このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

専門家の株価予想や為替予想なんて当てにならないよ

専門家の株価予想とか為替水準の予想って信頼できるのでしょうか。個人的には、話半分くらいで聞いておくのが良いのではないかと思っています。

経済誌やら新聞やらをみていると、専門家による1年後の経済状況の予想を目にすることがあります。現在の政策と外国の状況を鑑みて、1年後にどうなっているかを予想するのです。

この手の予想は、特に年末年始あたりに特集されることが多いですね。紙媒体だけでなく、テレビ番組でも年末年始の定番企画です。

1年後の株価はどうなるとか、1年後の為替はどうなるみたいな形で、具体的な数字を伴うものも多いですね。こういった記事を見て、信じてしまう人も多いでしょう。

でも、この人たちの実力ってどの程度なのでしょうか。完璧に当てるのは難しいとしても、ある程度はあたるものなのでしょうか。

以前は検証が難しかった

こうした検証は、以前は面倒なものでした。1年前の新聞や雑誌を引っ張り出してきて、わざわざ調べようという人は多くないでしょう。

しかし、インターネットのおかげで、過去の経済予測を調べるのは非常に簡単になりました。偉そうな顔で予想している人たちの実力が簡単にチェックできるようになったのです。

これは、専門家ぶっている人たちには、大変になったと言って良さそうですよね。以前は勝手に予想しても、特に追及されることは多くありませんでしたから。大きく間違っても、有耶無耶に出来たわけです。

2013年の為替はどうだっただろう?

さて、専門家の意見はどの程度正確なのか、一つ例を挙げてみてみましょう。ロイターの2012年12月21の記事の中で、2013年の為替について予想をしているものがあります。その記事に複数の専門家の米ドル/円の予想が出ているので検証してみましょう。1

ちなみに、これを書いている時点での米ドル/円のレートは、1ドル104円台です。1年前の米ドル/円レートは84円くらいだったようです。20円も円安に振れたわけですね。

記事のタイトルに「ドル/円は90円超えも」とありますので、それまでに比べると円安傾向だったことが予想できます。実際、その数ヶ月前には70円だった時期もありました。民主党政権の終了と安倍政権の誕生という流れで、1ドル84円まで円安になったということです。

専門家の予想は90円前後

記事を読むと分かるのですが、一番円安に振れると予想した人でも、1ドル92円程度という予想でした。中には、「75―85円」なんて予想をしている人もいます。

もっとも円安予想をした人でも、ぜんぜん予想と違っていることが分かります。米ドル/円で10円違うって、相当ですよね。

一番遠い予想をした人だと、逆に記事の時点よりも円高になると予想しています。もう、ちょっと、目も当てられないといった感じでしょうか。

別に誰かを馬鹿にする気は無いので、どの金融機関の誰の予想とは書きませんけどね。

この程度の間違いは意に介さないエコノミスト

一番酷い間違いをした人なんて、全くの読み違いでした。でも別に、驚くには当たりません。エコノミストの実力なんて、こんなものなのです。

それに、これだけ予想を外しても、彼らには何のお咎めもないでしょう。多分、1年前に自分がどんな予想をしたかすら覚えていないはずです。

普通は、専門家を名乗る人が予想をこれだけ外したら、多少の罰はあるものですけどね。マネーの世界では、こんなものです。

かわいそうなのは、この手の予想を無批判に信じてしまう人です。専門家が言うのだから正しいのだろうと思ってしまう人もいるはずです。特に、投資経験が浅い人だとね。

まあ、投資の世界では、勝手に信じる方が悪いのですけど。

政権は政策を変えていない

「大きく政策転換をしたから予想が外れたのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかし、それも違うでしょう。日本も米国も、基本的な政策は変えていません。

日本ではアベノミクスと呼ばれる、インフレターゲットを目指した量的緩和が経済政策の中心でした。アメリカでも、リーマンショック以降は、基本的に量的緩和の政策をとっています。

2013年の後半になって、アメリカの量的緩和を少し緩めるという流れにはなっています。しかし、大きく舵を切って、経済状況が激変したということでもないはずです。

それに、日本の消費税率アップの決定という、円高に振れかねないような経済政策すらありましたからね。外れた言い訳はまったくできないでしょう。

意図的に間違った情報を出しているケースすらあるのかも

ところで、この手の予想では、全くの出鱈目の予想が出されることすらありそうです。

今回取り上げたのは、単純に予想が外れたというケースです。特に悪質なものではありません。専門家の予想が当てにならないことが分かっただけの話です。

しかし個別株の株価予想だと、悪質なケースもあります。全く思ってもいない株価を予想して、株価の操作をしようとするのです。

どんなことをしているかというと、予想株価を出すことで株価を吊り上げるのです。そして、そのタイミングで売り抜けているようなのです。

明確な証拠は無いのですけど、昔から疑われています。特に、外資の金融機関で株価操作の噂が絶えない所があります。

まあ、専門家の予想なんて、所詮はこんなものだと思っておいた方が良いでしょう。少なくとも、外れた所で誰も責任を取るわけではありません。


  1. ■ 〔2013年相場見通し〕ドル/円は90円超えも、日本のリフレ政策で上値余地 []

スポンサードリンク

スポンサードリンク


このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。