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元本保証の資産運用は考えすぎても仕方が無い│ よっぽどのお金持ちは別だけどね

元本保証の金融商品で、僅かな金利差にもこだわる人がいます。でも、冷静に考えると、低金利の時代には、あまり意味が無いことかもしれません。

というのも、金利が低い時期には、元本保証の金融商品の金利差は大きくないからです。選んでいる時間がもったいないということにもなりかねません。

むしろ、金利以上に、「金融機関が倒産しても大丈夫か」とか「中途解約はしやすいか」という点を意識すべきではないでしょうか。

低金利の時代に、有利な金利の商品を探しても無意味です

ちょっとした金利差でも気になる人がいます

資産運用で使う金融商品には、絶対に元本保証のものを選びたいという人もいます。こういう人は意外とすくなくありません。

そして、元本保証にこだわるは、小さい金利の差にもこだわる傾向が強いように思われます。熱心に金利の差を比較していたりします。

細かい金利差にこだわる必要はあるの?

元本保証の商品で運用する事自体は、必ずしも否定しません。リスクを取って運用してはいけないケースもあるでしょうし、リスクを取ると心配で体調が悪くなるなんて人も実際にいますから。

でも、細かい金利差にこだわる必要があるのかどうかは、ちょっと疑問です。

数百万程度の運用ならほとんど差がつかない

細かい金利にこだわるのが如何に無駄な事かは、次のような例を考えればわかるでしょう。

0.1%の金利差でも数千円程度の違い

例えば、運用額が500万円の人がいたとします。0.1%の金利差があるとしても、年間5,000円しか差がつきません。

この程度の差だったら、時間をかけて方法収集をし、悩むのが馬鹿らしいですよね。何時間かアルバイトすれば稼げる時間ですから。

金利差を悩む時間分、働いたほうが良いわけです。

現実には、数千円の差もつかない

しかも、最近のご時世だと、年0.1%も有利な元本保証を探すのは至難の業です。というか、ほとんど不可能でしょう。一見有利な元本保証の商品に見えても、実際には裏があるなんていうこともありますし。

結果的に、すごく大変な思いをして、やっと数百円程度有利になるなんていうこともあり得るのです。これだと、完全に割に合わないですよね。

投資商品をまじめに比較しようと思ったら、投資について勉強するところからはじめないといけません。そこまでやるのなら、数日がかりの作業になるでしょう。

こんな事を考えている時間があるのなら、違うことをしてお金を稼ぐ方が賢いでしょう。例えば、短期のアルバイトでもしたほうが、よっぽど手っ取り早く稼げます。

運用額が大きければ、多少は悩む価値も有る

もちろん運用する額が大きい人は、少しの金利差にこだわってもいいのかもしれません。例えば、銀行は運用する額がバカでかいので、わずかな金利差にもこだわって運用します。

具体的な数字で計算してみると、運用するのが1億円だったら、0.1%の金利差でも年間10万円の差は出ます。運用するのが10年間だったら、総額で100万円違うことになります。

このくらいの差が出るのあら、丁寧に検討する価値はあるでしょう。

でも私達庶民には、細かい金利差はそれ程重要なポイントではなさそうです。というか、金利だけにこだわって変な商品に手を出すと、後で後悔するかもしれませんよ。

統計によると、日本の2人以上の家庭の金融資産の中央値は400万円程度なのだそうです。ということは、ほとんどの家庭では、こだわる価値がないことになります。

金利以外に、もっとこだわるべき事があるはずなのです。

庶民は、細かい金利にこだわっても、時間の無駄です。

倒産したときにどうなるかも意識したい

細かい金利差よりも大事なのは、企業倒産などが起こったときにお金が戻ってくるかでしょう。元本保証の金融商品には、「企業や金融機関が倒産しない限り」という前提が付く場合も多いですからね。

例えば、社債には倒産のリスクが有る

例えば社債の場合、企業が倒産するとお金が戻ってこなくなる可能性が大きいです。本当に元本保証が大事なら、多少金利が良くても、避けたほうが良いのです。

社債というのは簡単に言うと、会社がする借金です。金利が決まっていて、投資したお金は将来必ず返ってくることになっています。その意味では元本保証と言えなくもありません。

でも、会社が財務上の問題を抱えない場合に限るという前提はつきます。経営が行き詰まったら、約束したお金が戻ってこないこともあるのです。

お金がまったく戻らない可能性があるとしたら、金利差以上の大問題ですよね。

東電のケースを覚えている人もいるでしょう

日本の会社の社債の場合、社債発行企業が倒産する可能性は大きくは無いと考えられていました。そもそも日本では、経営がうまく行っている会社で無いと社債の発行が難しいからです。

それでも、倒産の可能性を完全に無視するわけにもいかないでしょう。記憶に新しいところだと、東日本大震災の時の東電の社債は、政府の対応次第では紙くずになっていたかもしれませんでした。

最近では、大手の家電メーカーの社債の格付けが下げられています。将来何かあっても驚かないような状況にはなりつつあるのです。

貯蓄型の生命保険も危険です

もちろん社債以外でも、元本保証のように見える金融商品なのに、お金が戻って来ないケースはあります。生命保険なんかもそうですね。

生命保険を使って貯蓄をした場合、保険会社の倒産で全額戻ってこなくなる事も考えられます。実際、過去には生保が倒産し、貯蓄性の保険の満期保険金が減らされた例も過去にあります。

