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定期預金や養老保険など、低リスクの金融商品での運用

最近は、「個人でもリスクを取って、積極的に運用するのが良い」という風潮が強いように思います。しかし、中には、リスクを取ると不安になるから、低リスクの金融商品が良いという人も多いでしょう。

そういう人は、どういう金融商品を買えばいいのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

元本保証の金融商品

個人が買える元本保証やそれに近い金融商品は、実は意外とたくさん存在します。まずは、どんなものがあるのか、代表的なものを挙げてみましょう。

普通預金

誰もが使っている普通預金も、元本保証の金融商品の一つです。政策金利などによって、金利が変動するのが特徴です。

普通預金には、仮に銀行が倒産しても元本1,000万円とその利息までは守られるという特徴があります。預金保険という保険がついているのです。

預金保険に関しては、覚えている方も多いのではないでしょうか。ペイオフ解禁の時に話題になったヤツですね。

個人的には、長期国債の金利がゼロに近い時期には、普通預金でも良いのではないかと思います。理由は後述します。

定期預金

定期預金も元本保証の金融商品の一つです。期間を定めた保険なので、定期保険といいます。期間が決まっている分、普通預金よりも高金利であることが多いです。

金利が高い時期なら、定期預金を選ぶ意味もあると思いますけどね。10年物の国債の金利がゼロである時期に、定期預金を選ぶ価値があるのかという疑問はあります。

定期預金にしたところで、ほとんど利息が付かないのです。ですから今、定期預金を選んでいる人がいるとしたら、どんな人なのかちょっと興味があります。

養老保険・学資保険

養老保険は、貯蓄型の生命保険の一つです。

保険料を積み立てていき、満期になると満期保険金が支払われます。1 また、満期になる前に死亡すると、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われます。

ようするに、定期積金に保険の機能が付いたようなものを想像すれば分かりやすいでしょう。基本的にはお金をつい立てていく金融商品です。

ちなみに、養老保険を途中で解約すると、解約返戻金が支払われます。早期に解約したり、予定利率が低い場合は、解約返戻金が払い込んだ保険料よりも小さい場合もあります。

定期預金の場合は中途解約しても元本割れはありません。ここは定期預金とは違う点ですね。

率直に言って、予定利率が低い時期には養老保険に入るメリットはあまりありません。それにもかかわらず、養老保険の契約者は少なくないようです。ですから、これも、どんな人が入っているのか興味があります。

ちなみに、子供の教育保険を準備するための学資保険というのもありますが、これも養老保険の一種です。

国債

国債は国が発行する債券の事ですね。元本保証の金融商品です。

国債に関しては、これを書いている時点では、個人が買うのはちょっと難しい状況です。また、買っても意味がありません。

なぜ難しいかというと、日銀が大量に買ってしまうので、個人のところまで回ってきづらいからです。売られていないから買えないという事ですね。

また、買っても意味がないというのは、金利が低すぎるからです。資産運用の目的では、ほとんど意味がありません。

個人向け国債

個人向け国債は名前から分かるように国債の一種です。個人しか買えないというのが特徴です。

個人向け国債の中でも、個人的には、「変動10年」というタイプがお勧めです。詳しくは後述しますが、低リスクで運用したければ、これがベストではないでしょうか。

詳しい理由は後述しますが、低リスクの金融商品の中では、個人向け国債が一番のお勧めです。

安全性重視の金融商品では流動性の確保が重要

安全性重視の金融商品の場合は、流動性に注目するのが大事でしょう。流動性というのは、現金化のしやすさの事です。

一般的に、金融商品というのは、儲かるもの2 が高いものは流動性が低くなります。例えば、海外では、定期預金はいったん契約したら中途解約できない事も多いのです。流動性は非常に低いと言って良いでしょう。しかしその分、普通預金より金利が高く設定されるわけですね。

ということは、金利が低いローリターンの金融商品にも拘わらず流動性が低いものは、金融商品としての価値が無いという事ですね。この意味では、養老保険の存在価値は、はっきりって疑問です。絶対に手を出してはいけない金融商品としか言いようがありません。

