時事通信によると、長期金利が0.3%を割って、0.2%台になったそうです。1 0.3%を割って0.2%をつけるのは、初めてなのだとか。
ちなみに、長期金利と言った場合にはいくつかの定義があるのですが、ここでは新発10年物国債の金利のことを指しています。そのほかに、1年以上10年未満の金利の総称として長期金利ということもあります。どちらの文脈でも使われるので、新聞などで経済ニュースを読むときには、具体的に何を指しているのか注意が必要です。
世界的な経済不安で信頼が高い日本国債にお金が集まった?
この金利低下の原因について、時事通信の記事では次のようにコメントしています。
世界的な株安や米国金利の低下を受けて、安全資産とされる国債に資金が流入している。「当面、金利は低下が続く」(外資系証券)との声が聞かれた。
要するに、世界的に経済が不安定なので、信頼が高い日本の国債が変われたということですね。アメリカとOPEC の原油に関するチキンレースや、ロシアの経済危機などが影響したという見方です。
消費税が上がらないと国債が暴落するんじゃなかったっけ
でも、この説明には、ちょっと違和感を覚えます。なぜなら、消費税を上げないと国債の信任ががた落ちになると言っていた人達が数ヶ月前までいたからです。
日本国債の信任が落ちるなら、経済危機の時には売られこそすれ、買われることはありませんよね。全く逆の現象が起きてしまっているのです。一体どうしたことなのでしょうか。なんてね。
いわゆる増税派の人達が唱える国債の信任云々と言う話は、消費税を挙げたい人たちの後付の理由だった可能性が高そうですよね。その証拠に、消費税を当面上げないことが決まったら、国債の信任云々言う人を見かけなくなりました。
国債暴落説は何年も前から時々言い出す人がいる説です。でも、少なくともいまのところ、暴落する気配は見せたことがありません。東日本大震災の時ですらそうです。
- 長期金利、初の0.2%台=東京債券市場(時事通信)2015年1月6日 [↩]
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