このように、元本保証と謳われている商品の中には、会社の経営上問題が無い限りというエクスキューズがつく場合が多いのです。

元本保証と謳われている商品は、本当に元本保証なのかチェックしよう。

銀行の定期預金や国債は安心

逆に、倒産などに強いのが、銀行の定期預金や国債です。

定期預金は銀行が倒産しても、元本1,000万円とその利息までは守られます。ペイオフという仕組みなのですが、ご存知の方も多いでしょう。簡単に言うと、保険があって元本と利息を保証してくれるのです。

国債に関しては、不安を口にする人もいます。しかし、国債の利息や元本を返せなくなる事態は、当面想定しないで良さそうです。

このように、元本保証と言っても色々あるということは、知っておくべきでしょう。

解約しやすいかどうかは大事なポイント

中途解約がしやすいかどうかも、忘れてはいけないポイントです。これも、金利以上に大事な問題といえるでしょう。

なぜなら、一部の金融商品では、満期が来るまで解約が出来ない事もあるからです。多少金利が高くても、必要なときに現金が手に入らないと困ってしまいますよね。

仮に解約できても、金利が引き下げられる事も多いようです。銀行の定期預金がそのタイプの商品です。

短い期間で解約すると、元本割れをするような商品もあります。貯蓄型の生命保険などはそのタイプの商品ですね。

さらには、国債や社債のように、市場で時価で買い取ってもらう必要がある商品もあります。時価での買い取りなので、こちらも元本割れのリスクがあります。

イザというときに解約できないのでは、困ってしまいます。元本保証の金融商品を買うときには、次の点を確認しておきましょう。

・満期前の解約は可能なのか
・解約したときに元本割れの可能性はあるのか
・解約したときに適用される金利はどうなるのか

特に、解約できるかどうかと、倒産しても元本割れしないかどうかは、重要なポイントでしょう。

解約しやすいのは個人向け国債と定期預金

ちなみに、解約しやすいという意味では、個人向け国債と定期預金がおすすめです。

個人向け国債は、購入後1年以上経てばいつでも解約に応じてくれます。解約するときに一定のペナルティとして、手数料を取られるというデメリットはあります。それでも、それまでに払われた利息とあわせれば、元本割れは無い仕組みになっています。

SBI証券では、個人向け国債の購入者に対して、キャッシュバックキャンペーンを行っています。興味がある人はチェックしてみると良いでしょう。

定期預金も、いつでも解約が可能です。ただしこちらの場合は、中途解約すると利息が大きく減ります。

多少のデメリットはありますが、個人向け国債と定期預金は解約しやすい事は間違いありません。中途解約しても、元本保証なのです。

住信SBIネット銀行

定期預金をするなら、住信SBIネット銀行がお勧めです。メガバンクと比べると、圧倒的に金利がいいからです。細かい金利を気にするなと上で書きましたが、かなり有利なことが事前に分かっているのなら利用しない手は無いはずです。何せ、手間をかけずに有利な運用ができるわけですから。

また貯蓄などにも便利な機能がそろっています。

金利の変動に強いか

もう一つ重要なポイントが、金利の変動に強いかどうかです。

これを書いている現在だと、10年もの国債の利率は1%前後です。当然ですが、1%という金利が将来も続くわけではありません。

仮に10年もの国債を年1%の金利で買ってしまったとします。そしてその後、年4%まで金利が上昇したとしましょう。

国債の金利は、基本的に固定金利です。ですから、市場の金利が上がってもあなたが持っている国債の金利は変わりません。

これでは、国債を保有し続ける限り、少しずつ損をしていると言っていいでしょう。本当はもっといい金利が付くのに、低い金利で我慢しないといけないのです。

市場金利が上がると国債の価値が下がる事は、国債の市場価格を見れば分かります。年1%で買った国債を長期金利が年4%のときに売ろうとすると、大きく元本割れした価格で無いと買い取ってもらえません。

これはつまり、あなたのもっている国債の価値が小さくなっているからに他なりません。

変動金利の金融商品を利用する

こういう事態を避けるためには、どうしたらいいでしょう。一つの答えが、変動金利型の金融商品を買うことです。

例えば、10年もの個人向け国債などはそのタイプの商品です。通常の国債よりは利率が低いですが、市場金利が上がると国債の利率も上がっていきます。

つまり、自動的に金利変動に対応できるのです。

元本保証の商品では増やす事よりも安全な事を優先しよう(まとめです)

わざわざ元本保証の商品を選ぶからには、安全な事を意識しましょう。

元本保証の金融商品を選ぶというのは、儲けよりも安全性をとったというのと同じ事です。それなのに、企業の倒産で戻ってくるお金が減る社債や生命保険を買うのは愚かな事でしょう。

元本保証で金利もいい商品を探そうとすると、変な商品をつかまされてしまうのです。元本保証に見えて、実は保証が完璧ではなかったりするのです。

色気を出して少しでも有利な商品と思うと、判断を間違う事があるわけです。

もし大きく増やしたいと思うのなら、元本保証ははじめから諦めるべきです。そこからスタートした方が、正しい決断が出来るはずです。

このあたりの心の整理を忘れずに行ってください。

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まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう

個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。

普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。

iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

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