の中で8.1%もいるという事実です。一つの資産にこれだけのお金を集めて、ちゃんとしたポートフォリオが組めるのかという疑問を持ってしまいます。

外債を持っている人自体が1万6724人のサンプルの中の3.1%に過ぎません。その中の8.1%という事ですから、割合にするとすごく小さいということでしょう。1,000人に2人とか3人くらいになるのかな。

このくらいの割合と言うことは、単にこの人たちの大部分が富裕層というだけの話なのかもしれませんね。単純に、保有する金融資産が1億円を超えていて、その一部を外債に回しているだけなのかもしれません。

外貨建ての生保の資産保有額はどうやって計算している?

ところで、「外貨建て生命保険」の保有金額はどのように計算しているのでしょうか。単純に死亡保険金額という事なのか、現時点での解約返戻金1 の額なのかで、話は大分違ってくる気がします。

理屈の上では、解約返戻金の額を保有数を資産の額とすべきでしょう。でも、常識的に考えて、アンケートの回答者が解約返戻金の額を把握しているとは思えません。

そう考えると、死亡保険金額のことを言っている人が多いようにも思います。実際、1,000万円を超えるケースが外債の次に高かったようですし。

この点に関しては、補足説明が欲しいですね。


  1. 解約返戻金=解約したときに戻ってくるお金 []

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