最近は個人向け社債と言って、個人を対象にした社債が販売されています。
ただ、何を持って個人向け社債と言うかは、正確な定義が無いようです。
100万円程度で購入可能な社債を個人向け社債と呼んでいるようですね。
この個人向け社債ですが、個人投資家から比較的人気が有る商品のようです。
銀行の預金や国債などと比べると、利率がいいのがその要因でしょう。
銀行預金や国債では、ほとんど増やす事ができませんからね。
さて、この個人向け社債は、私達にとって投資するに値する商品なのでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。
適正価格が分かりづらい
社債の利率が国債より高いのは、社債の方が国債よりもリスクが高いからです。
要するに、貸したお金が戻ってこない可能性が高いと考えられているわけです。
まあ、これは妥当ですよね。
国に比べれば、会社の方が簡単に潰れますから。
ハイリスク・ハイリターンということです。
問題は、社債の利率の高さが国債と比べて、妥当なのかどうかということです。
例えばある会社の社債の方が国債よりも2%利率が高かったとします。
この2%というのが、リスクに対して妥当かどうかは素人には判断できません。
社債と言うのは株式以上に評価が難しい金融商品と言えそうです。
条件の良い社債は個人にはまわってこない
条件がいい社債は、個人にはなかなかまわってきません。
ですから、そもそも、個人が買うべき金融商品とは言えないのです。
これも、冷静に考えれば、納得いく話ではないでしょうか。
債券をさばく側の金融機関としても、個人に小口でたくさん売るのはなかなか大変です。
それだったら、大口の機関投資家にある程度まとめて買ってもらいたいですよね。
個人が買わされている社債は、大口の顧客が買わなかったあまりものである可能性が高いわけです。
基本的には避けておいたほうが無難か
以上のように考えると、個人が社債を買うのは、あまり賢い選択とは言えないようです。
個人的には、最初から選択肢からはずしてしまってもいいのではないかと思っています。
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タグ: ハイリスク・ハイリターン, リスク, 個人向け社債, 国債, 社債





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