金利の上昇やインフレに対応できないのはまずい

また、安全性を重視する場合は、政策金利や国債の金利の上昇、インフレなどに素早く対応できる事が望ましいでしょう。

例えば、政策金利がほとんどゼロの時に買った固定金利の金融商品が、簡単に解約できない契約だったとします。その後インフレになり、政策金利が3%まで上がったとしましょう。

政策金利が上がったのですから、金融商品の金利が低いのは問題ですよね。でもこの金融商品が簡単に解約することが出来なければ、その商品を持ち続けないといけないわけです。

こんなバカな話は無いですよね。でも、実際にそんな商品が存在するのです。

政策金利などの上昇に対応し辛い商品としてまず名前が挙がるのが、養老保険や学資保険などの貯蓄型の生命保険です。生命保険は中途解約をすると解約返戻金が元本割れする可能性があります。ですから、解約を躊躇する人も多いわけです。

逆に、普通預金や変動10年の個人向け国債は、政策金利や国債の金利が上がると金融商品の金利も自動的に上がることになっています。その意味では、優れた商品といえるでしょう。

低金利の時期には金利はあまり気にしなくても良い

政策金利や国債の金利が低い時には、率直に言って、金融商品の金利はあまり気にしなくても良いでしょう。もちろん、かなり金利が高いというのなら話は別ですが、ちょっとした差なら投資のパフォーマンスにはたいした影響はありません。

これは、実際に計算してみると分かります。100万円で年利0.1%の金融商品を買うと、1年後に貰える利息は1,000円です。それが、0.2%になった場合でも、もらえる利息が2,000円に増えるだけです。

この程度の差なら、無視をしても良いはずです。それよりも、流動性だとか金利上昇時の対応のしやすさを重視して金融商品を決めるべきでしょう。

個人が買えるものだと変動10年の個人向け国債がベスト

これらの事を総合すると、個人的には、変動10年の個人向け国債がベストではないかと思うのです。

金利が高い

まず、普通預金やMMFよりも高金利に設定されているのが一つ目のメリットです。これを書いている時点では、3種類共に0.05%ですね。個人向け国債ではこれが最低の金利です。

ちなみに、みずほ銀行のスーパー定期預金の金利は、期間によらず0.01%でした。また、住信SBIネット銀行の金利は、期間によらず0.02%です。個人向け国債の金利の高さが分かります。

上に書いたように、低金利の時期には基本的に、金利は気にする必要はありません。ただ、高いに越したことがないのも事実です。

でも、本当に重要なのは、2つ目以降のメリットです。

長期国債の金利に連動する変動金利である

変動10年個人向け国債には、さらなるメリットもあります。一般の国債の金利が上がったら、それに応じて個人向け国債の金利も上がるのです。

変動10年の個人向け国債は変動金利の商品で、その金利は普通の10年物国債の金利に0.66をかけて求められます。つまり、国債の金利が2%に上がったら、1.32%の金利がつくというわけです。

こういう仕組みであるので、自動的に国債の金利の変動に対応することができます。しかも、当然ですが、普通預金やMMF よりも金利が高いのです。

1年たつといつでも解約できる

また、流動性という意味でも、個人向け国債は優れています。というのも、購入して1年以降はいつでも解約できるのです。

一応、途中で売却した場合は、手数料を取られるのですが、それが過去1年分の税引き後の利息と同額です。つまり、絶対に元本割れすることは無いわけです。

どう考えたって個人向け国債が一番優れている

このように、どう考えても変動10年の個人向け国債は優れた商品なんですよね。低リスクでの運用をしたいのなら、迷わずこれだとずっと思っています。

まあ、金融機関にとっては積極的に売りたい商品ではないでしょうからね。あまり話題になる事はありませんけど。

面倒なら普通預金でも良いと思います

ちなみに、個人向け国債を買うのが面倒だという事なら、長期金利が低い時期は普通預金でも問題はありません。インフレになる兆候が見えたり、金利が上がり始めてから違う金融商品を買っても良いからです。

まあ、この辺りは臨機応変に対応してください。


  1. 最初に保険料を全額払ってしまう、一時払いの養老保険もあります。 []
  2. 正確には「期待収益率」と言うべきでしょう。 []

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