高いリターンを期待するなら、新興国への投資というのはぜひ検討したいですよね。しかし新興国への投資は、同時に、高いリスクを伴います。いわゆるカントリーリスクというヤツです。
比較的最近の事例だと、ウクライナの問題でロシアが孤立したなんて政治問題がありましたよね。もう少しさかのぼると、ギリシャ問題もありました。政治的経済的に追い詰められて、ユーロ離脱かなんて噂にすらなっていました。
さらにさかのぼると、アジア通貨危機なんていうのもありました。アジアの新興国の経済はガタガタでしたよね。韓国なんてIMFのお世話になったりしました。
途上国への投資は、こうした大きなリスクを伴います。事前に情報を収集しておきたいものですよね。
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投資信託のパンフレットで面白い資料を見つけました
新興国のカントリーリスクに関する資料が無いかと思っていたところ、投資信託のパンフレットの中で発見しました。具体的には、「DIAMシュローダー新興国株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)」という投資信託の資料の中に、「カントリーリスクモデルによるリスク計測」という国別のリスクを紹介する資料があったのです。次の表です。
グラフ一枚が表示されているだけなので、具体的に何をやっているのかは分かりません。ただそれでも、シュローダー・インベストメント・マネージメントの情報を使って作っているだけに、それなりに信用は出来るでしょう。詳しくは、この投資信託の販売資料をチェックしてみてください。
ちなみに、2014年10月の販売資料ということです。時間が経っている場合、状況が大きく変わっている可能性もあります。ご注意ください。
ブラジルやロシアのリスクが高いという評価
この資料によると、ブラジルやロシアのリスクが高いようですね。為替バリュエーションと為替リスクが高いという評価のようです。あと、政治的リスクも高いのかな。
為替バリュエーションのリスクが高いというのは、どういう意味で使われているのでしょうか。通貨の評価がブレ易いという意味なのかな。何にしても、為替関連のリスクが高いと考えられているのは間違いないようですね。
レアル立て預金などの金利が高い事もあり、ブラジルレアルは注目している人が多いと思います。でも、金利の高さはリスクが高い通貨の裏返しでもあるということです。
まあ、ボラティリティが大きいですから、為替で一攫千金をもくろむ人には人気なのでしょう。
韓国と中国のリスクは同程度
もう一つ興味深かったのが、中国と韓国が並んでいるという点です。少なくともシュローダーの評価だと、カントリーリスクという意味では大差が無いということなんですね。
中国は変動相場制になっていないのが問題なのか?
中国でリスクが高いと評価されているのは、為替バリュエーションと政治等リスクの2つです。為替バリュエーションのリスクが高めに評価されているのは、変動相場制になっていないからでしょうね。変動相場制に移行するようなことがあれば、一気に為替が動く可能性もあります。
政治リスクの高さは、まあ、そういうことです。中国ですからね。
それでもブラジルやロシア、エジプトなどと比べると、政治リスクが小さいと判断されているようです。ウクライナ問題を抱えるロシアと、内政不安のエジプトは分かるとして、ブラジルのリスクも相当高いという評価なんですね。
通貨の大きな変動が許されない韓国
韓国は為替リスクが高いという評価がされているようです。韓国に関しては、ウォン安でもウォン高でも都合が悪いといわれています。貿易依存度が高い韓国は、通過の変動による影響が相当大きいのだそうです。
過去のIMF支援も含めると、こういう評価になるのでしょうね。
台湾は低リスクという評価
ちなみに、中国韓国に比べると、台湾のリスクは圧倒的に小さいという評価みたいですね。台湾は中国や韓国と並べえて語られる事も多いですが、リスクと言う意味では圧倒的に小さいということです。
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