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つみたてNISAに大反対の金融業界| いいサービスって事だね

2017年10月16日の日経新聞に「つみたてNISAの違和感(一目均衡) 」という記事が出ていました。証券部次長の山下茂行という方の記事です。これは、電子版のみの記事なのかな。

「つみたてNISA」に金融機関は否定的?

記事の内容を一言でいうと、次のような感じでしょうか。

「つみたてNISA」の対象になっている投資信託のほとんどが、いわゆるインデックスファンドである。金融関係者の多くがそれを気に食わないと思っている。

一応、記事の中では、「違和感」という単語を使っています。でも、記事全体を読めば、金融関係者は「気に食わない」と思っているのが見て取れます。

一応、用語の確認をしておきましょう。

インデックスファンドというのは、日経平均株価指数やTOPIX、ダウ、ナスダックなどの株式指数に連動する投資信託の事です。連動というのは、例えば日経平均株価指数に連動する投資信託なら、日経平均が2%上がったら投資信託の基準価額も2%上がるという事ですね。

また、インデックスファンドは、手数料が安いことでも知られています。さらに、ファンドマネージャーが指示をして運用するアクティブファンドの平均よりも成績も良いようです。

記事の中では、色々と理屈をつけて、金融業界がこの決定に対して否定的であると伝えています。インデックスファンドだけでなく、アクティブファンドの取り扱いを増やすように求めているという主張をしています。

アクティブファンドについても確認しておきましょう。アクティブファンドというのは、ファンドマネージャーという人が指示を出して、その指示のもとに積極的な収益を目指して運用を行う投資信託の事です。

凄く大雑把に言うと、インデックスファンドではない投資信託という言い方も出来ます。

また、記事を書いた山下氏自身も反対のようですね。過去にパフォーマンスが良かった投資信託を選べなくなるというのが、主張の一番のポイントなのかな?まあ、詳しい批判の内容は、記事を読んでみてください。

手数料が安いのが気に食わないのでは

記事の中で彼らは、投資家の事を思って、「つみたてNISA」についての批判をしているというスタンスを取っています。でも、率直に言って、それが本音とはとても思えません。

はっきり言いますと、自分たちの取り分が小さくなるから文句を言っているのではないかと思うのです。というのも、「つみたてNISA」で投資できるのは、手数料が安い投資信託に限られているからです。

金融機関にとっては、投資信託は手数料ビジネスです。まず、投資家が投資信託を購入したタイミングに手数料が入ります。その後は、持ち続けている限り毎日手数料が入ってきます。

こういう仕組みなので、一般的に、金融機関は手数料が高い投資信託を勧めがちです。これは、パンフレットが作られる投資信託を見るとよく分かりますね。基本的に、金融機関がカラーのパンフレットを作って店頭に置くのは、手数料が高い投資信託ばかりです。

本当は手数料が高い投資信託を売りたいのに、手数料が安い投資信託に客が流れる「つみたてNISA」を導入されるわけです。金融機関の中には、迷惑と感じている人も多いわけですね。

ただ、「手数料が安い投資信託ばかりを売るのはけしからん」とも言えないので、違う方向で批判しているというのが真相ではないかと疑います。「私たちは投資家の事を思っていますよ」というスタンスにしているわけですね。

興味があれば、山崎元氏の記事を読んでみてください

この点に興味がある人は、山崎元氏の記事を読んでみてください。「日経コラム『つみたてNISAの違和感』に対する私の違和感」というタイトルの、現代ビジネスに書かれた記事です。日経新聞の記事に対する、手厳しい反論が書かれています。

この記事はかなり手厳しい指摘がされています。「無知でないとしたら、嘘つきだ」なんていう、歯に衣着せぬ表現まで使っていますね。

ちなみに、山崎氏自身も楽天証券の関係者のはずなんですけどね。同業者に対して、こんな厳しい指摘をしてもいいものなのでしょうか。

金融機関が儲からない → 投資家に有利なサービス

繰り返しますが、投資信託というのは、金融機関にとっては手数料サービスです。投資家から手数料を取ることで初めて儲けが出るわけです。

ということは、金融機関にとって有利な投資信託というのは、投資家にとっては不利な投資信託である可能性が大きいわけです。手数料が高いのは、基本的には、投資家の損ですからね。

ですから、手数料が安い投資信託がそろっている「つみたてNISA」は、投資家にとって有利なサービスと言えるわけです。

もちろん手数料が高くても、それを上回るくらいのリターンがある投資信託なら、全く問題は無いのですけどね。でも、手数料が高いからと言って、投資信託のパフォーマンスが良いわけでも何でもありません。

また、継続的に高いパフォーマンスの投資信託を選ぶ方法といのは、今のところ分からないと考えるべきでしょう。儲かる投資信託を選ぶ方法が無いから、インデックスファンドのような無難な投資信託を買うのが賢いのです。

過去のパフォーマンスが良い投資信託を選べばいいと考える人もいるかもしれませんが、それでもダメなのです。というのも、過去にパフォーマンスが良かった投資信託を調べてみると、必ずしも、その後もパフォーマンスが良いわけでは無いからです。

という事で、現在の仕組みの「つみたてNISA」は個人の投資家の事を考えた優れた仕組みであると考えて良いでしょう。手数料が安いというだけで、確実なメリットと言えるわけです。手数料の差が年1%でも、運用額が100万円だったら、毎年1万円の差ですからね。

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