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株式投資はギャンブルなのか?

世の中には株式投資をギャンブルのようなものだととらえている人もいるようです。テレビのコメンテータをするような、識者と呼ばれる人の中にも、ギャンブルと決め付けて毛嫌いする人もいるようです。

本当に株式投資は、ギャンブルなのでしょうか。そして、毛嫌いされないと行けないほど薄汚いものなのでしょうか。

ギャンブル的な要素があるのは事実

株式投資には、ギャンブル的な要素があります。そのことを否定するのは難しいでしょう。

株式投資では、投資したお金が減る事もあれば増えることもありますからね。その意味では、ギャンブル的な要素があることは否定できません。

また、投資がうまく行くかどうかは運による部分もあります。 運任せの要素があるという意味でも、ギャンブル的だと言えそうです。

例えば、投資期間中に大きな自然災害が起こり、投資している会社が倒産してしまう可能性もあります。そうしたら、投資した資金は、ほとんど回収できないかもしれません。

あるいは、倒産までしなくても、会社の不祥事で株価が急落することもありえます。こういう要素が発生するのを予見するのは、部外者に不可能に近いでしょう。

このような点から考えても、ギャンブル的だと言わざるを得ません。

普通の商売もギャンブル的

ただ、大きく損をする可能性があるとか、運の要素が大きいからギャンブルだと言うのであれば、普通のビジネスもかなりギャンブル的ですよね。普通のビジネスだって、大きく損をする可能性は小さくありません。また、運の要素だって大きいでしょう。

実際、かなりたくさんの企業が、毎年のように倒産しています。これらの企業は、かなりの損をしているはずです。

また、天候が悪いなどの運の要素で、ビジネスがうまくいかないことだって有るでしょう。農業を営んでいる人なら、天候不順で収穫が激減するなんてリスクは常にあります。

そう考えると、世の中にギャンブル的なものは、数限りなく有るのです。でも、これらのギャンブル的なものは、それほど否定的には見られていないでしょう。

それと同列に考えれば、株式投資をギャンブルと決め付けて、全否定してしまうのは問題でしょう。さすがに、話はそれ程簡単ではないはずです。

普通のギャンブルとは大きく異なる点も

株式投資には、一般的な意味でのギャンブル(競馬や競輪などの公営ギャンブル、パチンコ、賭けマージャン、カジノなど)との大きな違いもあります。ギャンブル性が有るから問題だと言う前に、この点は十分に考慮しておくべきでしょう。

一般的なギャンブルと株式投資の大きな違いとは何でしょうか。それは、人々が出したお金の総額よりも、戻ってくるお金の総額の方が大きいという点です。

一般的なギャンブルはゼロサムゲーム

通常のギャンブルは、人々がお金を出し合い、そのお金を運営する側と当選者で分け合います。つまり、運営者まで含めると、支払ったお金の合計と、受取ったお金の合計が一致します。

こういうのをゼロサムゲームと言います。1

株式投資はゼロサムではない

しかし、株式投資の場合はちょっと違います。株式を買うと言うのは、会社の一部を買うのと同じ行為です。

会社と言うのは、通常、どんどん付加価値を生み出していきます。つまり、会社自体の価値はあがって行くはずです。

ですから株式投資をするということは、将来価値が増えるものを買っていることになります。お金を集めて再配分するだけのゼロサムゲームであるギャンブルとは、全く異なるのです。

株式を持っていると価値が生み出されるものの一例として、配当を思い浮かべると理解しやすいでしょう。会社が利益を上げると、その一部を株主に配当として還元します。

ゼロサムゲームのギャンブルでは、こんなものはありませんよね。

実際はうまく行かない事も

もちろん、上のような理屈がうまく行かない事もあります。経営者が会社の経営に失敗すれば、会社の価値はどんどん小さくなるからです。

そうなれば、最終的に投資額を回収する事ができません。バブル崩壊以降の日本は、全体としてはこの状態だと言っていいでしょう。

ただ、世界的かつ長期的に見れば、平均として会社が付加価値を生み出すと言う考え方は間違っていないでしょう。平均で考えれば、株式投資というのは、出したお金以上のお金が返ってくる可能性が高いものと理解していいわけです。

ということで、「株式投資はギャンブル的な面もあるが、全く異なる面もある」と言うふうに解釈しておく事をおすすめします。資産を大きく減らす可能性がある一方、確率論としてはお得なゲームなのです。

ですから、テレビなどの公のメディアの中で、頭ごなしに株式投資を否定する人の意見を鵜呑みにするのは避けたほうが良いでしょう。株式投資に否定的なコメンテータの全員がそうだとは言いませんが、投資家に不利なものだと頭から思い込んでいる人も多そうです。

そもそも、条件反射のように、株式投資の話題が出ただけで嫌悪感を示しますからね。あの人たち。

株式投資は社会的に必要なもの

株式投資がギャンブルと言われて違和感を感じる人の多くは、株式がないと世の中が回らないことを知っているからでしょう。無くても社会的には大きな問題にならない、一般的なギャンブルとは全く違います。

一応確認しておきますが、株式というのは会社がお金を集める手段の一つです。株式を買うということは、ある企業に出資するのと同じことだからです。

ということは、株式投資を否定するということは、会社の資金調達の手段を否定するのと同じことなのです。株式投資に批判的な人たちは、どうもこの部分が見えていないようです。

一方のギャンブルは、社会的に役に立っているわけではありませんよね。公営ギャンブルが地方自治体の財源になっているくらいでしょうか。

こういう事実を無視して、株式投資を批判するのは、やはり杜撰な気がしてなりません。株式をギャンブルと同一視する人の多くは、働かないのに人がお金を儲けるという事実が気に入らないとしか思えないんですよね。

繰り返しますが、株式投資が構造上ギャンブルと似ている部分が有るのは事実です。しかし、ギャンブルとは全く違う点があることも理解しておかないと、フェアな態度とは言えないでしょう。


  1. 大辞林 第三版では、「ゼロサムゲーム」は次のように説明されています。
    「ゲームの理論で、参加者それぞれの選択する行動が何であれ、各参加者の得失点の総和がゼロになるゲーム。零和ゲーム。」 []

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