資産運用で銀行を使いたいという人もいるでしょう。でも、銀行って、かなりたくさんの数がありますよね。都市部の人なら、メガバンクが4つありますし、地方銀行も信用金庫もあります。また、ネット銀行という選択肢もあります。さて、どの銀行を使うのが良いのでしょうか。
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資産運用で銀行を使う場合はどの銀行を選べばいい?
資産運用をするときに、銀行を使うという人もいるでしょう。
もちろん、そういう選択肢はあり得るのだと思います。銀行で投資信託を買う事も出来ますし、確定拠出年金(個人型)やつみたてNISA の利用も可能なところもあります。
それでは、具体的に、どんな銀行を選んだらいいのでしょうか。それとも、どの銀行を選んでも一緒なのでしょうか。
ちょっと考えてみましょう。
メガバンクは避けた方が良い
銀行というとまず思いつくのが、メガバンクです。さて、メガバンクは資産運用での利用に向いているのでしょうか。
取扱う投資信託の本数が多いのはいい点
とりあえず、メガバンクで資産運用のメリットを考えてみましょう。
個人的には、投資信託の取り扱い本数が比較的多いのが、メガバンクのメリットかなあと思います。ネット証券や野村証券などの大手証券会社には及びませんが、かなりの本数を扱っています。
また、確定拠出年金(個人型)やつみたてNISA に対応しているのもメリットといって良さそうです。さすがに大手なので、それ以外でも基本的な事は大体できます。外貨預金とか。
売れ筋の投資信託を見るとイマイチのものが多い
上に書いたように、投資信託がたくさん扱われているのは良い点です。ただ、どうやら、銀行員が勧めてくる投資信託は、それ程良いものでは無さそうです。
これは、メガバンクごとの投資信託の買付ランキングを見ているとよく分かります。上位には手数料の安いインデックスファンドが、あまり入ってこないのです。
あるいは、インデックスファンドが入っていたと思うと、インデックスファンドなのに販売手数料がついていたりするのです。これを勧める銀行員がいるとしたら、ちょっと信じられません。
それどころか、分散投資をするために選ぶにはちょっと特殊な投資信託が、何本も上位に入っている印象です。銀行の店頭に投資信託を買いに来た人がこういう投資信託を選ぶとは思えませんので、行員に勧められて選んでいることが想像されます。
どうも、メガバンクで投資信託を買うのは、ちょっと危ない感じがして仕方が無いのです。
外貨預金は金利が低いし手数料が高い
また、メガバンクでは外貨預金の取り扱いもあります。しかしこれも、ちょっといただけないという印象です。
何がダメなのか簡単に言うと、メガバンクの外貨預金は、金利が低くて手数料が高いのです。これだったら証券会社に口座を作って、外貨建てMMF でも買った方がマシです。
外貨建てMMF がそれほど優れているとも思いませんが、メガバンクで外貨預金をするよりはよほどマシという事ですね。
安心感はあるがちょっと問題も多い
このように、メガバンクは大手のメリットや安心感がある一方で、ちょっと問題も多い気がしています。あくまで個人的な見解ですが、ちょっとお勧めできないかなあと言うのが率直なところです。
手数料最優先な感じがして、私の中ではかなり印象が悪いです。
地方銀行はもっと避けた方が良い
地方銀行(第二地銀や信用金庫も含めて考えてください)といっても色々あるので、ひとまとめにして論評するのも危険だというのは承知しています。承知していますが、全体的な傾向として、敢えて言わせてもらいましょう。
一言でいうと、地方銀行はメガバンクの劣化コピーというところが多いです。例えば、投資信託の取り扱いがあっても、本数が少なかったりします。外貨預金は無いところが多いですし、あっても取扱われている通貨の種類が多くありません。手数料が高く金利が低いという傾向も似ています。
資産運用で使う口座を地方銀行にするくらいなら、メガバンクの方がまだ無難でしょう。たった数行で済ませて申し訳ありませんが、全体的には地方銀行はお勧めができません。
個人的にお勧めなのはネット銀行
メガバンクも地方銀行もダメとなると、残るのはネット銀行という事になるでしょうか。
貯蓄のための機能が充実
