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外貨建ての社債が円建ての社債の約50倍の金利| これって有利なの?

SBI証券から次のようなタイトルの営業メールが届きました。

☆年率10.13%(税引前)ブラジルレアル建社債/人気の円建社債!年率0.21%(税引前)小田急電鉄社債

これすごいですよね。

2つの社債が紹介されているのですが、片方はブラジルレアル建てで、もう一方が円建ての債券です。すごいのは年率の差で、ブラジルレアル建ての債券の方が10%を超えている一方で、円建ての方は0.21%しかありません。1

これを見ると、円建ての債券に投資するのが馬鹿馬鹿しくなりますよね。レアル建ての債券に投資したくなるのは自然なことです。金利が約50倍も違うのですから。

償還までの期間はレアル建ての方が多少長い

もちろん、この2つの債券を年率だけで判断することは出来ません。例えば、レアル建ての債券の方は償還まで4年半あります。一方の円建て債券の方は償還まで約3年の債権なのだそうです。償還までの期間が長いので、レアル建ての債券の方が金利が高いのは当然です。

ただ、3年と4年半で、ここまでの違いが出るはずはありません。何せ50倍ですからね。よっぽどのことがない限り正当化できません。

格付けはどちらも低くない

次に考えられるのが、レアル建ての社債の方は格付けが低いのではないかという可能性です。発行体の信用が無くて、ジャンク債なのかもしれません。

そこで、レアル建てのほうの債券を調べてみましたが、Moody’s の格付けがA2で、S&P の格付けがA+でした。ということで、レアル建ての方もジャンク債というわけではなさそうですね。なかなか良い格付けです。

円建て社債の方の小田急電鉄の格付けは確認していませんが、おそらく同じようなものでしょう。もしかしたら、小田急の方が格付けが悪いかもしれません。

通過の差による影響がが一番大きそうです

ここまで見たように、償還までの期間にびっくるするような差があるわけではありません。また、どちらの債券もジャンク債ではないようです。

ということは、これ以外の要素として考えられるのは、通貨の差くらいでしょう。レアル建てと円建ての違いでこれだけ年率の差が生まれると言うことですね。レアル建てって何だかすごいです。

理屈の上では有利不利は無いはず

ここまで見てきたように、通貨以外の条件が同じくらいで、これだけ金利に差がある事が分かりました。これだけ見ると、レアル建ての債券の方が有利な感じはしますよね。

でも、理屈の上では、これらの債券に大きな有利不利は無いはずです。マーケットが機能しているのならという前提はつきますけどね。これは次のように考えるとわかりやすいでしょう。

仮にレアル建ての債券の方が有利だとしましょう。そうなると、世界中からお金が集まるはずですよね。

でも、世界中からお金が集まると言うことは、債券を発行する条件を落とす事ができると言うことですよね。本当にお金が集まるのなら、金利はこんなに高くする必要はありませんから。

ということは、逆に言うと、レアル建ての社債の方はお金を集めにくいので、金利が高くなっていると考えられます。

インフレやら為替の変動やらを考えると、結局、レアル建ての債券のリターンは円建ての債券と変わらない可能性が大きいわけです。

「為替リスクがあるからレアル建ての方がリターンが良い」というのはまちがい

一部の専門家のなかには、「為替リスクを取る分だけレアル建ての債券の方がリターンが大きい」などという人もいるようです。でも、この考え方は間違っています。専門家面してこんなことを言う人は、はっきり言ってみっともないですね。

なぜこの考え方が間違っているかというと、ブラジル人も同じ条件でこの債券を買えるからです。でも、ブラジル人はレアル建てで生活していますから、為替リスクは負いませんよね。

という事は、為替リスクがある分だけ有利というのは、全く間違っている考え方だと言うことです。


個人投資家の債券投資| 賢い選択なのか?

  1. この書き方だと誤解する人がいるかもしれないので、ちょっと補足しておきます。ブラジルレアル建社債の方は、海外の金融機関が出している社債です。 []

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