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投資信託の買付手数料が影響して売買の判断が狂う?| サンクコスト効果から考えて見よう

「サンクコスト」という言葉をご存知でしょうか。既に支払った、回収する見込みのない費用の事を言います。

このサンクコストが、資産運用に大きな影響を与えることがあるようです。どういうことなのか、投資信託を例に見てみましょう。

既に支払ったコストが判断に影響することがある

投資信託では、買い付け時の手数料が気になって、その後の売買に影響があるケースもあります。高い手数料を支払って買ったので、気軽に売るのはもったいないという心理が働くのです。

こういう心理を、行動経済学では、サンクコスト(sunk cost)といいます。sunk は、「沈む」という意味のsink の過去分詞形ですね。

つまり、サンクコストというのは、「沈んだコスト」という意味です。実際、「埋没費用」などと呼ばれることも有ります。

このサンクコストは、私たちが資産運用をする上で大きな悪影響を与えることがありそうです。

投資信託の買付手数料

投資信託では、主に2つの手数料を取られます。一つが買付手数料(あるいは販売手数料などとも呼ばれる)で、もう一つが信託報酬です。

このうちの買付手数料は、名前からわかるように、投資信託を買うときに発生する手数料です。そして、実際に売買する金融機関の取り分になります。

さて、この買付手数料ですが、投資信託にかなりの開きがあります。全くかからないケースもあれば、かなり大きな手数料を取られることも有ります。

また、同じ投資信託でも、金融機関によって手数料が違うこともあります。A銀行だと100万円に付き3万円の買付手数料を取られるのに、B証券だと全くかからないというケースも有るのです。

大雑把に言うと、投資信託の種類にもよりますが、買付手数料は3%程度が上限だと思っておけばいいでしょう。100万円の投資信託を買うと、3万円(+消費税)を取られるというイメージですね。

買付手数料はかなり大きな負担

この手の手数料は具体的な金額に直したほうがわかりやすいでしょう。上にも書きましたが、投資信託を100万円買うと、3万円の手数料を払うことになります。10万円でも3,000円の手数料です。

これって、結構大きな金額ですよね。100万円を運用して3万円を稼ぐのって、そんな簡単ではありませんから。

また、3万円あるれば、色々なことができますよね。服を買ったって良いですし、ちょっとした旅行にも行けます。そう考えると、やっぱり、小さくない金額です。

最初に払った手数料が判断を狂わせる

これだけの手数料がかかるとなると、この手数料が邪魔をして、判断が狂う可能性があります。具体的に言うと、売却しづらくなってしまうのです。

例えば、買付け後4ヶ月で見通しが変わって、売却して違う投資信託を買いたくなったとしましょう。投資信託の基準価額自体は、ほとんど動いていなかったとします。

この場合、買付手数料の3万円(100万円買付けの場合)が気になって、なかなか行動に移れないということはありそうですよね。基準価額で見れば損も得もなくても、最初の手数料の分だけ損をすることになるからです。

買付手数料を含めて考えると、マイナスになるようなケースでは、躊躇する人が多そうですね。

最初に払った手数料は考えても仕方がない

でも、最初に払った3万円は、永遠に戻ってきません。ですから、一度買った後は、このコストを考慮しても仕方が無いんですよね。

それだったら、買付手数料のことは無視して、違う投資信託を買ってしまった方が賢いわけです。その投資信託で儲けられれば、トータルで見て得をするわけですから。

本当に買い替えたほうが良いと判断したのなら、3万円のことは気にせずに、スパッと売ってしまうべきでしょう。言うのは簡単ですが、実際にやろうと思うと、これがなかなか難しいのですけどね。

サンクコスト効果、恐るべしです。

買付手数料が発生する投資信託を買ってはいけない

もっとも、買付手数料が3%などという高コストの投資信託を買うのが、そもそも間違いだという話もありますけどね。最初に3%も手数料を払ったら、それを取り戻すだけでもかなり時間がかかります。

冷静に考えてみると、資産を3%増やすのって、けっこう大変なんですよね。例えば銀行預金で増やそうと思ったら、何年(何十年?何百年?)かかるんだって話ですよね。

そう考えたら、こんな大きな手数料の投資信託を買う時点で失敗と言えるわけです。とは言え、このくらい大きな手数料の投資信託は、ゴロゴロとありますけどね。

サンクコストとは別の話ですが、資産運用では、コストにこだわるのがとても重要なのです。

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