とりあえず、貯蓄という意味でしたらネット銀行はお勧めです。特に住信SBIネット銀行は、貯蓄に関する機能が充実しています。
まず、住信SBIネット銀行では、口座内をいくつかに分けて、目的別にお金を貯めることが出来ます。子供の学費や住宅ローンの頭金などを別々に貯められるという事ですね。
また、定額自動入金という機能があり、他行から毎月一定額を自動的に引き落とすことも可能です。つまり、毎月一定額を自動的に貯めていくことも出来るわけです。
金利が高い
またネット銀行は、定期預金などの金利が高いことも忘れてはいけないでしょう。もっとも、これを書いている記事には長期金利がほぼゼロなので、どこの銀行でも金利に大差はありませんけどね。
金利に差がついているとしたら、一時的なキャンペーン金利か、仕組預金というハイリスク商品でしょう。参考にはなりません。
ただ、長期金利がここまで低くない時代は、ネット銀行の金利はメガバンクなどと比べて高い状態でした。その意味では、将来を見越してネット銀行を選んでおくという手もあるでしょう。
外貨預金も有利な事が多い
ネット銀行の中には外貨預金に力をいれているところもあります。例えば楽天銀行だと、次のような通貨で預金が出来ます。
- アメリカドル
- ユーロ
- オーストラリアドル
- イギリスポンド
- ニュージーランドドル
- 南アフリカランド
- メキシコペソ
- 中国人民元
また、これらの為替手数料は、メガバンクよりもかなり安いというのが大きなメリットです。預金金利もネット銀行の方が高いと考えて良いでしょう。
ネット銀行を使う場合はネット証券をセットで利用する方が良い
ネット銀行の中には、投資信託を扱っているところと扱っていないところがあります。当然、投資信託の扱いがある方が良いと思うかもしれませんが、必ずしもそうとも言い切れません。
投資信託を扱っていないところは、ネット証券と連携して扱えるようにしているのです。この方が本数的には有利ですし、投資信託の積立の機能なども充実しています。
具体的には、住信SBIネット証券がSBI証券と、楽天銀行が楽天証券と連携しています。両方とも資本関係がある銀行と証券会社ですね。
これらの組み合わせで銀行と証券会社を使っている場合には、銀行の口座の残高で投資信託が買えてしまうのです。つまり、証券会社にお金を移さないでも、銀行の口座を使って投資信託が買えるわけですね。
実態としては一つの金融機関のように扱う事ができるので、非常に便利な方法です。
銀行ならネット銀行、でもネット証券を最初から選ぶ方が良いかも
以上のような理由で、銀行で資産運用をすると言うのであれば、ネット銀行がお勧めです。
ネット銀行の中でもどれを使うかという問題もあるのですが、その点に関しては色々と難しい問題です。また、別のページで紹介したいと思います。とりあえず、住信SBIネット銀行が一番無難かなあと思っています。
最初からネット証券で資産運用をするのがベストかも
ところで、銀行の中から選ぶという事であれば、確かにネット銀行が良いのは間違いありません。ただ、他の金融機関も含めて良いのであれば、個人的にはネット証券の方がお勧めがしやすいです。
ネット証券だったら、ネット銀行以上に資産運用ができる金融商品がありますからね。それに、投資信託の積立などを使えば、自動的にお金を貯めていくことも可能です。
何が何でも銀行が良いという特別な理由でも無ければ、ネット証券も検討してみることをお勧めします。ネット証券だったら、顧客満足度が高いSBI証券がお勧めです。
まずは確定拠出年金(個人型)を検討しよう
個人の資産運用で一番有利な金融商品は、何と言っても確定拠出年金(個人型)でしょう。いわゆるiDeCo のことです。
普通に働いている人なら、年間数万円から数十万円の節税が可能です。もちろん、完全に合法です。こんなに有利な金融商品は、他には存在しません。加入がまだの人は、とりあえず検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。
iDeCo をはじめるには、窓口となる金融機関を選ばないといけません。お勧めはSBI証券かマネックス証券です。とりあえずは、資料請求だけでも。

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