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貯蓄目的ごとに積み立てる商品を選ぶのは賢いやり方か?| 全体像がつかみにくく、安全性を重視しすぎる懸念がある

資産運用関連の本を読んでいると、貯蓄の目的ごとに別々に運用すべきというアドバイスが載っていることがあります。例えば、「老後の資金」「結婚資金」「子供の教育費用」「車の購入費用」「住宅の頭金」などは、それぞれ個別に積み立てるのが良いとアドバイスされるのです。

FPの肩書きを持つ人が好んでするアドバイスですね。

このアドバイスは、一見合理的なものに思えなくもありません。でも、冷静に考えると、かなりスジが悪いアドバイスのようにも思えます。

このページでは、目的ごとに貯蓄・資産運用するデメリットについて考えてみたいと思います。多くの本に書かれているようなアドバイスのどこに問題があるのでしょうか。

家計全体の分散投資が見えにくくなる

お金を使う目的ごとに別々に運用する最大のデメリットは、投資の全体像が見えにくくなるからです。全体としてのどのように分散投資がなされているのか、分かりづらくなります。

老後の資金のために投資信託を積み立て、子供の養育資金のために学資保険の積み立てをする。住宅の頭金の準備は財形貯蓄で行い、結婚費用は銀行口座で貯める。

こんなふうにしていたら、全体でどんなふうな運用がされているのか分からないですよね。特に、リスクは適切かという判断が難しくなります。

さらに言うと、本当に細かくリスク管理をしようと思ったら、この貯蓄目的ごとにポートフォリオを作らないといけなくなってしまいます。となると、トータルで10以上の金融商品を遣うことになるでしょう。

本当にそこまでやると、個人のレベルでは、分散投資の状況を管理するのは絶望的でしょう。ですから、目的ごとに貯蓄し運用するというのは、合理的でないのです。

分散投資という観点だけでなく、自分が持っている金融資産の全体像が見えなくなるという意味でも、問題は大きそうです。結局、自分が持っている金融資産の全体像が把握できなってしまえば、本末転倒もいいところです。

必要以上にリスクをとらないポートフォリオになりそう

目的別に貯蓄するもう一つの大きなデメリットが、必要以上に安全性重視のポートフォリオになる可能性が高いからです。

私たちが貯蓄することを考える場合、比較的短い期間の貯蓄を考えますよね。例えば、自動車の購入だとか、3年後の結婚費用だとか、5年後の住宅の頭金といったものです。

その一方で、老後の資金のような長期的な計画が必要なものに関しては、後回しにされがちです。人間の性質なのでしょう。近い将来の方が関心が大きいですからね。

ということは、否が応でも安全な資産の購入が増えるわけです。数年までの運用だと、株式などのリスク資産は組み込みづらいですから。

リスクを取らないことが絶対にだめだとは言いません。でも、リスクを取ってもいいと思っている人まで、結果的に安全な運用だけをしてしまうのです。そうなると、かなりおかしな話でしょう。

毎月の積み立て額だけ決めて一つのポートフォリオで運用を

もっとシンプルに資産管理をしようと思ったら、一つのポートフォリオの中で分散投資すればいいでしょう。マネー関連の書籍や雑誌が言うように、目的ごとに積み立てるなんて、よほどの暇人で無いと対応できませんからね。

そのポートフォリオには、毎月自動的に一定額を積み立てるような工夫をしておけばいいでしょう。

最近は積み立て型の金融商品が充実しています。例えば投資信託の積み立ては、ネット証券などが得意としています。

あとは、まとまった額を使うときだけ、そのポートフォリオから取り崩すようにするだけです。貯蓄用のポートフォリオのお金は生活費などには使わないで、上に挙げたような数百万円以上の出費のときだけに使うようにするのです。

こういう管理をしていけば、資産の管理は非常に簡単なものになるはずです。おまけに、自分がとっているリスクも一目瞭然で分かります。

お勧めの方法ですよ。

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