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「貯蓄から投資へ」って本当?│ 庶民には貯蓄の方が優先順位が高いはず

バブル崩壊以降、「貯蓄から投資へ」ということをいう人が増えました。金利の低い銀行預金ではなく、リスクを取って投資をしようという考え方です。

具体的には、預金をやめて次のような金融商品への投資をすすめる事が多いようです。

  • 株式
  • 投資信託
  • 変額年金保険
  • 外貨預金

このページでは「貯蓄から投資へ」というキャッチフレーズが本当に正しいのか考えてみましょう。まあ、タイトルから、私がこの考え方に疑問を持っているのは分かってしまうと思いますが。

かなりリスクを取っても年6%程度しか増えない

さて、「貯蓄から投資へ」といった時の「投資」とはいったい何を表すのでしょうか。

上にも書きましたが、この言葉は、「バブル崩壊後金利が下がったので投資をしよう」というような文脈の中で使われます。そうであるのなら、この場合の「投資」は、運用をしてお金を増やす事を意味するのでしょう。

となると、ここで一つの疑問が出てきます。庶民の場合、資産運用をする事でどの程度お金を増やせるのでしょうか?

庶民が購入可能な金融商品を考えると、かなりリスクを取っても年平均6%程度増やすのが限界のように思えます。6%と言う数字がどこから来るかというと、株式投資の期待収益率から来ています。

年金基金やらGPIF やらが公表している期待収益率を見ると、このあたりが妥当のようなのです。

ちなみに、期待収益率というのは、1年後にどのくらい金融資産の価値が増えている事が期待されるかをあらわす数字だと思ってください。期待収益率が6%だったら、平均的な結果なら、6%程度は資産価値が増えていると言う事です。

つまり、年金基金やGPIF は、株式に投資すると1年で6%くらいは増えると思っているわけです。正確に言うと、GPIF はもうちょっと低い予想かな。

まあ、株式投資には変動リスクがあるので、実際はどうなるかわかりませんけどね。

仮に1,000万円投資したとすると

年6%という言い方だと感覚的にわかりにくいところもあります。そこで、実際の金額で考えてみましょう。

ある家庭では1,000万円を金融資産に投資しているとします。この家庭では強気の運用をしているので、全てを株式に投資しているとしましょう。

期待収益率が6%とすると、1年後には60万円増やせている事になります。投資資金が1,000万円あって、かなりリスクを取っても60万円程度しか増やせないという事ですね。

繰り返しますが、1,000万円あって、しかもちょっと無理をしたのに、たったの60万円です。

60万円増やすなら貯蓄の方が簡単

ところで、年間60万円貯めるのは、一般の家庭でも難しくないでしょう。月々5万円貯蓄すれば、1年後には60万円貯まっています。ボーナス時にまとめて貯蓄できるのなら、月々の貯蓄はさらに少なくて済むでしょう。

この2つを比べるとわかるように、庶民の場合は増やす事を考えるよりも貯める事を考えた方が良さそうです。貯蓄の方が確実ですし、それ程難しいことではありませんから。

すくなくとも、運用して増やす事を考えるよりも得策です。

まず貯める事を考えよう

以上のような理由で、庶民の場合はまずどうやって貯めるかに意識を集中する事をおすすめします。投資で増やす事を考えるのは、貯蓄方針が決まった後です。

もちろん、投資で増やす事を考えるのがいけないわけではありません。効率的に増やす事ができるのなら、積極的に行なうべきです。

元手が1,000万円とは言わないまでも、数百万円程度あれば、数十万円くらいは増える可能性があるわけです。それをみすみす見逃す事も在りませんからね。

ただ、手順としては、貯蓄の方がやりやすいと言う事です。「貯蓄から投資に」というよりは「貯蓄してから投資に」というふうに考えるといいでしょう。

まとめ:
「貯蓄から投資」ではなく「貯蓄してから投資」が現実的

投資信託の積立で貯蓄と投資を両立

ところで、最近は、貯蓄をしながら投資も出来るという優れた商品があります。投資信託の積立が流行っているのです。

月々2万円と3万円という感じで銀行からお金を引き落とし、それで投資信託を買っていくことが出来るわけです。こうすると、お金を貯めながら運用することも出来ます。

しかも、自動的にできるのがありがたいですね。めんどくさい事が嫌いな人でも、最初に申し込みをするだけで、貯蓄と投資が出来てしまうのです。

2017年からは、投資信託の積立に有利な「つみたてNISA」も始まります。この仕組みを利用しない手は無いでしょう。

ちなみに、投資信託の積立ではSBI証券を利用することをお勧めします。積立可能な投信の本数が多いうえに、顧客満足度も高いからです。

外貨預金と保険は止めておいた方が良い

最後に一つおせっかいを。

一番最初に、投資商品として、外貨預金と変額年金保険の名前を挙げました。でも、この2つに関しては、絶対に避けた方が良いです。

変額年金保険を避けた方が良いのは、手数料が高いためです。手数料が高いという事は、私たちにとって不利ということですね。

あ、変額年金保険に限らず、保険での資産運用は全般的に避けた方が良いです。

外貨預金はさらにひどいです。特に、メガバンクで外貨預金をするなんて、お金をドブに捨てるようなものです。

為替リスクを取らないといけないうえに、金利が外貨建てMMF よりも大幅に低いことが多いのです。金融機関は、顧客を完全にカモとしか思っていません。

この2つの商品には注意をしてください。

まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう

個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。

普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。

iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

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