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ラップ口座やファンドラップのデメリットは何だろう?

まった額の運用をする時の金融商品として、ラップ口座と呼ばれる商品があります。また、通常のラップ口座よりも多少低い額から投資できるファンドラップと呼ばれる商品もあります。

ラップ口座がどんな商品かを一言で言うと、金融機関に運用を任せてしまう商品だと考えると分かりやすいでしょう。基本的な運用方針だけ最初に決めておいて、その後は金融機関の裁量で運用してもらうのです。

そしてファンドラップは、ラップ口座の中でも運用対象を投資対象を投資信託に絞った商品です。あなたのためにプロが投資信託を使って運用してくれるわけですね。

ところでラップ口座と言うのは、もともとは一部の富裕層のためのものでした。しかし最近では、取り扱う最低価格が下がり、庶民でも利用できるようになっています。具体的な価格帯としては、数百万円程度から利用可能ですね。

基本方針さえ話し合っておけば後はプロが運用してくれるというのは、何となく素晴らしいことのように感じます。何だかとても上手くいきそうな気がしますよね。

実際のところは、どうなのでしょうか?デメリットは無いのでしょうか?

手数料の高さは大きなデメリット

残念なことに、ラップ口座やファンドラップには、大きなデメリットがあります。それは手数料の高さです。

例えば、野村證券のファンドラップの手数料では次のような説明がされています。ちょっと長いですが、引用してみましょう。

野村ファンドラップのリスクと料金
本サービスの料金は、投資一任受任料とファンドラップ手数料の合計額となります。投資一任受任料は固定報酬制と実績報酬併用制があり、固定報酬制では最大で運用資産の0.4049955%(税込み・年率)、実績報酬併用制では最大で運用資産の0.2024925%(税込み・年率)+運用益の積み上げ額の10.5%(税込み)となります。ファンドラップ手数料は最大で運用資産の1.26%(税込み・年率)となります。このほかに投資信託では運用管理費用(信託報酬)(最大で信託財産の1.35%±0.70%(概算)(税込み・年率))、信託財産留保額(最大で信託財産の0.5%)、その他費用をご負担いただきます。(後略)

上の説明を整理してみましょう。

まず、野村證券の直接的な取り分として、「投資一任受任料」「ファンドラップ手数料」の2つの手数料がかかると書かれています。そして、投資信託を普通に買ったときと同じような手数料が取られるわけです。上の説明で言うと、「運用管理費用(信託報酬)」「信託報酬」ですね。

この説明を読む限り年3%程度のの手数料はかかりそうですね。成功報酬的な手数料もありますし、投資信託ごとに手数料は違うので正確にはいえませんけど。

手数料に見合うリターンを期待するのは難しい

手数料が年3%ということは、最低でも年3%以上で運用しないと、資産が目減りするということです。でも、年3%で運用するのって、そんなに簡単ではないんですよね。

そもそも、長期国債の利回りが年0.8%前後の時期ですからね。結構なリスクを取らないと、年3%以上のリターンなんて期待できないのです。具体的に言うと、株式の比率をかなり高めにしないといけないでしょう。

そして3%で運用できたとしても、手数料で取られてしまうわけですから、投資家の儲けはゼロです。ちゃんと儲けるには、それ以上のリターンが必要だということになります。

しかし、新聞記事などを読む限り、ラップ口座を選ぶ人はそれほど大きなリスクを取りたくない人が多いようです。そうなると、利用者の嗜好とはあわない商品という印象ですよね。

株式の期待収益率は6%程度

ところで、投資の世界には、期待収益率という言葉があります。これは、ある商品で1年間運用した時に、元本に対して何パーセント程度のリターンが期待できるかという予想値です。

年金基金などの数字を見る限り、債券は1%台、株式は6%前後で設定されていることが多いようですね。

ということは手数料が3%という仮定の下だと、1%のリターンを得るためにはかなりの割合の株式を組み込む必要があります。つまり、相当のリスクを取らないと、年1%のリターンすら期待できないということになるわけです。

10年物の個人向け国債でも使った方がマシかも

こんな状況ですから、率直に言って、金融機関のプロに運用を任せたからと言ってビックリするようなリターンは期待できるわけではありません。そもそもプロが運用しているはずの投資信託がたいして儲からない事からもよくわかりますよね。

それどころか、リスクを大きく取った場合は、マイナスになる可能性だって小さくありません。ですから、正直なところ、あまり勧められる投資とは言えないのです。

だとしたら、ラップ口座とかファンドラップを使うのではなく、変動金利型の10年物の個人向け国債でも利用した方が良いかもしれませんね。この商品なら、ある程度インフレにも対応できますし。

これに加え、リスクを取れる部分に関しては、手数料の安い投資信託を買えば良いでしょう。日本株のインデックスファンドと、外国株のインデックスファンドの2本を組み合わせれば良いのではないかと思います。

私だったら、そういう運用をしますけどね。まあ、運用は個人の問題ですから、ラップ口座を使おうという人を無理に止めはしません。

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