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MRFが実質的に元本保証になるのか?│ 金融庁が損失補填を容認へ

MRF という金融商品をご存知でしょうか。投資信託の一種で、証券会社にとっては、銀行における普通預金のような位置づけの商品です。

このMRF は、かなり安全な金融商品ではありますが、元本保証の金融商品ではありませんでした。しかし、金融庁が、事実上の損失補填を認めたことで、元本保証に近い商品になったと考えられます。

追記:その一方で、MRF を取り扱わない証券会社も出てきているようです。一体何が起こっているのでしょうか。

MRFが事実上の元本保証に

金融庁はMRFで損失が出た場合、「運用会社やその親会社による損失補填」を認める方針を固めたようです。時事通信が伝えています。

■ MRFの損失補填容認へ=証券決済用口座の保護強化―14年度にも・金融庁

Q:MRFとは?

MRFというのは、投資信託の一つです。

リスクの特に小さい商品中心に運用され、元本割れする可能性はほとんどないと考えられています。元本割れしにくいという性格上、証券口座の中では、銀行の普通預金口座のような位置づけになっています。「お財布感覚」なんていう言葉が使われる事も多いようですね。

ただ投資信託である以上、運用次第で元本割れの可能性がゼロではありません。ですから、金融庁が本当に損失補填を容認するというのは、多少違和感を感じる人もいるでしょう。

ちなみに、リスクが小さいと言う事は、リターンも小さくなります。ようするに、持っていてもそれ程儲かる商品ではありません。その意味でも「お財布感覚」です。

Q:MRFは元本割れをした事があるの?

過去の例を見る限り、MRFが元本割れを起こした事は無いようです。それだけ安全な運用がなされていると言って良いでしょう。

ただ、MRFより若干ハイリスク・ハイリターンのMMFは、過去に元本割れを起こした事があります。

Q:今回の方針の意味は?

明示はしていませんが、実質的に金融機関による独自の元本保証を容認すると言う意味でとらえていいのではないでしょうか。金融機関として、対外的に元本保証を謳えるかどうかはよくわからないところですが。

リスク商品の損失補てんを容認すると言う事で、この方針には批判でる可能性もあります。ただ、個人投資家としては、少しでも安心感が増すのは悪いことではないでしょう。

記事の説明がよくわかりません

ちなみに、上記の記事の中で、次の解説の意味がよくわかりませんでした。事務手続きが煩雑になるのを防ぐ為に、元本割れをした時の損失補てんを可能にするという意味のようですけど。

MRFに元本保証はないが、資金は信用度の高い短期の公社債を中心に運用し、運用収益を清算する決算を毎日行い、基準価格を1口1円に固定している。

ただ、管理システムは1口1円の固定基準価格を前提に設計されており、組み入れ債券の価格下落などでMRFに元本割れが生じた場合、解約は手作業となり、投資家が資金を円滑に引き出せなくなる恐れがある。このため金融庁は基準価格を1口1円で維持するには、損失が発生したMRFの運用資産を運用会社などが買い取る損失補填を容認する必要があると判断した。

MRFは毎日決算を行います。そしてその度に、基準価額は1口1円にリセットされるようです。どうもこのことを言いたいようですね。でも、なぜそれがシステム上の対応が難しいのか、関係がよくわかりませんでした。

余談ですけど、記事に信頼性が…

余談ですが、上の記事の「基準価格」は「基準価額」の間違いと思われます。

通信社や新聞社の人が、専門用語を間違って使うのを見ると、ちょっと不安になります。素人が書いているのだろうかと、不信感を持ちますよね。

2019年2月追記:MRFを買えない証券会社も増えてきた

以前はMRF というと、証券会社の口座に入金すると自動的に買い付けられる投資信託でした。元本保証はないものの、安全性はかなり高いので、銀行でいう普通預金の感覚で使われていたのです。

投資家にとっても、大した利息はつかないものの、少しでも増えるわけです。ですから、現金として放置しておくよりは多少はマシでした。

金利が高い時期だと、年1%以上の金利がついた時期もありましたしね。今では考えられませんが。

最近だと、MRF の金利が0パーセントというMRF が多いようですね。ということは、わざわざMRF で運用する必要はないわけです。

MRFを扱わない証券会社も

こんなご時世だからなのかは知りませんが、MRF を扱わない証券会社も増えてきています。そういう証券会社ではどうしているかと言うと、証券会社で預り金として管理されます。

しかし、それ以外にも、提携する銀行の口座の残高を使って株式や投資信託の売買ができるようにもしているのです。これで、株式や投資信託を買わない残りは銀行預金として運用し、購入式が必要なときにはそこからお金を持ってこられるという仕組みを作っているわけです。

例えば、SBI証券のサイトには、次のような記述がありました。

証券総合サービスによるMRFの新規お買い付けは、2011年6月24日をもって終了させていただきました。

証券総合サービスによるMRF新規お買い付け終了のお知らせとSBIハイブリッド預金のご案内

その上で、グループ企業である住信SBIネット銀行の口座を使うことを呼びかけています。

今後はMRFより便利でお得な住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金をご利用ください!

(中略)

「SBIハイブリッド預金(預り金自動スィープサービス)」はMRF同様の自動スィープ機能を備え、預金金利をお受取りいただけるほか、信用口座をお持ちのお客様もご利用いただけるなど、大変利便性の高いサービスです。

預かり金だと利息はつかないので、より有利な銀行口座の利用を勧めているわけです。この口座を使う限りに置いては、証券会社にお金を預けているのと同じように株式などの売買も可能です。

また、楽天証券でも、楽天銀行を使って、同様のサービスを行っています。

このような形で、証券会社の顧客の資金管理の方法は、だいぶ代わってきているようです。

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