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現在の原油価格はかなり安いと考えて良い?| 高い時期と比べると半額ですからね

数年前には1バレル100ドル以上した原油価格ですが、最近はだいぶ安くなって1バレル50ドルあたりまで下がってきました。

私たち消費者からすると、価格が下がることは良い事です。しかし、インフレ率まで考慮すると、最近の原油価格は安すぎではないかという気すらしてきます。

最近の原油価格は安いのかどうかについて、ちょっと考えてみましょう。

20年前と比べれば安いとは言えない

まず、1980年からの原油価格(WTI)のチャートを見てみましょう。

WTI と言うのはWest Texas Intermediate の略です。米国テキサス州などで生産される原油の事ですね。

このWTI というのは、ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)に上場され、国際的な原油価格の指標の一つとなっています。

さて、このWTI の1980年以来の価格チャートは、次のようになっています。

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このチャートを見ればわかるように、現在の50ドル前後と言う原油価格は、必ずしも安くは無いようにも見えます。
例えば、1998年の14.42ドルと比べると、3倍以上高い価格なんですよね。

1980年ころには40ドルくらいありましたから、長期的に見れば高くもなく安くもなくと言った感じでしょうか。ずいぶん安くはなっているものの、まだ一段下がりそうですね。

しかし、インフレ率を考慮すると、また印象が変わってきます。先ほどのグラフにアメリカの消費者物価指数のグラフを重ね合わせてみましょう。基準年を100として物価を表したグラフです。「IMF – World Economic Outlook Databases (2017年4月版)」というところのデータを使っています。

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このグラフを見ると分かるように、1980年から見ると、アメリカの物価は約3倍になっています。ということは、現在の50ドルという価格は、1980年の40ドルと比べれば、大幅に安いという事ですね。

日本にいると、物価が変動するという感覚が乏しくなります。あまり多くな物価変動はありませんからね。しかし、本来は、物価の変動まで考慮して考えないといけないわけです。

ということで、物価の変動まで考えると、現在の原油価格はかなり安いと考えて良いのではないかと思います。

OPECが力を失ったのでしょう

原油価格が下落した要因の一つは、アメリカでシェールガスが生産されるようになったからでしょう。エネルギーの供給が増えたために、価格がダブついたわけですね。

そして、もう一つの理由が、OPEC が力を失っているとも言えそうです。原油価格が下落する過程で、OPEC は価格調整のために減産を目指しました。しかし加盟国の意見がまとまらず、減産を決めるのにかなり長い時間を要しています。

ということで、原油価格の下落は、起こるべくして起こったと考えて良さそうです。

さて、今後の原油価格はさらに下落する可能性があるのでしょうか。

実は、原油価格は米ドルのマネタリーベースと相関があるという指摘があります。アメリカがお金をたくさん刷ると、原油価格があがる。逆にアメリカがお金を刷る量を減らすと、原油価格が下がるという事を言う人がいるわけです。

アメリカは好景気で、今後引締めのために金融引締めをする可能性があります。そうなると、原油価格がさらに下がる可能性もあるわけですね。

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