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貯蓄型の生保保険は最悪かも│ 国債が暴落したら現実的に何が困るのだろうか?

仮に国債が暴落すると、貯蓄型の生命保険は悪い影響を受けやすいと考えられます。これは、「国債が暴落したら何が困る? 」のページで簡単に説明したとおりです。

具体的には、長期金利が上昇した後も、金利が低い商品を持ち続けざるを得ない可能性が大きくなるのです。また、生保会社が倒産した場合のリスクもあります。

このあたりの不利益について、もう少し詳しくみてみましょう。

国債が暴落に関して、貯蓄型の生命保険は2つの大きな問題がある

国債の暴落という点からすると、貯蓄型の生命保険は最悪の商品かもしれません。具体的には、2つ大きな問題があります。

一つは、貯蓄性の保険にとって、国債の暴落は不利に働くと言う問題です。簡単に解約ができないので、契約時点の不利な金利のまま泣き寝入りをするしかありません。

もう一つは、国債の暴落で、保険会社倒産のリスクが高まると言う問題です。この場合は、戻ってくるお金が目減りすることが考えられます。

それぞれどんな問題なのでしょうか。もう少し具体的に見てみましょう。

市場金利よりも安い金利で我慢しないといけない

まず、生命保険での貯蓄について、基本から確認しておきましょう。貯蓄型の生命保険は変額タイプと定額タイプがあります。

定額タイプの貯蓄型生命保険

定額タイプと言うのは、運用の金利があらかじめ約束されているタイプです。生保会社が預かった保険料は、予定利率という決まった金利で運用されるのです。

ちなみに、貯蓄型の生命保険では、まず最初に生命保険会社が手数料を抜きます。そして、残ったお金が運用にまわされます。

このお金の運用について、契約時点で約束した金利が予定利率です。ということは、保険料に対して予定利率相当の金利がつくわけではないのです。

つまり、定額タイプの貯蓄型の保険は、予定利率が決まった固定金利の金融商品の一種と言えます。固定金利というのは、世の中の金利が変動しても契約時点の条件が維持されると言う意味ですね。

日本で販売されている貯蓄型の生命保険は、この定額タイプがほとんどです。金融商品としてみると、定期預金とか多くの債券と類似の商品と考えていいでしょう。

変額タイプの貯蓄型生命保険

もう一方の変額というのは、運用によって増えたり減ったりする保険です。契約によりますが、世の中の金利が上がったり、株価が上がったりする事により、満期の時の保険金額が変動します。

イメージとしては、投資信託と生命保険を組み合わせたものを考えると理解しやすいのではないでしょうか。

満期まで持てば、投資信託のように、運用に応じたお金が返ってきます。万が一途中で亡くなるような事があれば、生命保険として死亡保険金が支払われます。

固定金利タイプは市場の変化に対応できない

ところで、繰り返し書いていますが、国債が暴落するという事は市場金利は上がっているという事です。また、おそらく、インフレになっている事でしょう。

という事は、金利が据え置かれる固定金利の商品は大変に不利です。例えば、新発の10年もの国債が5%という状況だったとします。固定金利の商品は、金利が限りなく0%に近い状態だからです。

あるいは、インフレが年5%のような状況でも、固定金利の商品は金利がほとんど付きません。となると、その商品を保有し続ける限り、毎年5%ずつ資産価値は減っていくわけです。

生命保険は解約しづらい

しかも、生命保険には、さらなる問題点もあります。生命保険は解約しづらいので、別の有利な金融商品にお金を移す事も難しいのです。

もうちょっと正確に書くと、貯蓄型の生命保険は、基本的にはいつでも解約できます。しかし、短い期間で解約すると、大きく元本割れする事が多いのです。

具体的に何年持っていれば元本割れをしないかは、商品ごと、予定利率ごとに違うので具体的な数字を挙げることはできません。それでも、金利が低い時期の契約だと、20年持っていても元本割れするなんて言うことも珍しくありません。

生命保険は安心な金融商品だと思っている人も多いかもしれません。しかしお金の動かしやすさ(流動性といいます)という点では、最悪に近いのです。

元本割れをすると思うと解約は難しい

こうやって考えると、貯蓄型の生命保険は、かなり悪い選択であると思います。厳しい言い方ですが、貯蓄用の商品として選んだ時点で勉強不足と言われても仕方がないでしょう。

とはいえ、契約して保有している以上は対処しないといけません。こういうケースでは、多少元本割れするのを承知の上で生命保険を解約し、インフレに対応できる金融商品を買うのがベストでしょう。株とかREIT などがそうですね。

でも、元本割れするというだけでなかなか決断ができないという人もいるでしょう。ただ、思い切った決断は必須です。

決断ができなければ、時間がたてばたつほど、資産を失っていくことになるからです。見た目上の資産は減らなくても、物価がどんどん上がって、実質的には大損をするわけです。

この状況は、最悪に近いですよね。

保険会社が倒産する可能性も考えないといけない

生命保険には、実は、もう一つ大きな問題があります。それは、国債が暴落すると、生命保険会社が倒産する可能性があるという点です。

実は、生命保険の運用は、日本国債中心に行われています。という事は、国債の価格が暴落すると、運用している資産を大幅に減らす可能性が高いわけです。

保険会社の倒産なんてことも、全くない話ではないでしょう。実際に、過去には生命保険会社が何社も倒産するなんて事態もありましたからね。

保険会社が倒産したら、当然ですが、当初の契約は守られません。戻ってくるお金が、大幅に減らされる可能性だって排除できません。

一応、生命保険には、被保険者保護のための仕組みがあります。ただ、この仕組は、銀行の預金保険などとは違い全額が守られるわけではないのです。

それほど大きい可能性ではりませんが、そんなこともあり得ます。金利上昇で条件が悪くなった上に、倒産が原因で目減りしたら、もう最悪ですよね。

補足:生命保険の被保険者保護の仕組み

一応、生命保険には、契約者保護の仕組みがあります。保険契約者保護機構制度という仕組みがあり、最低限の契約者保護はされているのです。

しかしながらこの仕組みは、銀行の預金保険のように契約者を完全に守ってくれる仕組みではありません。満期保険金や解約返戻金が大きく減らされる可能性もあるのです。

実際に過去には、生命保険会社の倒産で、満期保険金が大きく減らされた例もあります。東邦生命のケースなどですね。

具体的にどの程度減るかは、契約の状況や救済する他の保険会社の有無などで大きく違います。ただ、良くないことが起こる可能性が大きいことだけは知っておくべきでしょう。

どちらのケースも実際に起きたら大問題です

このどちらのケースも、実際におきたら大問題です。国債の暴落というのは、保険契約者にとっては絶対に避けたい災害というわけですね。

もっとも、生命保険なんかで資産運用をするのが間違っているのですけどね。繰り返しになりますが、はっきり言って貯蓄型の保険を選んでいる時点で、「勉強不足だなあ」と思ってしまいます。

保険会社の人には怒られそうですけどね。事実ですから仕方がありません。

貯蓄型の保険が正当化できるのは、相続に関係する時くらいです。

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