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配当金と株主優待はどっちが有利か比較| 株主優待の方がメリットが大きいか

野村インベスター・リレーションズというところの調査によると、株主優待をしている企業数は過去最多を記録したのだそうです。上場企業の約3割に当たる1072社が株主優待を行っているのだとか。1
世の中には株主優待が大好きな人がいて、優待目当てに株式投資をする人すらいるのだそうです。さらには、マネー雑誌などを見ると、「株主優待から投資する株を選ぼう」なんて特集が組まれていることもあります。

優待目当ての投資なんてやめましょうね

はっきり言ってしまうと、優待を基準に投資を考えるなんて、あまり賢い人のすることではありません。なぜなら、優待でもらった景品の額以上に株価が下落したら全く意味はありませんから。トータルで考えて、一番儲かりそうな所を選ぶのが投資の基本でしょう。

それに株主優待というのは、自社の利益を削って行っているものです。企業の利益は株主のものですから、自分のお金が戻ってきているのと大差が無いのです。

まあ、株主優待をもらってうれしくなる気持ちも分からなくはありませけどね。優待を中心に考えるのは、ちょっと違うかなあと思わざるを得ません。あくまで、おまけです。

ですから、優待目当てで株を買う人は、おまけが欲しくて商品を買う人にいているかもしれませんね。そういう人は、株式以外でも一定割合で存在します。

優待よりも配当で欲しい?本当に?

ところで私自身は、このニュースをYahoo!ニュースで知りました。そして、そのコメント欄に次のような書き込みがありました。

そんなオマケじゃなく、配当を上げろ。

株主優待をもらうくらいなら、配当金が増えた方がうれしい。そんなふうに思う人もいらっしゃるでしょう。私自身もそう思った事もあります。

でも実際のところ、株主優待としてもらうのと、配当金としてもらうはどちらが得なのでしょうか。客観的に比較してみると、どうも私たちには優待の方が得に思えてなりません。

優待の金券1,000円は配当に直すといくらだろう?

仮に、ある会社の株式を1単元持っていると1,000円の株主優待がもらえるとしましょう。ちなみにその会社は、レストランチェーンだったとしましょうか。

さて、この会社が株主優待をやめて配当にまわしたら、私たちは配当金をいくら増えるでしょうか。おそらく、いいところ、300円程度のものだと思うんですよね。少なくとも、1,000円がもらえるわけでないのは確実です。

なぜそんなふうになるかというと、企業が1,000円分のサービスを提供するのは、1,000円以下のコストしかかかりません。これは当然ですよね。原価に1,000円以上の価値があるとしたら、企業は永遠に利益がでません。

飲食店の場合だったら、原価としては、いいところ300円程度でしょう。そして株主がお店に来たところで、店員の時給が増えるわけではありません。そう考えると、原価だけが企業の優待のコストと考えてもよさそうです。

更に言うと、株主優待は使われないことも多いです。そう考えると、企業の負担は更に少ないかもしれませんね。現在の仕組みだと、配当を受け取らないことはほとんどありませんから。

そこで株主優待の企業負担が、300円程度ではないかと予想したわけです。

優待券を売ると6割くらいでしょうか

ちなみに、金券ショップで株主優待を売ると、食事券の場合は額面の6割程度だと思います。上の見積もりの通り、1,000円に対して300円の配当金だとしたら、株主優待を金券ショップで売った方が得なわけです。

もちろん、どちらが有利かはケースバイケースな所はあるのでしょうけどね。業態によっても違うでしょうし。それでも、おそらく確率的には株主優待を選んだ方がお得なのでしょう。

小口の株主の方が優待券では優遇される

さらにいうと、株主優待というのは、小口の株主の方が有利にできています。株数が10倍になったからと言って、優待券の額が10倍になるわけではありません。

ということは、この点で考えても、私たちのような個人投資家にとっては株主優待の方が有利な可能性が大きそうです。利用するにしても売却するにしても、優待の方が良い選択に見えます。

所得税や住民税もかからない

もう一つ、株主優待の方が有利な点があります。それは、株主優待でもらった場合は所得税や住民税がかからないという点です。

ここまで考えてきたことと合わせると、金額的には配当金よりも株主優待の方が有利な可能性が高いです。その上、配当金だと、所得税や住民税を取られるということですね。

こうして比べてみると、株主優待と配当金とでは、状況がかなり違うことが分かります。似たような制度に見えるんですけどね。

要らない株主優待もあるんですけどね

もっとも、あまり使いたくも無く、売却もできない優待券もありますけどね。個人的には、某紳士服販売会社の割引券をみたときに、けんかを売られているのかと思いました。

5%だったか10%だったかは忘れましたが、たいした率の割引では無かったのです。バーゲンの時に普通に買った方が、よっぽどお得です。

こういうのは例外です。

中途半端な割引率の割引券を株主に送るということは、株主に何か売りつけてやろうと思っている感じがします。紳士服会社の場合だと、アパレルの利益率を考えると、2割引にしても販売会社は大もうけでしょう。そういう部分が透けて見えるので、この手の優待は特に嫌いです。

ということで、優待が役に立つものなら、優待の方が有利な事が多い。株主優待と配当金を比較してみた結論は、だいたいこんなところでしょう。

あ、個人的には、優待も配当金も無くても、利益を毎年増やしてくれる会社が一番好きですけど。

  1. ■ 株主優待導入、過去最高に=全上場企業の3割―野村インベスター調査(時事通信) []

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