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長期投資が出来るはずの投資信託だけど平均寿命は7年弱

マネー雑誌や資産運用の入門書、投資信託の入門書などには、「投資信託は長期投資に向いた金融商品」などと書かれていることが多いようです。実際、長期投資に向いた投資信託も存在します。

ただ、多くの投資信託は、実は長期投資に向いていないのかもしれません。なぜなら、意外と短命な投資信託が多いのです。

数年程度で運用を終えてしまうような投資信託だと、さすがに、長期投資に向いているとは言えないですよね。

投資信託は長期投資向きなの?

投資信託の売りは長期投資に向いている金融商品であることのはずです。少なくとも、雑誌やら入門書やらにはそう書かれています。

しかし、実態は必ずしもそうではないそうです。なぜかと言うと、投資信託の設定から償還までの平均を調べた調査によると、投資信託は平均で7年もたないようなのです。1

10年未満でなくなってしまう商品なのに、長期投資も無いですよね。長期投資というからには、10年20年と存続して欲しいものです。

しかも、投資信託の設定直後に買う人ばかりでは無いでしょう。興味を持って買ったら、1年足らずで償還2 されてしまうことも有るわけです。

ちなみに、別の雑誌などの記事では、投資信託は3年もたないなんて話すらあるようです。

長期投資のはずの投資信託が本当は短命なのです。大きな矛盾を抱えていると言わざるを得ないでしょう。

少なくとも、私たちとしては、この事実をわかった上で投資信託を利用する必要がありそうです。

投資信託を売る側の都合に左右される投資家

投資信託の寿命が短い理由は、おそらく売る側の都合だと思われます。

投資信託会社は、各社こぞって新しい投資信託を発売しています。毎月、新しい投資信託が設定されています。

(2019年2月追記:具体的に書くと、2019年1月に募集開始する投資信託は32本、2019年2月は16本あります。これだけの投資信託が新しく設定されてるわけです。)

新しい投資信託は一定額のお金を集めないと事業として成立しません。投資信託会社と資本関係がある販売会社が、力を入れるのは当然ですよね。

新しい投資信託が発売された場合、販売各社には支店ごとにノルマがあることもあるようですね。ですから余程の人気ファンドを除いて、古い投資信託なんて売れるはずが無いのです。売る側の優先順位が低いのですから。

さらに酷いケースでは、古い投資信託を解約させ、新しい投資信託を買わせるようなこともあるようですね。ここまですると、モラルの面でどうなのかと思いますが。

そして、新しい投資信託が作られるということは、古い投資信託をなくさないといけません。運用をたんとするファンドマネージャの数が、突然増えるわけではないですからね。新しく作った分、古いものを潰す必要があるわけです。

結果的に、人気のない投資信託は、数年程度で償還されてしまうわけです。

新しい投資信託が良い投資信託は限らない

投資家を取り込むべく、新しく設定される投資信託には流行りものの要素が色々と入っています。流行りものを取り入れてあるだけで、何となく良い投資信託だと感じる人もいるでしょう。

例えば、BRICs ブームの時には各国の株式投信がよく作られました。海外の利率が高い債券がブームの時には、これらの債券の投信が多かったようです。

あるいは、毎月分配型や通貨型といった、技術的な流行りもあるようですね。そして最近は、REIT が流行っているのかな。

この他にも、環境に注目した投資信託とか、医療やITなどの特定の産業に注目した投資信託などが、ブームにあわせて作られます。

しかし、流行っているからと言って、必ずしも良いものであるとはいえません。むしろ、今流行っていると言うことは、すでに加熱しすぎている可能性もあります。

ということは、投資信託が設定されたころには、そろそろ下り坂と言うことも多いのです。

(2019年2月追記:2015年、2016年辺りからだと思うのですが、BRICs という単語はすっかり聞かなくなってしまいました。インドこそ経済は好調ですが、他の4か国は、お世辞にも景気が良いとは言えない状態だからです。

さて、当時BRICs 関連の投信を買った人は、儲けられているのでしょうか。おそらくは、それほど儲けられてはいないでしょう。逆に、損をしているのかも。

流行りものは、流行っていいるときがピークの可能性が小さくないという、わかりやすい事例ですね。そして、世の中には、この手の投資信託が多いのです。)

流行りものを追うのは長期分散投資では無いよね

それに、流行りものを追うというのは、投資の基本から外れた行為とも言えます。

リスクを減らすための分散投資の考え方を取るのなら、流行りで特定の業種や国の投資信託を買うのはおかしいはずです。もっと、広い範囲をカバーできる投資信託を買うべきでしょう。

また、流行りものということは、時代に合わせて追いかけないといけないということです。ということは、長期投資という観点からも、おかしい可能性が大きそうです。

全体の一部分に、ちょっと変わった投資信託が入っていると言う程度の話なら大きな問題はないでしょう。でも、一部の偏った投資信託だけで、ポートフォリオを構成してしまうなんて、常道から考えたらありえない事なんですよね。

ちょっとキツイ言い方をすると、避けた方が良い偏った投資信託を積極的に売っているのが窓口型の銀行や証券会社とすら言えるのです。そりゃ、短命で終わるのも、当然ですよね。

新しいものに手を出すよりインデックスファンドで分散投資を

繰り返しますが、銀行やら証券会社やらが売りたい投資信託は、そのときの流行りものが多いです。でも、長期投資では流行りものなんてメリットでも何でもありません。しかも、上で見てきたように、非常に短命です。

長期投資を選ぶなら、長期的な運用に向くようなベーシックな投資信託を利用すべきでしょう。具体的には、インデックスファンドを利用するのが良いでしょう。

インデックスファンドなら、新商品とは無用でしょうし、償還もされにくいはずです。純資産総額が大きいものを選べば、償還の心配はほとんどありません。

特徴の無いインデックスファンドは、つまらないと考えている人も多いでしょう。でも、長期で運用することを考えると、こういう投資信託の方が利用価値は高いのです。

国内株式や海外株式、債券のインデックスファンドを複数買い、分散した投資をするのが基本だと覚えておきましょう。どうしても流行りものを買いたいのなら、全体の数パーセント程度にとどめるなどの自制は必要です。

もちろん、インデックスファンドのかわりにETF を使ってもいいでしょう。


  1. ■ 「マンガでわかる。」風雲マネー塾(今月の討伐)[其ノ四 投信 ファンダ編]投信の寿命が短命化しています(WEBネットマネー2012年8月号) []
  2. 強制的に売却されることを償還と言います。 []

投資信託で運用するなら、どの証券会社を選ぶ?

投資信託を使って運用する場合、意外と金融機関選びが大事です。取り扱う投資信託の本数が金融機関によって違いますし、積立ての仕様も金融機関によって大きく異なるからです。

おすすめはSBI証券です。買い付け可能な投資信託の本数が多く、少額から積み立てることができる証券会社です。

また、顧客満足度が高いことでも知られています。

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