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投資信託で大損をしました今すぐに売却したほうがいいのでしょうか?それとも今後回復する可能性はありますか?

投資信託の基準価額が下がっている時は、投資信託を売った方が良いのでしょうか。それとも、持ち続けた方が良いのでしょうか。

多くの人が疑問に思っているはずです。ちょっと考えてみましょう。

実は、あなたがやっているのが長期投資なら、答えはとても簡単です。

質問サイトに次のような質問が載っていました。

知恵袋などのサイトを見ていると、次のような質問を目にすることがあります。

銀行に勧められてAという投資信託を買いました。しかしその後どんどん基準価額が下がっていきます。今では買値の4割ほどにまで下がってしまいました。

この投資信託は今すぐ売却するべきでしょうか?それとも、今後、いくらかでも回復する可能性があるのでしょうか?

アドバイスお願いします。

この手の質問は、本当によく目にします。でも実はこの質問って、そもそもナンセンスなものなんです。厳しい言い方をしますと、考え方が根本的に間違っているのです。

投資経験が少ない人は、この質問者の考え方のどこが間違っているかわかりにくいかもしれません。でも、明確な考え違いがあるのです。

これが個別株だとしたら、状況によって答えが色々と違ってくるのですけどね。運用しているのが投資信託なら、かなりスパッとした答えをだすことができるのです。

今まで損をしたかどうかは今後の投資には影響しない

まず、投資においてとても重要な考え方を確認しておきましょう。

「あなたがいくらで金融商品を買ったかは、投資をする上では全く関係ありません」

多くの人が忘れがちですが、投資判断をする上では、この点は絶対に忘れてはいけません。

投資においては、実は、今まで損をしたかどうかということは特に意味を持ちません。というのも、現在の価格がその金融商品の価値だからです。

資産運用をする上で、ここまでに損をしたかどうかは、今後の投資判断にはまったく影響が無いのです。そうではなく、「ここから儲かるのかどうか」だけを基準に考えなければいけません。

まず、このことは覚えておきましょう。

具体的に考えてみよう

考えやすいように、具体的な例を挙げてみましょう。

100万円で買った投資信託が50万円まで下がったと仮定

例えば、1年前に100万円で、あなたは投資信託Aを買ったとしましょう。1年後の現在、この投信が50万円の価値まで下がってしまったとします。

最初に例としてあげたように、こういうときには、投資信託Aをこのまま持ち続けるべきかどうかと考える人が多いです。持ち続けた場合に挽回できるかどうかを、判断材料に使用と考えるわけです。

でも、この考え方だと、残念ながら合理的な結論を得ることはできません。上にも書きましたが、過去にあなたがいくらで買おうが、そんなことは誰も知ったことではないのです。ちょっと厳しい言い方ですけどね。

同じリスクで一番儲かる投信を探すべき

それでは、今後の判断はどうしたらいいのでしょうか。議論を簡単にするために、今後も今までと同じリスクを取れるとして考えてみましょう。

今までと同じリスクをとれる場合、一番儲かる可能性が高い方法が投資信託Aを持つことかどうかというのが、判断のポイントになってきます。投資信託Aを持つことがベストだと思えば、継続して持ち続ければいいはずですよね。

しかし、他の投資信託のほうが儲かりそうだという判断になるかもしれません。そんな時には、他の投信に乗り換えたほうが良い判断といえるでしょう。

つまり、同じ程度のリスクで今後一番儲かる投資信託を買うのが、懸命な選択なのです。投資信託Aで損をした過去は、判断にはまったく影響しません。

厳密に言うと、手数料やら税金やらが絡んでくるので、話はもう少し複雑です。でも、基本的な考え方としては、こんなに単純な話なのです。

今持っている金融資産に影響されてはだめ

考えてみれば、このように判断するのは当たり前のことです。なぜならあなたが、投資信託Aではなく、同じ価値の現金を持っていたとすれば上のような判断をするはずだからです。

誰だって同じリスクなら、一番儲かりそうな商品を買いますよね。逆に儲かりそうなものが無ければ、そのまま現金を持ち続けるでしょう。

人間の判断力というのは不思議なものです。投資信託Aを持っていると、その投信を持ち続けるべきかどうかというふうに、思考が影響されてしまうのです。

でも本来は、現時点でどのように行動するのが一番儲かるのかという視点で考えてみるべきです。こういうのが、行動経済学で言うところの、現状維持バイアスなのでしょうね。

ですから最初の質問にあるように、投資信託Aを持ち続ければ、時間がたつと損失を取り戻せるかどうかなんて、ほぼ考える余地も無いわけです。こんな言われてみれば当たり前のことでも、多くの人が正しく判断できなくなってしまうわけです。人間の不思議なところですね。

同じ程度のリスクが取れるかどうかから考えよう

さて実際は、上のような検討をする前に、これまでと同じ程度のリスクが取れるかどうかを考えてみる必要があるでしょう。

例えば運用しているお金が、将来的に支出が決まったお金だったとしましょう。そんな場合は、これ以上大きく減らすことはできません。そうであるのならもっと安全な投資に切り替えるべきです。

あるいは、一度の失敗で損をするのが怖くて仕方が無くなったという場合もあるでしょう。そんな場合でも、リスクを減らす方向で考えてみてもいいと思います。

現金で持っていると考えるのが大事

最後にもう一度整理してみましょう。投資の判断をする場合は、現在持っている資産を基準に考えるべきではありません。現在持っている金融資産を中心に考えると、それが上がるか下がにとらわれてしまいます。

そうではなく、いったん全額を現金で持っていると考えましょう。その上で、その現金でどのように運用するのがベストなのかと考えていくのです。

そうしないと、正しい判断ができなくなってしまいます。

金融商品によって、持ち続けるかどうかの判断は変わる

ちなみに、持っている金融商品によって、持ち続けるかどうかの判断はかわります。株式の場合と投資信託の場合で考えてみましょう。

投資信託なら持ち続けることになるでしょう

仮に投資信託の基準価額が暴落した場合、基本的には持ち続けるという判断になるでしょう。もっとリスクを小さくしたいというような、プランの変更があれば話は別ですけどね。

なぜそうなるかと言うと、以前投資した段階で十分に検討した上で投資信託を組み合わせているとしたら、暴落が有ってもプランの変更はないはずだからです。長期投資を考えるのなら基本的には買っておいておくのが正しい戦略です。

もちろん、投資信託の基準価額の下落などにより、資産の割合が崩れたときには調整は必要ですけどね。でも、あくまで調整の範囲内です。

株式は売却した方がいい場合が多い

一方、株式の場合は、さっさと売却したほうが良いことが多いかもしれません。と言うのも、株式の下落の場合は、「企業の成長が止まった」とか「以前ほど稼げなくなった」という理由で株価が下落してる事が考えられるからです。

そういう状態になったのなら、その株式を持っていても、株価が上がることは期待できないでしょう。だとしたら、売ってしまって、違う有望な会社を探したほうが合理的なわけです。

もっとも、日本国内の株式が全般的に下がっているような状況で、それにあわせて株価が下がったのなら、持ち続けるという選択も有るでしょうけどね。

このあたりの判断は、投資信託よりは微妙と言えるでしょう。

投資信託に関して、少し補足

投資信託に関して一つ付け加えておきましょう。

投資信託には大きなデメリットがあることを認識しておくことが大切です。どんなデメリットかというと、手数料が高いものが多いのです。

一部の投資信託を除いては手数料の高さは投資をするうえでの大きなハンディキャップとなります。このことを考えると、そもそも投資信託と言うのが良い選択肢ではなかったのかもしれません。

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